
入山日 2013年1月27日 (晴) 相棒Yさんと (下山時、車道から見た天気山)
この週のお休みは日曜の、この1日のみ。昨日(26日)は日光連山はどす黒い雪雲に覆われていたし、27日の予報も日本海側は大荒れ。3週続けた中禅寺湖周辺の山の雪歩きも今週はお休みしようと思った。26日夕方Yさんから27日の山行のお誘い、最近よくあるパターンで行き先は私にオマカセらしい。実は最近まで全くノーマークだった、羽賀場山/お天気山に単独で行こうと思っていた。以前、鳴虫山でお会いして、それ以後時々コメントをくれる”なすのやまびこ”さんが27日に羽賀場山に行くと数日前コメントを入れてくれてから、なぜか自分も行ってみたくなっていた。あまり標高も高くなく雪もほどほどだろうし、道もなんとかわかるだろう。たそがれさん、ハイトスさん、野球親爺さんの記事を見てコースにそれなりにいい感触も持てた。Yさんからのお誘いが来てから、再度考え直しもしたが、Yさん同行でもそんなにひどい歩きにはならないと判断し、羽賀場山/お天気山に行くことにした。
コース: 長安寺P脇 8:23 羽賀場山 10:00-10:08 777P 11:18 天気山 11:55-12:40 県道出会い 13:45 スタート地点へ 14:50
27日朝起きると、予想外に新雪の積雪がある。Yさんから雪のため30分我が家への到着を遅らす連絡がメールで入る。雪でもこのコース歩けるのか?初めて行くのでよくわからない、念の為、代替案として自分の持っている今市周辺の地形図全てをそろえ、新たに家から車で10分の毘沙門山の印刷をしてYさんの到着を待つ。来てから行く先は相談しよう。
結局、空の気持ちのよい晴れ間と太陽の光に後押しされ、予定通り羽賀場山に決定。
(スタート地点、斜面に取りつく場所にこれがあった。ネットなどで見覚えあり。別名がこれだけある?、 各方面の集落ごとに呼び名が違ったのだろうか。)
登り口の長安寺に着く前に、車で彷徨、ナビで地点登録して行ったが、最後に導かれた場所は民家数件の行き止まりの路地。近くに数名のおじさん達がいた、車は軽四駆、パジェロなどなので登山者かと思い道を聞きに行く。どうもハイカーではないみたい、地元の自治会の集まりか?。60くらいのおじさんが親切に地元なまりで教えてくれる。ひとつ手前の路地まで戻ってすぐの所にお寺はあるらしい。お礼を言って別れる時、車の荷台の箱の中で犬の鳴き声・・・そうか、このかたがたハンターさんなのだな。と悟る。
長安寺の駐車場脇から出発。ハンターさんに撃たれてはさすがの”ななころび”も起き上がれないので、対策としてフリースを裏っ返してピンクバージョンにして着用。これ以上目立つ服はあるまい、街中ではとても着られない。最初は急な暗い森間の斜面をじぐざくに登るもかなり急な登り。15分ほど我慢すると気持ちのよい尾根型の上に乗って、その道なりに進むようになる。(写真下) 今日は自分が主に先導、Yさんと歩くといつも調子がいいのだが、ここ毎週結構きつめ(自分にとっては)の歩きをしているので、今日もいたって元気、じっくり尾根をつめていける。足元には薄っすら新雪を含む積雪があるがほんの数センチ、シューズが埋まるほどでもない。前を行く足跡が一人分、今日のモノのようだ、”やまびこ”さんだろうか?
