日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

まだ黄葉も楽しめるかと、会津の入口付近の山に潜入 南会津町/ 家老岳、松倉山 Pt.1

2016-11-23 17:45:31 | 山行

2016年11月13日(日)          (松倉山付近から見た、木々の向こうに家老岳) 
13日は、この週一日だけのお休み。骨折の母親の介護は、この日は妹に任せて会津の紅葉でも見てこようと南会津町に行きました。あまり遅くに帰るのもまずいのです。この日のターゲットの家老岳の登山口までは57キロ程度。よく行く佐野の山なんかより近いので好都合でした。家老岳はいつも会津の山に行く時に、すぐ脇の道路を通過する山。野球親爺さんやみー猫さんの記録を見ていて存在は知っていたのですが、いつも素通りで今回初歩きなので、ある意味楽しみ。紅葉もまだ綺麗かなと、淡い期待ももっての潜入でしたが、上のほうは終わっていました。

七ケ岳登山口駅の前のスペース隅に車を止めさせてもらって、これは野球親爺さんのレポを参考にしました。この季節の6時はまだ周囲は暗い。電車が1台来たのを見て、出発準備しながら、車道を挟んだ向かいの山を見ると、薄明るさの中でも山の斜面の紅葉が熟してきっているような感じなのが、判ります。
駅脇から線路をわたって、ショートカットして林道へ。林道を歩く頃には、空は明るくなっています。林道の黄葉はまさに真っ盛りで、もう秋というより初冬の印象、葉も白く霜ふいているものが目立ちます。
(林道脇の森を覗くと、こんな感じ )


コース: 七ケ岳登山口駅 6:05 --- 林道二俣 6:45 ---家老岳 9:09 --- 松倉山 --- 林道へ合流  --- 二荒山神社 14:34(駅近く
 沢沿いの林道を東へ。黄葉した木々の写真を撮影していると、歩みが進まなくなります。
右サイド沢。その向こう側は家老岳に続くヤブ尾根が続いています。(p ↓) 正面には、自分がこれから登る尾根が見えてきました。



前日読んできたみー猫さんのレポで書かれている尾根取り付き地点(大岩二つ)の地点から尾根に取り付きました。ちょうど二俣のところでしたので、そのレポを読んでいなくても、そこから取りついたと思います。
尾根に取り付くと、すぐに尾根型になって、しばらく急な登りが続きました。



右サイドを見下ろすと、となりにもヤブ尾根。今いる尾根の斜面は終わりかけの黄葉ですが、まあまあ綺麗です。



左サイド隣の尾根はと思い見ますと、どうやらいきなり松倉山が見えているようです。(p ↓)松倉山のこちらから見ると正面、(南サイド)は目を見張るような断崖斜面です。実はみー猫さんの記録にならって、体調と気分がよくて、時間さえ許されれば松倉山に足を伸ばそうと考えていました。南斜面に足を踏み込むと大変なことになることだけ、頭に入れておきます。




斜面が一旦ゆるくなって、癒しの尾根歩きをしますが、すぐまた急な斜面に突入。今度は尾根型のない広い広葉樹林の中の急登りをしばらく頑張ります。どこを歩いてもいいような斜面ですが、獣道なのか、踏み跡がジグザグあるのが感じられます。後方に七つケ岳の山容を感じながらの登りです。
(振り返ると登ってきた急斜面。)




暗い常緑樹の中の急登、広葉樹林の中の急登りを経て、傾斜が緩み笹原の中の尾根歩きになります。時に獣の踏跡あり、時にヤブになって、やはりこの山はヤブ山であることを実感させてくれます。
(前方に過家老岳と思われる山容が見えてきました。まだ少し遠い感じです。)



尾根の右前方に男鹿山塊の南部が見えてきます。一番右のピークは日留賀岳でしょうか。


前方に見える家老岳の山頂部を目指して笹尾根を進みます。腰高っていうのは聞いていましたが、本当に腰高の笹薮で、極端な障害ではないですが、そう簡単には進めない尾根です。周囲の展望を見ながら、ゆっくり進んでいきます。



その周囲の展望っていうのは、こんな画像のとおりで、見える範囲の山全部見える大展望です。左のはっきりしたピークは荒海山でその左奥には日光連山まで見えています。手前には貝鳴山になるはずの山容が見えていて、結構大きな山体でびっくり、斜面は黄色の黄葉モザイクです。


日光連山、太郎山、山王帽子、白根山でしょう。望遠で撮影です。私の場合、この山域をなにも、ここでじっくり観ることもないのですけどね。やっぱり見えるとしっかり見てしまいます。基本的に大好きなのでしょう。


日光連山方面の右側に見えるのは、尾瀬の山々なのでしょう。遠くの稜線は燧岳(左)と会津駒でしょうか。燧の前の大きな山は大嵐山。


山頂周辺は広い笹原、周辺は木々に覆われています。展望を楽しんだあと、三角点のありそうな一番高い地点を捜索で、すぐに点は見つかりました。歩き始めて3時間5分、この日も黄葉と大展望をみてのゆっくりペースでした。すぐ近くにM大の古い名板。いつもと同じ青板です。その他にも一つ名板があって、ヤブ山の中ではメジャーな山の部類に入るのでしょう。


山頂まで、誰ひとり登山者に会いませんでした。比較的登っている人のいる山のイメージを持っていて、だれかに合うかと思っていましたが、予想ハズレです。山頂は木々に囲まれ、あまり展望もよろしくない寂しいピークです。ここで少しパンを食べて休憩。この先ピストンで戻るか、松倉山へ回るミニ縦走をするか数分、思案岳。骨折治療中の母のことも考えましたが、松倉山くらいまでの周回してもバチは当たらないでしょう、と松倉山への北方面への尾根に足をふみ出します。家老岳山頂までは、基本ルーファンほとんど無し。コンパスもほとんど見ず、。この後、松倉山周遊で林道を下りるまでは、結構迷いの尾根分岐あり、複雑地形でコンパス、地図読みまくりで多少久しぶりの右往左往祭りをしてしまいました。 ■■  =====> Pt.2へ続きます。


(家老岳から北の尾根を進みます、あれっ意外にも所々うっすら踏み跡がでてきます。でも基本人はほとんど来ないであろうヤブ山で、地形図を見ながらの進行開始です。)




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