
2017年5月14日(日) 晴 (鷲ケ倉山中腹と、向かいに蒲生岳方面)
5/22、たくさんのお花に囲まれた母を見送ってきました。突然のお別れで、父親の時より精神的にはきついです。山仲間には誰にも伝達もしていなかったのですが、どこからか聞いてきて通夜に駆けつけてくれたKUちゃん、YG姉ありがとう。イオンで買い物してると、生きて歩いている人赤ん坊も、ばあさんも全員が、とても美しく見えてきます。食品売り場で買い物してると、最近母親の為の買い物が多かったので「あ、これ食べてくれそうだな」ってもう居ないのに一瞬考えてしまって困ります。昨日まで、母のそばのリビングでシェラフで3日寝ていて、よく眠れず極度の寝不足。冷蔵庫では母用に買ったシュークリームとか、惣菜類が賞味期限切れで出てきて、少々虚しい。親孝行する前に逝かれてしまって後悔先に立たず。いつまでも暗くしていても仕方がないので、気持ちを切り替えて進んでいきます。なな”の山への復帰予定は未定です。
さて、そんなことになるとは夢にも思わない5/14,今年最初の会津遠征に行ってきました。今年1番目の会津の山は鷲ケ倉山。倉がつくことから判るように、部分的には急峻な山です。蒲生岳の南東、只見川を挟んだ対岸ノ1000M足らずの山です。浪漫紀行さんの記録を見ていて、ずっと行きたかったのですが、初めて入り込んで歩いてみました。記事はこんな時期でもありますので、簡単にいきます。
叶津付近からの蒲生岳。蒲生岳は車を止めて撮影。この山はこの角度からが尖っていて、気持ちよく撮影できます。
コース:十島最終民家前 6:00 --- 鷲ケ倉山頂 7:45 --- スタート地へ 8:55
浪漫紀行さんの記録では林道走行にたいして結構恐ろしげな記述がされていたので、トラブルを嫌ってなな”は、林道の入口、十島の最後の民家の近くのスペースに車を置かせてもらいました。おばさんに「ここ車止めておいて、いいですか?。」と聞くと「山行くの? 気をつけてね。」ってそっけないけど、気を使ってもらってスタートです。
入った林道はしばらく細いけど舗装路が続いていて、緩やかに登っていきます。途中山菜採り中のおじさんに挨拶。「山登りかい。まだ雪あるから、気をつけてな。」って声かけてくれます。
(林道脇の斜面は雪解けの水が沢になって、新緑の山は瑞々しいです。)
林道を登っていくと、蒲生岳(たぶん左)と戸屋山(右)手前に大量の水をたたえて流れる只見川が、見えてきました。
地形図の林道が逆s字を過ぎた地点から570m三角点への尾根に乗るつもりが、取り付く島のない崖斜面とヤブが続いて、林道歩きを続けます。林道を少し進むと570m三角点の先の鞍部、雪解け後で小さな沼のような状態になっている地点にでました。この沼のヘリを通って尾根型に乗って登ることを試みますが、ヤブとうまくいきそうな感がなくて、林道に戻って、地形図にはない林道を進みます。この辺から林道は舗装で亡くなっていました。
(地形図にはない区間も林道は少しの間、続いていました。)
地形図にない林道は二又に分かれます。右に直進しないで、左に折れる方に進んでみますと、広い山腹の広場のような状態の場所で、車の走れる状態の路はなくなりました。
(林道のなくなった付近から、山頂と思われるピークを観ます。)
鷲ケ倉山頂直下の斜面には白いものがかなり確認できます。さきほどの山菜採りのおじさんの言葉を聞いた時から、アイゼンを持参しなかったことを後悔していましたが、山頂に行く途中に(雪の)危険地帯があったら、撤退と決めて登ってきました。この風景を見て、尚更撤退の不安がよぎります。
地元の人が設えたような水飲み場がありました。(コップ付き)
路が消えた地点からは、東方面に山腹の雪解け直後の斜面をトラバースして、乗るべき尾根に向けて歩きます。足元には、たぶんふきのとう?がたくさん生え出しています。
(前方に見える尾根が、自分が乗るべき尾根。それに向かってトラバース歩きが続きます。)
乗るべき尾根には、ヤブと急斜面を出来るだけ避けながら、ちょっとだけ苦労して尾根に乗りました。。。。。乗った尾根は歩きやすい平穏尾根で、一安心(p ↓)尾根を少し登ると、右から来る作業道の終点を横切りました。さきほどの二又を直進(右)するとここに来るのだな、と推測します。
尾根を登っていくと只見川流域の山々の景色が広がってきます。大きく屈曲する只見川の地点は車の駐車地の付近。左に見えるピークは笠倉山、これはいつか登ってみたい。右に似蕪山、現燈山って普段全く気にしない山が見えています。
尾根も次第に痩せてきて、ブナの大木の脇の岩場を登っていくようにもなります。
振り返ると、結構急なのぼりだったのがよく判ります。美しい森だなあ、と会津に来たことを実感。
尾根の右サイド、森の中、先は結構急に切れ落ちています。でも、森は美しいです。
(林道を歩いていた時から、時々目に付いたユキツバキ)
根元が大きく屈曲しているブナの大木が出てき出します。こういうのは日光にはないのです。