歩き出しから約50分で鉄塔脇に到着、里を隔てて正面は鳴蟲山だろうか。前夜の雪が木々を白くしていてとても綺麗。(写真下) 遠くに富士山も綺麗に見えていた。
時に尾根も急登になる、北西に尾根を忠実に辿っていく。(写真下)前を行くYさん。終始雪を踏んでの歩行になる、くつ跡は依然一人分同じ方向に進んでいる。登り始めよりは雪積量が少し増えるも、歩行に大した障害にはならないので、アイゼン無しで進む。Yさんもアイゼンはしない。Yさん、今日はちゃっかり始めて見るザックをしょっている。カリマーのカラフル複数色のザック、I-スポーツで買ったそうだ。
少数回アップダウンがあるが終始歩きやすい尾根、(写真下)ここは自分が先導している地点。Yさんが少ピークを超えてくる。
1時間30分ちょっとで山頂に到着。雪があったのと、Yさんとにしては珍しく途中でパン食休憩をとった為、想定よりちょっと遅い。急ぐ旅でもないし、雪景色もきれいなので、まあ、ゆっくりもいいでしょう。
眺望は無い山頂で記念撮影とプチエネ補給をし、天気山方面に向かう。この程度の雪なら行けそうと判断。数分進んだところでハンターさん1名に抜かれる。(写真下)60くらいのおじさん、エネルギッシュな感じのかたでやはり足が速い。先ほどのかたがたのグループだろうか、イヤホンやマイクを着け通信しながら歩いている。
(写真下)進路右の斜面の木々は真っ白、向こう側にもうひとつの尾根が見える。たそがれさんが間違って少し引き込まれた尾根か?
羽賀場、天気山間の尾根は所どころ、シューズが埋まる程度の積雪はあるものの、ヤブなし、大きな迷いどころなしの名尾根。広葉樹林帯のエリアも多く、春秋もさぞ爽快な歩きができそう。平坦歩きと小ピークを超えるアップダウンをいくつかこなして行く面白みのある私好みのルートだった。心地よく歩ける。ただ、急な登り地点は問題ないのだが、急な下りをするポイントも無いわけではなく、中でも2、3ヶ所は猛烈な下り(ただし延々と続くわけではないが)では積雪の影響もあり、かなり慎重歩きを強いられる。急な下りでは自然に歩行スピードも遅くなる。この日は最後まで二人ともアイゼンを着けずじまい、羽賀場山頂あたりでアイゼンを着けてもよかった気がする。自分が派手に尻もちスライディング1回、その他に自分もYさんもこけること1、2回ずつやらかした。 (写真下)急斜面をロープを補助にして下るY姉さん。
777Pピークの手前の急登地点。
登りつめたピークには(写真下)の表示板のみ・・・あれ、ここお天気山ではないの?。お天気山は777mだったけど、ここにはどこにも山名板は無し。何かの要因で山名板が雪の下にでも落ちたのだろうか、その時はそう思った。
777mピークから北西に進んだ地点にあるもうひとつのピークまで行き、そのピークから方角を変え南西に下るのが予定のルート。さっきの777mピークからもアップダウンがある。(写真下)急降下中のYさん、ここにもロープが張ってあった。不注意に歩くと危ない。
直登できないような多岩を巻いたりして尾根を進む。(写真下)
777Pから約35分で方向転換するピークに到着。なにやら看板らしきモノが複数ある、近づいて見ると天気山/(天久山)などの山名板や登山道案内のボードなどがあった。なんだ、ここがお天気山だったのか。そうするとこの山域、777Pが2箇所あるのか、珍しい。そんな発見もあったが、そんなことよりその山頂部、特筆すべきは眺望の素晴らしさだろう。横根山から、皇海山、大平山、日光連山など一望だ。雲が邪魔をするが、それでも爽快な景色だった。北から東方面も石尊山からの尾根や、宇都宮の山々など樹間越しに見て取れた。
(地蔵岳、薬師岳から日光連山、手前に三ノ宿山や火戸尻山も見える)
ズームで庚申山、皇海山。
左に石尊山から伸びる尾根が長大に見える。遠くに宇都宮の山々。
珍しく低山山頂で自分を入れての記念撮影。
