
入山日 2014年11月15日(土) 曇/小雨 (丸山への登り、東斜面の紅葉は今だに非常にきれいだった)
こんにちは、季節と紅葉の移ろいに合わせて南下中のなな”です。今回はあまり遠出が出来ない事情もあり、また先週の川治の山があまりに秋色で美しかった為まだ綺麗かなと読んで、ほんの少しだけ南下した鬼怒川周辺をぶらついてきました。
丸山とは、観光ロープウェイが敷かれていて、その山頂駅付近にはお猿がいる公園なんかがあるというある意味俗化している山のイメージでした。自分が最近、特に愛読中の”南会津/鬼怒の山50”の後半部分栃木編で特にほとんど無視していた山です。
しかし、この時期は先週の例もあり、低山でも思わぬ景色が見られるかと思い、こんな時でもないと絶対行かない山でもあるしと、行くことに決めました。丸山をのぼって、ガイド本通り歩くと北西に恋路沢を辿る林道があり、結構長く川治につながっているようです。また途中で東に折れUターンすると龍王峡を巡る歩きができるのです。川治まで行っても龍王峡まで行ってもバスや電車を使ってスタート地点付近まで戻れるという段取りです。川治まで行くか龍王峡まで行くかは、その時の雰囲気次第・・・。そんな感じで歩き出しました。
ロープウェイ駅の駐車場で、営業前掃除中の駅の人に駐車地について尋ねると、隣接する神社の駐車スペースに停めるよう丁寧に教えていただく。
(神社には登山者の車らしきものは無かった。神社周辺はいきなり予想以上に美しい色合いだった。)
コース:ロープウェイ山麓駅脇(神社駐車場) 8:00 --- 稜線合流 8:53 --- 丸山山頂 9:32 --- 一本杉 9:49 --- 最初の舗装路出合い 10:59 龍王峡遊歩道入口 12:07-(戻って)12:16 --- 白岩 13:22 --- 龍王峡駐車場 13:20 --- バス乗り込み 13:25
準備をして駅周辺に戻り、入口の道標か案内板を探してウロウロしていると、別の駅の関係者のかたに入口を教えていただく。この駅のかたがたは親切な方が多いのだ。
丸山に歩いて登るには3方向からのルートがあるようだが、一番の直登ルートはなぜか通行止めになっていた。よって、北に大きく迂回する花コースだかの緩やかなコースを忠実に歩いてみた。さすがに観光地に付けられた踏み跡、ジグザグのしまくりでいい運動になる。斜面は登るにつれて先週の南平山の再来と思うような綺麗な色付きの林が出迎えてくれていた。
(鬼怒川公園駅の裏の里山から日が登ってきた。)
大きく迂回してなおもジグザグを続けて、緩やかに登っていく。落ち葉が多く堆石しているが、踏み跡はそれでもしっかりわかる。
歩き始めて約50分強で稜線に出る。(P ↓)すぐにベンチのたくさんある広場的な地点に到着した。その後、踏跡を一時失って強引に斜面を登って、何らかの建物が見えたのでそこに向かって更に登ると、車の走れるほど立派なルートに合流できた。
見えた建物はたぶんロープウェイの駅の建物だったのだろう。駅の付近には行かなかった、猿の姿も見なかった。駅上からは紅葉の葉も落ちたような稜線を辿り踏跡は山頂には行かないようだったので、地形図をチラ見してヤブ斜面を登って、少し北上すると尾根上に薄く踏み跡あり。自分と同じようにピークを踏みたい者がたぶん時々歩くのだろう。
(山頂付近から高原山方面が見えた。)
一般ルートは外れて、そんなに長くもかからず丸山の山頂に到着。
(後ろは一本杉の南西のピーク?)
