
:2016年3月12日(土)雪、曇 brockenさん、 YUさん
12日はお仲間から山への急な誘いがあり、安蘇のヤブ尾根突入計画を中止し、中倉山周辺の稜線歩きにすることにしました。朝支度ができて家の玄関から外に出るとなんと予想外の雪、。でも仕方なく待ち合わせ場所の日光道の駅で千葉、会津から来た仲間と相談。彼らも、足尾の山に行く気持ちは早喪失しているようでした。一瞬、雪景色の足尾もいいかなと思いますが、景色が観られるかどうか。結構湿った雪がボンボンと降っていたのです。急遽、今日は県南のほうの低山歩きのほうが楽しいよね、って話になって今市から一転、佐野閑馬方面に向かうことになりました。佐野方面っていっても、別にここと山が特定しているわけではなくて、車を運転しながら候補を絞っていきます。予想外に鹿沼、栃木市も雪が降っていて、佐野に入っても雪なので、短時間歩き。県外の客人も楽しめる集約コースがいいと判断、金原の岩峰群をピンポイントで歩きましょう。
金原集落の路肩に停めさせてもらって、出発です。雪の降る中の出動なので、上だけレインウェアを着込んでのスタートです。
(金原集落から真っ白な石尊山)
コース:金原バス停より北(路駐)9:00 --- 林道二又より尾根取りつき ーーー 祠のピーク --- 金原岩峰群 7峰 --- 1峰 --- 林道へ ーーー スタート地へ 14:57
金原バス停付近から金原山の裾野を巻く林道に入ります。林道が山に入る直前の二又の間の尾根から取り付きます。あまり人に見られたくない(笑)入り方ですが、静かな里なので見ている人はいなかったでしょう。というわけで、今日は少しだけ仲間にヤブ尾根歩きをさせてしまうかも、のスタートです。
(尾根の木々は積雪で真っ白。コールドフラワーがありました。もう春ですね。)
尾根を少し上ってていくと水道施設があって、そこからは少々ヤブっぽい。しかし、歩行に障害はありません。この尾根を上り詰めると上部のピークには祠のふたつある小ピークがあります。そこには、前回、岩峰峰から高鳥屋山を繋いだ時、寄り道しているので、今回この尾根から取り付くことを考えたのです。尾根にある木々が雪化粧して、向かうピークも白で、とても綺麗な風景が見られています。
登りは途中結構急な箇所が何回か出てきます。もちろん一般道とかではないので、斜面が脆かったり、小藪をさけて歩いたりは我慢ですね。
結構な急登をしている時、後方や右脇を見ると石尊山や小野久保山の稜線が白くなって見えています。閑馬周辺は昨年秋から随分歩きましたが、こんな景色は新鮮です。
2段、3段と急傾斜をこなしてとりあえずの目標ピークの520mに到着しました。祠のあるピークは前回来たときは暖かな陽射しの中でしたが、今日は薄ら雪化粧です。雪はいつの間にかやんでいて、周囲は白くなった尾根が連なっているのが見えています。このピークは、下山してから里の人によばれている名称があることを、聞きました。
到達した520m級ピークからはの行程は、最低一度は歩いた行程になります。520mからほんの100m北に進むと金原山、高鳥屋山間の稜線に合流。そこからは東方面に閑馬岩峰群に向かいましょう。足元に雪がある時に、岩峰群も不適切かなと少し考えましたが、危険なら撤退ねと、仲間と確認しての進行です。
(スノー・マンサク。マンサクは今年初見かもしれません。)
岩峰群に向かう稜線はやんだばっかりの積雪がたくさん取りついています。
7峰的なピークから岩峰群に入るイメージで、まずは7峰の下りから。登り返して展望地の6峰。6峯からは西隣の石尊山、小野久保山の稜線がよく見えています。(p ↓)
6峰から見た、これから進む岩峰群。目先のピークは4峰でしょうか。6峰からの先は岩でストンと落ちていて、それを仲間に見せてあげます。我々は雪のついた巻道を慎重に下って巻き降りします。
雪片がレンズに落ちてきて拭いたのですが、濡れていたのですね。ヌルっとした画像になってしまいましたが、現場の感じは掴めています。
(6峰の下り。)
5峰の登りは稜線にロープが渡してあって、切り立った岩稜を登って行きますが、慎重に行けばさほど危険はありません。
(上から、登ってくる仲間を見ます。)
4峰周辺から閑馬の中心地方面。千躰庚申山の尾根末端も見えているようです。
これから向かう1峰。
1峰直下です。前回反対方向で、ここを降りる入口が判らず、西に巻いてちょっとスリルのトラバースをやらかしました。今回は学習しているので、当然そんなことはないのですが、登りで入る場合、迷いようがない直登とすぐ判ります。
