日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

烏帽子小屋から北の稜線は、最初はまずまず優しい稜線でした 烏帽子岳/南沢岳/不動岳 Pt.2

2016-08-24 04:58:20 | 山行

2016年8月12日 晴                       (不動岳から振り返った、歩いてきた稜線) 
高瀬ダムから烏帽子小屋まで登った1日め (Pt.1) =====> からの続きです。
前日ブナ立尾根を登って稜線に立って、烏帽子岳ピークまで散策したり、お花の撮影したりしてゆっくりしました。2日めの朝起きると、前日は通常ありえないほど睡眠をとれたので、体調はすっかり回復。今日の行程は、崩落の激しい稜線を辿る地点も多いので、少し気を引き締めていこうと思っていると、同じ方向に向かうらしいおじさんが小屋のスタッフにその稜線のことを説明してもらっていたので、一緒に聞いてみる。そのスタッフさんはかなり詳細に危険箇所を説明されていたけれど、要旨としては 「無茶に危険ではないけれど、疲れてきた長時間歩き後疲れた時ににそんな区間が出てくるので、集中力を切らしてはいけんよ」、とそんな感じだった。いづれにしても、現地に行って自分で体感してみないと、そういった危険度ってわからないもので、でもその説明は聞いておいてよかったと思います。なな”の持っている古いエアリアでは、烏帽子小屋、船窪小屋間のコースは7時間。そんな時間で行けるか聞いてみると、無理だと思うと言われる。今のエアリアのコースタイムは8時間になっているらしく、それでも結構厳しいコースタイムのようで、なんでこんな短時間で記載されているか疑問に思っているとのこと。ツアーの団体とかは、10、11時間かけて来るそうなんで、写真をとり展望を愛でながら歩くなら、8時間超はみなければ行けないと覚悟して出発しました。

朝6時少し前に出発。まずは赤く染まる赤牛や後方の薬師岳の稜線をみながら進みます。


コース:烏帽子小屋 5:52 --- 烏帽子ピーク分岐 -- 南沢岳山頂 7:18頃 --- 不動岳山頂 9:03 --- 船窪第2ピーク   --- 船窪岳山頂   --- 船窪小屋  
東方面はまだ低い太陽が輝いていて、上空はほとんど雲がない。今日もいい1日になりそうです。安曇野、大町方面は広大な雲海の下です。雲海の上に島のように見える唐沢岳、餓鬼岳なんかを眺めながら進みます。



烏帽子岳です。昨日はこの辺で多数登山者と行き交いましたが、今日は皆さん水晶岳方面に行かれていて、この周辺は静かです。前には2グループ、6名ほどが歩いているのが、小さく見えます。烏帽子の後方には立山とか剣の一部がみえてきまして、アルプスに来たなーって感じが湧き上がってきますよ。



今日も、行程の道連れはこのお花。コース脇、ずっと咲いています。


烏帽子岳の先は窪地のような稜線を進みます。池塘やお花畑が出てきますが、案外登り返しも多い。こんな斜面(p ↓)を登るのは、アルプスっぽいですが、さほど大登りにはならないですみます。



花畑の斜面を越えるとまた池唐群が現れて癒しのくぼ地歩きをします。前を行くのは、昨日もブナ立尾根で見かけた横浜からの女子二名。この日もどうやら同じ工程のようです。不動岳手前くらいまで、前後して歩きます。
(池塘の向こうに南沢岳)




池塘群のでてくる窪地はある意味この稜線のひとつのハイライトでしょう。



(前方は近づいてきた南沢岳)



コースは砂礫の稜線の西側を巻いていきます。砂礫地には可憐なお花が点在して咲いています。




さすがに終わりかけの雰囲気でしあたが、いくつも残っていて見ることができてよかった。



南沢岳ピークらしいコブに立って、振り返ってたどった稜線をみます。(p ↓)烏帽子岳ピークはここカラダと、後方の広い山容の三ツ岳に姿を吸収されてしまって存在がよく確認できません。



南沢岳ピークは横に長い。北先端部分に行くと立山方面の展望が素晴らしい。遠く白馬の稜線もみえて、素晴らしい展望台です。



南沢岳からの稜線は、進路を西に変えつつ進みます。ここから先の稜線は曲折していくようです。一目でこう辿ればいい、とすぐわかるような尾根の連なりではなかったです。とにかく所々、稜線のエッジが崩落してすごいことになっていることだけは、遠目に把握できたので、ここからはきを引き締めていきましょう。




崩落稜線でも、こんな小さな花がたくさん咲いています。



稜線のエッジを歩いて、右サイドは激しく崩落して切れていて気を使います。そんなに危険な感じはしませんが、万一落ちた確実に見えないところまで滑り落ちます。そんなエッジをあるいたり、森の中を巻いたりの繰り返しが、この後続きます。
(崩落斜面サイドに降下していく地点(p ↓)もありで、そんな時は大丈夫かいな、って思いながら降下していきます。)



稜線左サイド(西側)を歩くときは、鬱蒼とした原生林の中を歩いて、これまた渋い。



森の中をしばらくなだらかに歩いて、また日差しの下の急登地点にでます。草付きの岩ゴロゴロの急斜面を一気に登りつめて、また気持ちのよい稜線に立ったところが不動岳のピーク周辺でした。



不動岳のピークも横に長い。ここまで、小屋から3時間10分、アップダウンは結構ありましたが体力はまだ余裕です。山名柱があるポイントの岩に腰掛けて、軽く食事。この周辺から反対方向、七倉岳方面からの登山者とぼちぼち、スライドし始めます。そんな中の屈強そう若い天泊夫婦と情報交換。船窪小屋方面からここまでの稜線を、「やや危うい感じの場所も通過する。結構険しかった。」そんな印象を伝えてくれました。最後にお互い頑張りましょう、って言って笑顔でお別れします。



不動岳も先ほどの南沢岳と同じく、北アの山なのにそれどこの山??ってくらいマイナーな山と思いますが、展望は素晴らしい。北アの真ん中にあるんじゃないかと思うほど北、西、南、南東、名峰を望むことができました。北東には針ノ木、蓮華(右)が並んでいて、針ノ木の手前が船窪第二ピークで蓮華の前の小ピークが船窪岳でしょうか。(p ↓) 眺めてると、これから向かう尾根は激しく曲折して、やはりかなり崩落の進む危うい崖上の稜線のようです。ちょっと二日めの行程はここからが、本番って感じで、長くなってしまいそうなので、いったん終了させていただきます。  ■■
======> Pt.3へ続きます




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