家老岳から北への尾根歩きは、地図読みをたくさん楽しめました 南会津町/ 家老岳、松倉山 Pt.2

2016年11月13日（日）　　　　　　　　　　(松倉山に向かう途中の尾根から観た家老岳）　
Pt.1 からの続き =====>
日光/会津の大展望を眺めながら、笹ヤブを登って家老岳山頂に到達したところからの続きです。
家老岳からは北西の松倉山へ尾根をつなぎます。歩き終えれば、反時計回りの周回ができることになります。家老岳のピークまでは、迷いようのない登り行程。歩きやすい地点を探して登って行ければよかったのですが、家老岳から先、松倉山へ尾根の連なりは、悩みの尾根分岐等が出てきて、予想以上に右往左往しましたが、それもまた楽しみの一つ。標高1000Ｍより低い区間の黄葉も綺麗で面白い歩きができました。

家老岳から北へ尾根を進みます。曲折して北西に尾根は転換。地形図を読んでいかないと変な尾根に引きづられてしまいそうな区間です。基本ヤブ尾根ですが、みー猫さんの記録でも言及されていましたが、明瞭な踏み跡の成れの果てのような踏跡がでてくる区間が結構あります。みー猫さんは、過去に登山道があったのかな、と書かれています。または、地元の人の家老岳への登山道は、ここなのかと自分は考えたりしました。
（家老岳直下を下っていきます。進行方向)



尾根を進んで、北方面に見える前方の低山はオレンジ色に染まって秋たけなわって状態になっています。遠くに大きめの山塊が目に入りますが、ヤブが邪魔で名同定する気になりません。斎藤山か何かだったのでしょうか。


家老岳を降り始めて間もなく、尾根を下っていて左隣の尾根が正解の気がして尾根をトラバースして、左隣尾根に向かってみます。しかし、コンパスで方角確認の上、元いた尾根が正解じゃね？ってことになって、また数分かけて戻ります。ここで１０分ていどのロス。
元いた尾根がやはり正解尾根だったようで、しばらくして踏み跡も出てきます。その後、悩みの尾根分岐で不正解尾根を２，３分進んで、やはり違うと訂正トラバースで、正解尾根に乗ります。さらに進んで最初のピーク1172Ｐに無事到着。

1172Pの先に尾根上は結構ヤブがうるさい区間が出てきて、みー猫さんの書いていた激ヤブ区間だなと推察。みー猫さんによると尾根左に、刈込のような跡が見られてルートがあったのかもと書かれていたのを知っていたので、尾根左斜面の踏跡を進んでみます。もっとも、激ヤブ尾根では巻きまきハイカーのなな”はその記事の情報がなくても、左の巻きに入ったような気がします。
1172Pの先は黄葉区間に入ります。カラマツでしょうか、今がさかりと色づいていて、ハラハラ針のような葉が落ちてきます。



結構巻きの踏跡のような、踏跡でないような歩きが続けられます。尾根上も色づいた木々がたくさん散見できるので、（P　↓）　ひょっとしてオレはとても綺麗なものを見逃しているのかも、と考えたりもします。



（カラマツの林の中、なおも尾根左をトラバース中)


前方にこれから乗る稜線が見えてきました。前方のピークは1070急ピークかな。（P　↓） この後歩く行程は曲折していきます。



頭上のカラマツはとても綺麗。巻きを続けて、1098Ｐの直下に出たようです。カラマツ黄葉の斜面を急に登って1098Pに到着。何もないピークですが、後方に先ほどまでいた家老岳山頂部が見えていて、明るく気持ちの良いピークなので、一服休憩です。



(1098P　）


1098pで東方面に真っ白に雪化粧した高峰が見えました。那須の茶臼岳か何かが見えているのか。その左には大きな山塊が横たわっていまして、これは三倉山、大倉山の稜線なのかなと思います。（p　↓）



1098pから松倉山の間の稜線でも、一度迷い尾根分岐で不正解尾根に入り込んで、これはすぐに解決。この日は本当に地図を本当によく読めます。歩いている稜線は基本冬枯れの稜線ですが、岩稜も少しあったり、ところどころ終わりかけの紅葉もあり楽しめます。
（前方に本日最終ピークの松倉山が見えてきました。　）



