日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

復帰戦はアッサリ歩きにするつもりだったが・・・ 今市明神/金沢山,530m、523m周回

2013-10-08 00:11:59 | 山行

入山日 2013年10月6日(日) 曇り  単独    (見出し写真: 昨年の晩秋、城山山頂から見た金沢山方面。後ろに日光連山)
10/23に金精山で足をケガして以来、山に行けない期間が続いていたけれど、4日に患部の血を抜いてもらい、痛みはだいぶ治まってきました。内出血もまだ太もも全体にあるけれど、だいぶ色が落ち着いてきました。ちょっとだけあっさり歩きであれば山歩きしてもいいでしょう、と自分勝手に解釈し、自宅の南西約2キロの地点にある金沢山の周回をしてきました。
昨年秋、隙間時間に興味があって何も前調べず行ってみた室瀬行川の528.3m峰、山頂に”金沢山”と山名板があってびっくり。低山特有の先の判りづらい分岐がいくつもあって、前回は金沢山の東尾根から登って、530m、523mと周回するつもりが、金沢山北尾根に入り込み、そのまま面倒くさくなって降りてきてしまった山です。たしかその時の記事で、野球親爺さん、ノラさんとお知り合いになれたような記憶があります。
予定行程もいつもよりだいぶショート、低山だし、ヤブもたかが知れているだろう。そう考えて足慣らし山行にでかけてみました。

course: 明神上302.4付近神社マーク付近 10:00   金沢山北尾根取り付き 10:20   金沢山 10:53   530P 11:33   523P 12:06   (523P東尾根経由)   291m車道合流 13:47  スタート地点へ 14:00

林間部を走る小道に入ってすぐの数軒の墓地まえの空きスペースに駐車させてもらい、スタート。しばらくはその小道を北上していく。一応、一般生活道路ではあるが、状態は我々山ャが通常歩く林道とほとんど変わりない。稀にある退避所以外では自動車はすれ違えない。
(こみちの西側は金沢山へ続く尾根の超急峻な斜面)


小道途中にある小さなお寺と墓所。



小道の東にあったお花農家のお花畑。向こうの丘陵のすぐ先は日光宇都宮道路が走っているはず。


小道歩きを20分、北上した地点の沢の左岸側から取りついた。ここは、前回来た時の下山地点。


金沢山への北尾根は最初かなり急、その後はやや急さは収まるも、登り一辺倒。左足の調子はというと、まだ微妙に痛みのような違和感はあるものの、普通に登れてしまう。患部に何かをぶつけたら大変、それだけは気をつけた。35分で金沢山山頂に到着する。
(金沢山への急登尾根)


(約1年ぶりの金沢山、野球親爺さんが書いていたが、カネタクサン とも読める。縁起がいいか?、来年からNISAも始めるし、皆さんNISAのシステムに騙されないようにしましょう。・・・)


金沢山からは西、南西方面へ尾根を伝い530Pに向かう。ここからは未踏の尾根歩きになる。
途中なだらかな尾根歩き主体ながらいくつかの小ピークを越えていく。530Pまでの間、2度か3度かどちらに行くべきか悩む尾根分岐がある。その都度、地形図と磁石で確認。
(530Pへの尾根道の左側は気持ちの良い自然林)


途中一箇所、かなりの急な登り地点がある。ほんの4,5分もかからない程度か。でも岩交じりの急斜面で攀じ登りを強いられる。(P ↓)


530P ピークは、予想していた通り地味なピーク。眺望もない樹林帯の中。ガス交じりでなお更眺望がきかない。P530Mの名板があった。



530Pから尾根上には間伐した木の放置が目立つ。しまいには、倒木が蜘蛛の巣のように密になっている区間が出てきて尾根上を歩けず左側を少し下って巻いた箇所もあった。
今日は普通のヤブ山なのでカメラ」はコンデジ。この日の出来上がり画像はなぜかぶれぶれのものがいくつかあった。こんなことは滅多にない。この尾根の写真は逆にぶれがいい感じに仕上がったカナ。523Pへの途中の尾根。


ノラさんに教えてもらった毒のヤツかな? 結構たくさん有った。


523P直下には急登箇所もある。ここまでの行程、多少の悩み尾根分岐があったけれど、障害ヤブもほとんどなく、楽勝ムードが漂う。


523Pらしきピークまで直線であと200M以内あたりから、尾根の様子は一変して木々の密ヤブ状態になる。523Pピーク一帯が混合ヤブの様相で、何とか尾根センター地点に踏跡らしきものの残骸があるが、その上を追うのも困難な状態。(P ↓)はこれから進む方向の画像。