くつ紐の先端がほどけてぼさぼさになっていたので、テープで補修して当日歩いた。お天気山山頂で気づくとそこにゆきが付き固まり団子になっていた。はさみを持っていなく取れなかった。
お天気山山頂の予想外の素晴らしさに大休憩タイム(約45分)を取る。撮影はもちろん、Yさんもベンチに腰かけお食事タイム。
(山頂の石仏)
天気山からは南西方向、上大久保に向け下る。南側斜面になるので雪は今までよりは少なくなるが、下り始め20分くらいはまさしく急降下。ここも慎重歩きをせざるおえない。(写真下)南西尾根を下るYさん、下る尾根がその先見えていない・・・
天気山山頂から約20分の所で、登って来た大グループとすれちがう。先頭の先導者としんがりだけ若い、それ以外は高齢者。先頭のかたと少し話す、26人で仙台からのツアーだという。なんでまたそんなに遠くからこんなシブ山を。出会った地点がすごい斜面ですれちがうと危険なので、よけて待つことにする。26人って思ったより多く感じる、皆さん70近くかそれ以上の感じの男女。概ね明るく元気なかた、山なれた装備をしているので、相当歩いている人たちなんだろう。全員を見送るまで10分近くコーヒーブレイクとなってしまった。
(二ノ宮)
一ノ宮に行く尾根は行かず途中で左折する尾根を選択し下る。(写真下)
傾斜が緩くなると、春のような雰囲気の雑木の中をゆったり進む。
天気山山頂から約1時間の下りで上大久保の県道に合流、今歩いてきた天気山の稜線が見渡せ気分が良い。(写真下) 羽賀場山からの稜線歩きと天気山の眺望は本当良かった。ここからは約50分車道を東進して長安寺付近まで戻らなければならない。のどかな山村風景を楽しみながら、Yさんと取りとめのない話をしながら歩いた。のどかな山村歩きはいいのだが、この県道周囲の景観とは少し不似合いに意外に交通量が多いのが珠にきず。途中、車道歩き半分くらいのところで神社があり見学をする。鳥居に、字が昔の書体でよくわからなかったが開筆神社と書かれていたような気がする。外側の狛犬は年代が古そう、かなり風雨に劣化させられた感じだが、獰猛な獅子の雰囲気がよく出ている。(写真下↓ 狛犬1) 先に神社に進んでいったYさんが大笑いする声、見ると奥の狛犬、結構コミカル,ポケモンのキャラクターみたいな顔つき。笑ってごめんなさん。。(写真下↓ 狛犬2)
この県道周辺、道沿いに大芦川の清流の風景、そして所どころ、しだれ桜の大木も見かけた。春の頃はどんな景色なんだろう、その風景を想像しながら長安寺までの道を辿っていった。 ■■
(写真下 狛犬1)
(写真下 狛犬2)
さっきの団体さんのバスだろう、羽賀場山を回ってくるのか・・・
ホントにななころびさんとの時間差は20~30分位だったのですね(笑)
確かにその足跡は私のものです。
改めて写真を見ながら山歩きを振り返れて楽しい時間が過ごせました。
予想外の積雪に戸惑いながらも、なんとか楽しく山歩きをすることができました。
途中、お天気山にとりつく前の起伏の多い下りが大変でした(汗)
とくにロープ場で何度も足を滑らせて落ちかけてしまいました。
お天気山山頂からの眺めは素晴らしかったですね。
また登りに行きたい山が一つ増えました。
私は、終日登山者の方とはお会いしませんでした。
団体さんが登られていたのですね。
今後、ななころびさんの次回の山行予告なんかもしていただけたら楽しみがまたまた増えてしまいます(笑)
精力的に活動されているようで何よりです。
羽賀場山~お天気山間にふたつの777ピークがあるのかと疑問をお持ちのようですね。
地形図には777は一つしか記載されていません。お天気山は、確認された通り777の北西の770級ピークですね。
777ピークをお天気山と思って出かける方が多いようです。私も02年4月に初めて出かけるときはそう思っていました。