1峰ピークはちょっとした独立峰的な眺望が得られます。遮るものがないので、360度の展望。低山とはいえ、ここで得られる爽快感はなかなかです。東の稜線の先に、岳の山、大鳥屋山の山容が見えています。
1峰から閑馬岩峰群、。なな”的には金原岩峰群って言いたい感じです。山があるのは金原集落のすぐ上ですから。この写真の左にみえるコブが、あの祠のピークでしょう。雪はだいぶ解けたようです。
1峰では、腰を下ろしてゆっくり食事、コーヒーなどを飲んでゆっくりします。雪のふる朝から始まった1日ですが、数時間予想しない白い景色などを見られて、自分としてもよかったです。千葉、会津の友達もこんな山があるんだと、満足してくれたようです。
下山は1峰から南に急降下して、鞍部から少し登った最初のピークから、尾根伝いに西に下って(前回は登りで使用尾根)林道に降り立ちました。
(林道で咲いていた梅、今が旬の時期のようです。)
家もまばらな金原集落の舗道を緩やかに下って歩いていると、お掃除中のおばさんとご挨拶。この里を歩いていて、住民のかたに会うのも結構珍しいです。どこ歩いてきたの、なんて聞かれて答えていると、「へー、あんな所。遠くから登りに来たの??」って感じのようです。そのうち旦那さんのおじちゃんも犬の散歩で出てきて、しばらく楽しいお話をさせてもらいました。旦那さんは「あれうちの山なんだよ。」なんて岩峰群のことを言ってます、歩いてきた山の地主さんだったのです。こっちが、千葉、今市、会津の混合チームで、閑馬の山を歩いているのが、驚きらしかったです。
車について帰り支度、温泉でも行こうねと車を走らせると、またあの犬散歩のおじちゃんがいたので、車を降りて、聞きたかった山の名を聞いてみました。最初に登った祠の520mピークが”よじぬき山”って、これ収穫。岩峰群は何か引き出せるかなと思いましたが、あの辺は”ムジナっくぼ”って言われてるんだよねって、なまった話し方で言われました。でも、山そのものをそう呼んでいるかは確証が持てなかったのと、もっと正確にと尋問のような話もできないので、なな”的には岩峰群の壁のフトコロを”ムジナっくぼ”なんて呼んでるんだろうなー、ってイメージです。(クボって穴という意味だもんね。)あと林道のs字あたりにある沢は、地元ではキノコ沢と言ってるらしいと。。。カワスミさんは青の名板を付けるときは、こんな感じで山名を判明させてるんだろうかとか、考えました。
いろいろ話を聞かせてもらって、東京だか、埼玉だから山中を購入して越してきた宗教団体の話とかも聞いて、お礼を行ってお別れです。また登りに来て、って言ってもらって、いい山歩きをしめられました。 ■■
(写真提供はブロッケンさん)
お仲間と素敵な時間を過ごせて何よりでしたね
佐野は,雪は降っていないだろうと思ってましたが,雪化粧とは。さすがに,帰りは消えたみたいですが,意外と降りましたネ。
それにしても,地主さんにお会いになって,ついでに山名まで確認されましたか(驚)。
「よじぬき山」に「ムジナっくぼ」ですか。確かに岩峰が「くぼ」というのは,不思議な感じがしますネ。それと,「よじぬき」の漢字が気になりますヨ。
ちなみに,この日は,足尾で雪山を堪能しておりましたが,風はほとんど無くて良かったですヨ。
ただし,展望は無しで,おそらく中倉も沢入も同じだったでしょうケドね(笑)。
閑馬の里はとてものどかで、最近私のお気に入りです。
私も初めて岩峰群に入った時は、あの宗教施設の脇のヤブ斜面を登って5峰に立ちました。
今回は岩峰群だけをピンポイントで、まったり周回して、これはこれで良かったです。
520mのピークなんて、瀑泉さん記事を見ていなかったら、気付かなかったのではないかと思います。
今市から佐野に向かう間、あの日はずっと雪が降ってました。
岩峰群の地主さん、おおらかでいい味出してました。よじぬき山の漢字は、当日の仲間の間でも話題でした。
「ムジナっくぼ」のほうは、岩峰群自体の山の名称ではない気がします。
当日、私以外の栃木への客人2人は、足尾歩き楽しみに来たんですけど、結局閑馬の里山歩きになりました。結構ロングな二子山に雪直後いかれるとは、瀑泉さん凄いなーって感想です。
あの日の降雪は、今年最後の雪になるのでしょうか。花も
まだ少ないですが、同時に見るのは自分には珍しかったです、。
岩峰群は、前回とは方向が逆歩きでしたし、色彩も違って結構楽しめました。
その後の風呂、とかラーメンもが楽しみってのも、あるのですけどね・・・