ブナの急登尾根を登って、傾斜がゆるくなってきて、ブナが無くなり低潅木尾根になりますと、尾根の雰囲気が変わってきます。尾根にのった所からずっと、薄っすら踏み跡があるのですが、その脇にイワウチワの登場です。結構群れて咲いています。
稜線の展望が開けて尾根の左右、大展望が開けてきました。南の方向(尾根左)も雄大な風景ですが、近くの山で、有名な山はないだろうと思います。(現地では山座同定不能。)
上り詰めてピークか?と思うピークがありましたが、その先がありました。一旦少しだけ下ってもう一度先のピークを目指すも、山頂は目と鼻の先。(p ↓)イワウチワの後は、タムシバ、シャクナゲ、ムラサキヤシオ、イワナシと連発で出てきて、予想外の収穫です。
(シャクナゲ帯はピンク、薄いピンク。2色構成でした。)
(たぶんイワナシ)
山頂直下は雪田が残っている箇所があって歩きづらく、ヤブを少し突っ切って進みまして、最後まで雪関連での危険箇所無しで済みました。最後またムラサキヤシオがたくさん咲いている尾根を登って、イワウチワの花の密生をみて、山頂到着です。
(山頂だけ、ちょっと残念な天望)
一応三角点あり、山名板は無しは想定範囲内(笑)。
山頂は殺風景でつまらないので、記念写真だけ撮って、とっとと下山です。下山途中は先ほどより、雲やガスが引いてきて、遠方の風景を楽しみながらの下山になりました。
(北西方面の天望。右は笠倉山。遠く新潟の山はまだ白いです。)
(西北西の風景。中央左手前の山が蒲生岳。白い花はタムシバ )
北西方面を望遠で撮りますと、毛無山、矢筈岳、駒形山と思うんですが、間違ってたらゴメンなさい。この辺の山も結構格好いいです。
天望歩きとお別れして、またブナの森を楽しんで、復路は先ほどの作業道終点を作業道方面に進んでみます。先ほどあるいたトラバース斜面の上方を作業道で歩くだけのようです。作業道は徐々に雪が深くなってきたので、適当に雪斜面を用心して下って、先ほどの水飲み場のあたりに降り立ちました。
(雪の斜面を適当に下ります。 )
林道歩きを含めて3時間足らずの歩きでしたが、面白かった。林道では同じ山菜採りのおじさんが、まだ移動してやってました。車の場所まで帰ってくると、先ほどの民家のおばさんと息子さんらしい人が居て、下山の報告をします。「とってもいい所ですね。ここに住んでいるかた、羨ましい。」となな”が言いますと、笑ってました。「今度泊まりに来てくださいよ」なんて息子さんのほうが言っています。冬は、一階だての小屋は埋まってしまうほどの積雪のようで、良いこともあれば、悪いこともそれなりにあるようなことを言われていました。息子さんは鷲ケ倉山のことを”ワシクラ”と呼んでいました。山靴を脱いで、お二人に大きな声でさよなら言って、さあ、まだ9時なので、もう一山近くの軽い山に行きましょう。 ■■
お悔やみ申し上げます。
当分、山歩きの気分ではないでしょうが、また山に戻ってきて下さい。
ともあれ、ななさんにご挨拶したく駆けつけた次第です。
まだまだお辛い時期かと思いますが、お身体に気を付けてください。
さて会津のお山は少しばかりの残雪の頃は花も多く魅力ありますね。地元の方の人柄も好ましく心和む土地柄には、再訪したくもなりますよね。
今年はtom君は、もう山開きシリーズ始まってるようですね。風の便りに聞いています。
また、早めに復帰したいと思いますので、その時は楽しく遊んでください。
暖かいお言葉ありがとうございます。
知らせも出していなかったので、式場に来てもらってびっくり。来ていただいて、ありがたかったです。
また、今度は大自然の中でお会いしましょう。
お言葉、ありがとうございます。サクラマスさんは、たしか親孝行派でしたよね。私は親孝行し始めようとした矢先に行かれて、少々ショックでした。精神的にはもう立ち直れてますので大丈夫です。
只見の人は、イベント関係者のみならず、農村の人も優しい声をかけてくれるので、また自然も素晴らしいので、私は只見中毒になりつつあります。
お悔やみ申し上げます。でもななさんの事だから立ち直り早いと思ってます。ロックバンドやプロレスラーの話でもしながら一緒に歩かせてくださいね。只見の景色は癒やされますね。花も咲いて丁度良いタイミングだったのでしょうね。
私が立ち直り、早いって何で知ってるんですかー?(笑)。
また、楽しい山にご一緒させてください。
只見は私、大好きになってしまって、ドライブと観光と温泉だけでも行けると思います。
分かっていれば多少なりとも覚悟はできたでしょうが、心痛いかばかりかと存じます。
お悔やみ申し上げます。
山という気分にはすぐにはなれないと思いますが、ななころびスタイルの記事をまたお待ちしております。
唐突なお別れだと心の準備ができないですよね。私も昨夜祖母が亡くなり現実感のないまま明日の通夜に向かうところです。病気も何もなく元気だったのに急に倒れてそのままで・・。
私はGWに帰省した際に会っておけばと後悔している始末ですが、ななころびさんは傍に居られてお花見に共に行かれたりと孝行されていたように思います。
心の整理がついた頃(私は心の整理を付けに山へと懲りないことをするでしょうが)どこかの山で会いましょう。