山頂は、あまり面白みのないところだったので、すぐ一旦来た道にもどる。ヤブに突入した地点からまた道なりに一本杉に向かう。斜面はまた赤い色がちらほら出てきて、いい感じだ。
立派なあづま屋があって、その脇に一本杉がそびえ立っていたけれど、家のすぐ脇でいつも杉並木の巨木をみている身としては、そんなに立派な杉には見えなかったのが正直なところ・・・。
あづま屋の前には、立派な道標があって北西方面へ”川治温泉へ8500M、4時間20分”と書かれていた。その指す先は古い林道風、今は車は走れないような荒れようだった。予定している恋路沢への林道歩きはこのルートを辿ると、あづま屋でガイド本で念の為確認する。
(林道は想像していた通り、落石と土砂の崩落地も多々あり。長い年月をかけて自然に帰っていくのだろう。)
林道の荒れようはかなりのものだったが、足尾やオーガ沢の林道を歩いた身にとってはたいしたことはない。要所要所にしっかり道標があった、無かったらかなり悩む地点もあったと思う。
恋路沢の流れの脇にでるまでは、かなり長く歩いた気がした。(P ↓)山頂から2時間かかった。一本杉からここまでの林道歩きの間はさほど紅葉は見所なし。日光連山に面した北方面なので、寒さが南斜面と違うのだろう。それと、日光連山のほうからふっかけてくる雲から雪が溶けたような小雨が降り出してきていて、またも雨具装着の歩きになった。
恋路沢脇の林道を歩いていると、右手に巨大な岩壁、紅葉の潅木、岩壁にはなぜか人工的な擁護が部分的にされていた。
121号線のバス停逆瀬川に折れる分岐があった。雨も降ったり止んだり、林道は紅葉もイマイチだったので、龍王峡を歩いて締めることにした。龍王峡のほうが紅葉は綺麗そうな気がしたのと、あそこを歩くのは久しぶりだったから。
(川治温泉までの林道歩きの中間点付近からみたお山。鬼怒川をはさんでの951Pかしら・・・。)
121号に出る直前に龍王峡遊歩道入口の道標があったので入る。車道を下る、紅葉は綺麗、下の方に発電所のような建造物が見えたけど周囲はとてもきれいだった。5分ほど快速で下ったら、行く手に通行止めの看板。行き止まりになっていた。「落石があってそのケアができてないので往っちゃいけんよ」というような趣旨の文章があって、「この先歩きたいなら、121号は歩道もなく危険な為、バスにのって**まで行ってください。」的なことまで書かれていた。ここまで数分も下って行き止まりとは・・・、そのまま行ってしまおうかとも考えたが、冷静に考えてやめた。それと、龍王峡めぐりももうやめよう、と思って引き返した。
下ってきた道を登り返すこと約数分。さっきの遊歩道入口についた。(P ↓) よく見ると、脇の方に小さくこの先”行き止まり”と意味不明に書かれていて、これを気づく人がいるのかね?と思った。
(この景色を見て、龍王峡ともお別れのはずだった。)
121号にはすぐ出られた。車道には観光シーズンの13時台かなりの車が行き交っていた。目当ての逆瀬川バス停が見当たらない。左(川治方面)はすぐ長い長いトンネル、右(鬼怒川方面)にいくしかない?。右に行ってみるけれどダメだ。バス停の目印が無かった。しかたがないので、向かってくる車と対面になるほうのわずかな白線の外側の歩道的な所を歩いて、次のバス停まで行こうと試みた。すぐに龍王トンネル、短いけどカーブしているし暗いし歩行で入るのはかなり恐怖。おまけにへっデンをつけようとザックからだすとなんと恐ろしいことに電池切れ。このパナソニック、ノラさんたちと5月に夜中1時から3時間ちょっとしか使用していないのに、なんでもう電池きれなんだよ。パナソニックのこの電池、始めてつけた時から薄暗くて、明るくなったり、暗くなったりあの山の中でもしてたっけ。パナソニックの電池はもう二度と買わないと思う。