多くの人が誤解する元は、宇都宮ハイキングクラブ編の「栃木の山120」152ページの脚注に「羽賀場山から更に西へ標高777メートルのお天気山(天強山)」・・・とあるので、777ピーク=お天気山と言う誤解が広がったのではと推測しています。(現在は「栃木の山140」となっているようですが、修正されているかは確認していません。
真新しいくつ跡を終始追う歩きとなりました。どこかのピークで休憩しているやまびこさんに会えそうな気がしてましたが、今回は残念でした。
あの団体さん、仙台からと遠方から来たのと、みなさん元気だったので驚きました。
この山域を歩いて、非常に気に入りましたので、その近隣も徐じょに歩いていきたいと思います。
次回山行の予告は諸々の事情の為しかねますが、自分の行きたい山リストの青文字の山などが、最も今自分にはホットで行く可能性の高い山になっています。
お天気山ってのんびり系の名前と裏腹になかなか険しそうで、やはり葉の落ちた今頃が楽しめそうですね。羽賀場山から先へは行ってないので機会を見て行って見たいと思います。でもハンターさんのエリアなんですね。羽賀場山から反対側のルートもいつかお試しくださいな(笑)話は違いますが、ななさんのお車いつも綺麗ですね。自分も見習わなければ・・・・。
烏ケ森さんの最近の歩き(雪にもめげづの高山歩き)を見るにつけ、どうしても低山ハイク方面に逃げる自分の非常に大きな刺激となっています。
私も地形図上の777Pがお天気山とすっかり勘違いして出向いた一人でした。お天気山は770M級で何メートルかは、わかりませんが、777Mであったらロマンがありますね。
「栃木の山120」と「・・・100」は持っていて、手元にあった100のほうを見ますと、烏ケ森さんの紹介してくれた文言に続き、お天気山へは岩稜もあり熟達者の領域・・・などの文言もありました。今は「栃木の山140」が出ているのですか、知りませんでした。何が追加されているのか、変更点はなにかちょっと気になります。
今回この山域、とても気に入りました。周辺の山も追って踏んでいきたいので、烏ケ森さんの過去レポを参考にさせていただきます。
羽賀場山からお天気の尾根は起伏あり、岩稜少々あり、広葉樹林帯も多く、ルーファンもほんの少々必要ととてもいいですよ。山頂の眺望もナイスです。みー猫さんならお天気山を北西にそのまま直進して先の林道合流まで歩いていってしまいそう。そのお天気山北西方向、ちょっと偵察しましたがちょっとヤブっぽくなっていて最初の下りだしは急でした。
私の車、いつも綺麗と見事な勘違いをしていただきありがとうございます。というか、デジカメ画像を通して見ると本当に綺麗に洗っているように見えますよね、これデジタル画像の盲点で、実際は(特に下半分など)ひどいことになっていますがアウトドア仕様車と考えているので気にもしてません。
SUBARU でスポンサーについてくれないですかね(笑、冗談です)。
なかなか充実歩きをされたようですね。この時期もさることながら、気分的に春先がいいような感じがしていました。ななさんには物足りない山かなと思っていましたが。そうでもなかったようですね。
羽賀場山からかまど倉まで行く方もいらっしゃるみたいですね。
ところでお天気山から先は雪のある時は行かない方が無難です。岩場の急降下が2ケ所あり危険です。行くなら雪の無い時期をお勧めします。お天気山の先の方がルーファンが楽しめます。
http://73422uzawa.at.webry.info/200703/article_3.html
積雪ありのこのコースは物足りなさは、ほぼ無いです。春、つつじが咲く頃や紅葉の時期もいいでしょうね。
かまど倉から羽賀場山は今後の宿題です。地形図で見るとちょっと難しそうですが・・・機会があればチャレンジします。
天気山から北西辿りはノラさんのコメントで始めて様子を知りました。冬の時期は自粛します。
たそがれさんの鳴蟲山レポを最近よく見だしています。