（松倉山への稜線　)



松倉山まであと少しの地点にきました。松倉山の北東尾根が前方に見えますが（ｐ　↓）紅葉最盛期の状態です。北の低山は真っ赤でした。



松倉山への最後の登りはをこなして、松倉山山頂へ。振り返ると見出し写真のような感じで、家老岳が見えます。松倉山は三角点ピークなので、しっかり点も撮影。家老岳山頂からここまでは、結構地図読みをしました。松倉山山頂は暖かくて小春日和、少しパンを食べてゆっくりします。あとは、山頂から南西に綺麗に延びる綺麗な尾根を忠実に辿って下山しましょう。この南西尾根はみー猫さんの軌跡があるので、歩けること証明済みですので安心です。
（松倉山山頂、山名板なし、三角点だけあります。）



松倉山山頂からは地図、コンパスを読みながら南西の尾根を辿ります。踏み跡はないですが、木々の密度の低い歩きやすい尾根です。山頂から200ｍ超進んだところで、尾根分岐。悩んだ末に不正解尾根に少しだけ侵入。南に行き過ぎるので進行をやめて南西方面に延びる隣尾根にトラバースで数分ロス。この不正解尾根をそのまま進んだら南尾根だったかと思います。そのまま下れたのかもとは思いましたが、松倉山南斜面のあの岩の断崖を見ているので、南尾根を進むのはやめました。
（間違い尾根の収穫は、赤い木々の色彩でした。　）



南西尾根に復帰して、あとはクセのない普通の尾根です。標高を下げるにつれて周囲の木々は紅葉の盛りの尾根になります。ここから、林道歩きを含めて紅葉見物歩きになります。都度撮影をしてしまいますので、進行がなおさら遅くなりました。
（南西尾根、下部の紅葉　1)



（南西尾根、下部の紅葉　2)



（南西尾根、下部の紅葉　3)



尾根の末端に近づいて、頭上は赤、黄色、橙、茶、紫の色の乱舞で、尾根型が無くなって、紅葉の森を進んで綺麗な赤の木を見つけたので、その方向に寄っていくと、下に林道が見えました。（p　↓)



林道に降り立った地点は、尾根末端とほんの２０ｍ違いでした。林道を歩き出すと真っ先に見えたのはトンガった里山です。岩藤山でしょうか、私は未踏です。林道と言えども、紅葉が綺麗。これだけ色づいていると林道歩きもいいものです。


（林道脇の紅葉　2）




（林道脇の紅葉　3）




林道を歩いていて小腹が減ったので、通常林道の傍らでは休憩（食事)なんてしないのに、適当な岩があったので、座ってあまいスイーツ系の菓子パンとコーヒーを啜りました。周囲綺麗なんですが、頭上を見上げるとこんな感じでした。



林道の終わりまで歩いて、民家１軒の前を通って林道歩き終了。いつも前を走っていて素通りしていた神社を参拝。二荒山神社というようで、狛犬は不在の神社ですが、整備されていますし作りは立派でした。集落の人の信仰を集めているのでしょう。
この日は、計８時間30分歩き、撮った画像350枚以上。収穫は家老岳初歩き、松倉山への繋ぎは地図読み、家老岳山頂付近の稜線からの展望、標高の低い区間の燃える紅葉といろいろ楽しめましたが、やはり一番面白かったのは、複雑地形の地図読みでしょうか。同じ工程で、みー猫さんはルートミスも１度だけのようですし、歩きも早いし、基本私とはレベルが違います。
この日は、車での帰り方面に、会津の適当な温泉がなかったので、初めて三依の男鹿の湯に寄ってみました。なな”が入ると男湯は貸切状態、途中から数人入ってきましたが、泉質もよし、ほのかな香も良いですし、目の前の三依富士を眺めながらゆっくり温泉を楽しんで帰宅しました。　■■　


（下山地点の二荒山神社　）