恐怖の数分間の車道歩きを龍王トンネルくぐりで締めくくって、やっと見つけた白岩というバス停。すぐ脇を車が走り去っていくわづかなスペースの停留場。時刻表によるとやってくるバスは約50分先。こんなところで50分もじっとしているのもうんざりだった。対向の歩道に車の待避所のようなところがあり、そちらに移ってみると、なんとその先に龍王峡遊歩道の案内があって、入っていける道があった。うまいことに通行止めの区間を通り過ぎているようだった、ラッキー。ここから入れば、龍王峡の遊歩道を歩き通せるだろう。白岩から入った遊歩道は歩いたことがなかった。 反対方向から歩いてくる人も希にいるので、龍王峡の駐車場まで歩けるのだろう。
(途中の吊り橋からみた下流方向。)
その吊り橋から先は、どっと歩く人も増えて観光地さながら。でも自然の綺麗さはかわらないから、まあいいか。
晩秋の午後の日暮れは早いものでまだ13時台なのに、対岸山の背に日が沈みそうになる。陽の光を受けての黄葉もまた綺麗。
龍王峡では老人会のバス旅行のようなおっちゃん達がやっとのことで階段を下っていくのとすれ違って、駐車場に到着。バス停はすぐに見つかって、時計と時刻表をみるとさっき白岩で乗ろうとしたバスがあと1分で来るというグッドタイミング。時間通りに来たバスに乗っていたのは、高齢の御夫婦のハイカーお二人だけだったかな。鬼怒川公園駅まで乗せてもらって300円。この間、歩く力はあっても、命のほうが惜しいからこの時期はちょっと車道歩きはできないな。鬼怒川公園駅から数分歩いて、観光客でそこそこ賑わうスバルちゃんの待つロープウェイ駅に到着。最後はお決まりの神社参拝と、狛犬見物はしっかり行なった。
電池等のこまめな点検は絶対必要だ、これが歩きが予期せず夜にずれ込んだ場合アウトだった。それとバス停のロストでの思わぬ危険な車道歩き。この恐怖、これは今回身にしみてわかった、最近山でこれ以上の恐怖をあまり感じたことがないレベル。事前の調査はしっかりしないといけないと思った。 ■■
龍王峡は一昨年の3月に歩きました.新緑でも紅葉でもない平日で、一人のハイカーもいませんでした.ムササビ橋(多分)の側に落ちてる滝の沢を遡行しました.
大した滝はなく、そのまま905Pへ登り尾根を下りてY字路の林道がある鞍部に出たら、なな”さんと同じ画像の立派な標識が見て、これ遊歩道なのか?と驚いてしまいました.
私は林道を「行き止まり」の方向に下りて林道終点から踏み後を頼りに龍王峡ムササビ橋に戻りました.
今の地形図には、龍王峡の鬼怒川右岸遊歩道が表記されてないのですね.
子供が小さいころに行ったきりですが、足が向きにくいところですね。車道と人混みは苦手ですが、見習わなければなりませんね。お疲れ様でした。
丸山にヒル出没は知りませんでした、食いつかれなくてよかった。猿もみませんでした。
写真の山名板は日光山紀行さんのものでした。丸山から先恋路沢の林道歩きはずっと雨の中でした。
龍王峡はさすが観光地になるだけはある、名勝地です。人が少なければもっと最高なのですが。
紅葉をみながら川治の露店風呂なんて、できたら最高でしょうね。
今年は自分にしては、珍しくいい紅葉をたくさん見られた気がします。秋に行った山はどこもきれいでした。
龍王峡から滝の沢を遡行するとは、さすが沢歩きの人は観点が違いますね。まして905pへ登って、未知の区間を龍王峡にもどられるとは。自分はあの龍王峡の恐ろしげな岩の造形をみたら、未知区間を下りではとても歩けません。
恋路沢の林道を歩かず、それと並行に走る尾根を下ろうかと思ったのですが、今回はやりませんでした。根性なしですね。
龍王峡の周辺の破線の表現は実際のルートとは異なっていますね。
龍王峡は人がたくさんでしたが、恋路沢の終了までは、一人のおじさんとしかすれ違いませんでした。
恋路沢はあと10日早ければ、綺麗な紅葉だったかと思いました。
こんな時期しかなかなか行けない場所だったので、まあ満足歩きですが、薄雪の太郎山に行けなかったのは、ちょっと悔やまれます。