まだ夢を見てていいですよ、と言われた五年生。我々は学校説明会に参戦した。無謀にも、御三家の説明会へ。
なにより驚いたのは、生徒の成熟度だ。説明会に出るような子は、選ばれた子だろうから、優秀なのはあたりまえだろう。私は、ギターを背負って歩いているバンド少年をつかまえて、学校のことや、受験の経験を聞いた。
彼のご家庭では、お父様が主導で、勉強に付き合ってくれたそうだ。だが、長い道のり、目標の高いゆえの苦しさに、六年秋に、お父様は燃えつきてしまったそうだ。
でも、母が頑張ってくれたんです。と、彼は言った。とにかくよりそってくれたことが何より心強かったそうだ。
本当に、親には感謝しています。親のサポートがなければ僕はうからなかったです。と、真顔で言う彼は高校2年には見えない、尊敬できる一人の青年であった。 私が高校生の時のとき、こんなに親に感謝できただろうか、いや、自分勝手で、一人で育ったような態度で過ごしていた。
ここは無理、偏差値以前の問題だ。ここに来るのは、この環境を享受して人として成長できる資質をもった子でなければならない。親も然り。 アラフィフにして、己の未熟さを思い知らされる。
中学受験は親の受験っていいますよね、頑張ってください!と激励されて、我々はすごすごと学校を立ち去った。
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