あるか,無いのかわからないような踏跡を追って木々をまたぎ、枝を掻き分け、時にくぐり抜けて進むこと、それでもそんなに長時間ではない、正味5分程度か? 523Pの目印は見つけられなかった。頂上一帯のヤブの平坦地を歩き抜け、これより先南西方向は下る地点の写真。(P ↓) ここで、堪らずメガネをヤブ歩き用のボロのほうに代える。 新品メガネもこんなことをしていたら、たちまちこすり傷だらけになる。 この地点、地面に杭のようなものが刺さっていて、付近によく山名板をくくりつけているようなみどりのワイヤーの残骸が落ちていた。もしかしてここが523Pなのかな? 結局、その件は判別がつかなかったが、さほど問題でもないだろう。むしろ、問題はここから今日の締めくくり、どう下山するかだ。


523Pらしき地点から南東方面に少し行くと、その先が開けて、歩いていくべき尾根であろう方向が見えた。しかし、その尾根に乗るまでの手前の部分が樹木とヤブでよく見えず、不安この上ない状態。地形図を見ると、真東に方向を決めてしばし急降下すればよいのはわかるのだが、東に降りる取っ掛かりが無いというか、降りようとする方向は激ヤブの壁。ここから来た道を戻るのもなんだか冴えないし、ここはやはり進むしかないでしょ、と決心を決めて、ヤブを巻くようにしながら、東方向に急降下。すると、すぐに、人のものだか、獣のものだかの結構明瞭な踏跡のようなものを見つけ、利用して降りる。古い切り株もあるので、地元の林業関係者も使ったルートかも。踏跡は時に心細く、時に見失ったりする。

523Pの下り、は最初岩交じりの急下り、(P ↓)は下ってきた斜面を振りかえった画像。 時に踏跡がなくなり尾根型のないヤブの下りになり不安いっぱい。今日は足慣らしの簡単歩きじゃなかったのか・・・。急なヤブの斜面を用心しながらしばらくくだり、鬱蒼とした下草の生える森に入り込み、そこも下っていく。このまま下ると、どこかの沢に降りてしまいそうで、523Pから少し南によりすぎて降りている気がしたので軌道修正し、多少北よりにトラバースしながら下る。



トラバースを少しすると、目の前に尾根型が見えてきた。あれが乗りたかった尾根だな?


尾根に乗ると、案の定、実に歩きやすい尾根になった。今までの苦労が嘘のよう。しばらく、この尾根歩きで距離を稼ぐ。途中一度小ピークを登りかえし、途中にここの尾根も低山特有のどっちに行けばいいの的な迷い分岐が2度くらいある。ここは途中多少のヤブが出てくるも、先ほどの523P周辺のようにはならず。


途中の小ピークから尾根分岐ポイント。南に折れて下っていく尾根があった。400M急の三角点に続く尾根だろうが、朝印刷したその尾根がのっているコピーを車に忘れてきてしまった。昨年印刷した範囲の歩きをするしかないと思い、523P/東尾根を道なりに直進。尾根は多少南東方向に蛇行していく。先ほどの尾根分岐から少し下ると、とたんにヤブが濃くなる。どうやらこの尾根はあまり人が歩いていないようだ。尾根センターにはかろうじて踏跡らしいものがあるが、大部分作っているのは獣だろう。枝をしならせながら、ヤブを掻き分け、すり抜け、進んだ。低山であと4, 500mで車道に出られると知っていればこそできるヤブこぎだ。あまりこういうことを深山でやりたくはない。
(P ↓ 画像は進行方向のヤブ、 きったない写真ですいません。)


尾根センターを忠実にいこうとすると、こんな感じが続く。(P ↓) 汚い写真ですいません。


もう、ほどほど里に近いだろう地点になって、嫌気がさして尾根をはずれ進路左(北方面)の沢沿いに降りてみた。しばらく広い鬱蒼とした森の中をゆるやかに下って歩くと、沢に降り立つことができた。そこから少し歩いて林道合流、その先がすぐ人家と田んぼだった。
523Pから人里まで1時間40分、特に523P周辺から523P下りのヤブ、そして523P東尾根の下部のヤブは結構密だった。そんなに長時間のヤブ歩きでもないけれど、今日は軽い歩きを想定していて、内心びっくり。予想外のヤブがあって、かえって楽しめたのかもしれない。自宅から3キロも離れていない山間部で、こんなヤブ歩きができる尾根があるのも、ちょっと新鮮な驚き。足は4時間歩いて、なんともなかった、まだ多少の違和感は仕方ない。でかいたんこぶのような腫れもはやくひいて欲しい。 
早く足を万全にして、まだこんないい季節、もうちょっと季節的に綺麗な山に行きたいな。 ■■

(沢を渡り、振り返って見た地点)



絵的に汚いヤブ画像が多かったので、明神の人家の庭先にあった柿の色彩でもどうぞ・・・





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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
金沢山 (みー猫)
2013-10-08 01:27:37
こんばんわ。迎え酒ならぬ迎えヤブでしょうか(笑)ここまでいけるようでしたらもうちょっと・・・でも年を入れて大事になさってくださいね。何度も方向を変え、読みながら進むのはななさんお得意ですね。どうなってるのか自分だと進むのも覚えておくのも自身がないです。523P付近からの眺めがいいですね。晩秋からは、その付近に行ってみようかと思っております。お疲れ様でした~。
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訂正 (みー猫)
2013-10-08 01:33:05
年を入れるではなくて念でした~失礼しました。
あと、ついでに購入したザックはモンベルの60Lです。
ドイターの背中網付き38Lと重量がほぼ一緒(1.6kg)です(笑)
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足の腫れは良くなられたようで (ノラ)
2013-10-08 22:19:36
ななころびさん こんばんは。523Pの周りはそんなに薮が有ったか覚えてません。私は明神駅から後山辺りで尾根に取りついて411.5m四等三角点Pから523P-530P-金沢山-456P-南に林道へ降りて291m標高点に出て明神駅に戻ったと思います。確かいつも今市に抜ける道の途中で見る523Pに魅かれて行ったのです。この前みー猫さんと枯木山の帰りにその下の道を走りました。
足をお大事にしてください。
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記録はこれでした (ノラ)
2013-10-08 22:36:30
ななころびさん 以前の記録はこれでした。まあもう見れれてるとは思いますが。一応念のために貼っておきます。それ見ると523Pの周りは籔だったようですね。
http://73422uzawa.at.webry.info/200803/article_1.html
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みー猫さん (ななころび)
2013-10-09 01:46:54
こんばんわ。
足は血を抜いてからいくぶん良くなってきました。あとは、時間が経てば戻ると思います。
今回の自分は523p以降ルート取りが失敗だったかも知れません。ノラさん、野球親爺さんルートの後山、411.5m三角点からのほうが、歩くうえでよいかと思います。
モンベル60Lですか、いいですねー。私ももうひとつ普段の山歩き用の小さめのザックと、めったに使わないけどテント泊用のザックを買い替えたいですが、欲しいものをなんでも買っていたらキリがないですね(笑)。
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ノラさん (ななころび)
2013-10-09 02:04:20
こんにちは。
2008年のノラさんの記録、今日初めて見ました。教えていただきありがとうございます。
私の最後に降りた尾根より、後山、411.5P三角点経由のほうが、多少一般的だったのでしょうか。次回があれば、後山、411.5P三角点から登ってみます。
今までは平地の三角点は気にも留めていなかったですが、ノラさんの記事で292.8m三角点を見て、探すのも面白いな、と思いました。三角点とバリエーション尾根にこだわって歩くと、いくらでも楽しみが拡がります。
足、もうちょっとで治ります。お気遣いありがとうございました。
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金沢山 (野球親爺)
2013-10-09 22:35:10
こんばんは。
お怪我を心配しておりましたが、4時間の歩きができるようで安心いたしました。あとは無理しなければあっという間に良くなりますよ。
523P周辺は私の歩いた所以外は藪っぽかった印象があります。
今度は北西側を歩いてみるのもいいかもしれないと思いました。薮は避けたいですが。
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野球親爺さん (ななころび)
2013-10-11 02:11:01
こんにちは。
ケガのご心配していただいて、ありがとうございます。ようやく快方に向かい、内出血の色も目立たなくなりつつあります。
今回の523P以降は、特にヤブの濃い所を歩いてしまったような気がしております。
北西側とは622.6Pの三角点のある山塊のことでしょうか?。つないでいくと鶏鳴山に続きますね、ちょっと私も興味があります。
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