日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

じミィーな尾根つなぎでした   千部が岳/不動岳/ (雷電山)

2017-04-01 14:21:51 | 山行

2017年3月20日(祝)           (東蓬莱山付近からの不動岳の稜線 ) 
はじめに那須の雪崩の犠牲者のかたのご冥福をお祈りいたします。
18日からは世間では3連休というのに、会社だの家の事情だので、山に行けるのは最終日の20日のみ。20日は今年初めての会津方面へ行くのも考えたのですが、気まぐれな私は直前に気がのらなくなり、代わりに近場の尾根歩きをしました。安蘇方面の南北尾根つなぎは、東西にある何本かの尾根を同時並行して継続中なので、自分でも地形図をよく見ないと、どこの尾根のどこの区間が残っているかもよく判別できなくなっています。今回は滅多に行かない尾根の南の末端、千部ケ岳、不動岳の区間を繋ぐのが主な目標です。
(以下、地味な尾根歩きでもあったので、簡潔記事で済ませます。)
出流のふれあいの森の駐車場をスタート。8時30分頃とゆっくりめのスタートです。
植林の中ゆるやかに登って、最後岩交じりになった急登(p ↓)を登ったら、尾根に乗って、そこが旧護摩壇の跡でした。


出流ふれあいの森p 8:28 --- 千部ケ岳山頂 --- 三角点655p 10:18 --- 不動岳山頂 12:30頃--- 雷電山山頂 --- 県道199出合 13:30--- スタート地へ 16:23
護摩壇跡、そこにはかつての修験者が、ここで修行をして鳴虫山まで峰々を伝って歩いたことの説明板がありました。


護摩壇から数分で千部が岳山頂。ここは地味でただの尾根の通過点のような場所でした。植林の尾根をなだらかに繋いでいって、林道に出まして少しの間林道を進みます。植林尾根センターに分け入るほどの魅力も感じなかったからです。林道から離れて、650pに登り立って655p三角点に寄り道ピストンしました。
(655p三角点も予想通り、植林の中の地味ピークでした。三角点だけは、しっかり確認。)


587pを通過、地味で変わり映えしない尾根を進行して、615pに着きます。615pは予定では不動岳到達後、戻りにこの615pまで帰ってきて、ここから往路の尾根と別れて、東に平行する尾根で寺坂峠まで歩いて下山というのが、目論みです。
(615pを過ぎると、ようやく自然林が出始めて山歩きっぽくなってきました。)


615pらしい地味ピークを過ぎて北や北西に尾根を進みます。朝出発が8時半と遅く、11時台の歩きですが、不動岳まで行って、ピストンして寺坂峠への尾根歩きをやると、日没コールドになる心配を少しし始めます。振り返ると615pでしょうか、歩いてきた方面が結構遠くに見えています。(p ↓)


スタートから2時間以上、植林の地味尾根歩きでしたが、615pを過ぎ、613pを歩くあたりから、自然林も出てきて、岩も出始めてようやく安蘇方面の山っぽい雰囲気です。不動岳の一つ手前のピークへの登りは、噂には聞いていましたが、少々いやらしい岩場の登りを通過します。岩場が出てきて、いよいよ来たなって感じです。3段階の登りですが、特に中盤の岩が脆く、ギリギリ巻こうと思えば巻けるのですが、落ち葉が多く堆積した急斜面なので、岩尾根を直進します。取れそうになる岩に注意しながら、太い幹に腕を巻き付けたりして登りますが、用心するだけで難易度はさほどのモノでもなかったです。落ちればもちろんよろしくない結果にはなると思います。
(第2段の岩場あたりで上方を撮ってみましたが、全然危うい感じに撮れていないですね、これは失敗画像です。)


その後、危うい岩場歩きが頻発すると、なおさら時間が遅くなるなーと心配しますが、そんなこともなく不動岳手前のピークに到着。不動岳の山頂部が目の前に現れます。(p ↓)


(途中にあった祠、文化の文字があります。)



不動岳山頂への最後の登りは胸を突くような急な登り、うっすら踏み跡のようなものがジグザグについていて、獣やたまに来る私のような者が歩くのでしょう。その踏跡を追って、木に捕まりながら登ります。(p ↓)


急登斜面を登り切って、気持のよい稜線を少し歩いて不動岳山頂に到着です。ここに来るのは、2度目になります。時刻は調度12時30分頃。これから来た稜線を戻り、途中来た道と分かれて寺坂峠まで歩くのが、先ほどの危険な岩場地帯の下りと、急な斜面の下りのこともあったり、時間が押して日没コールドの心配もあって、面倒になってしまいました。不動岳山頂からは計画変更して、東にある雷電山613pに行って、そこから北東、北に伸びる尾根を下って下山。車道歩きは長くなりますが、車道歩きなら、いくら長くかかっても日没になっても構わないと考えました。



不動岳から北東に稜線歩きで、雷電山到着です。山頂には見覚えある祠がありました。


雷電山からは、ぐんぐん下ります。低山ですが結構な高度感。下っていく方面の里がかなり下方に見えます。


下山に使用した北、北東方面の尾根は結構急降下。危うくは無くて助かりました。右片側は常に植林のような感じだったので、下山していても不安はさほどなしです。
(振り返って、降りてきた尾根。)


不動岳ピークから1時間ほどで林道へ。林道をほんの少し歩いて、”りゅうさわばし”って橋を渡って、県道に合流しました。釣りの人結構居てが永野川で楽しんでいます。今は釣りにいいシーズンなのでしょう。県道199は、車の行き来も少なく静かでいいのですが、とにかく長い、それと宗教遺物があまりなくて単調。途中にたまに見られる梅の花の景色で気分をまぎれさせました。


寺坂峠に至る林道風への入口着が15:13。車道を2時間近く歩いています。まだ1時間近く歩くようですので、もっとよくリサーチして自転車を持って来ればよかったと後悔しますが、後の祭り。もともと県道199は歩く予定が無かったのです。
(林道風の道をずっと登って、寺坂峠)


寺坂峠までの林道風の登りは、緩やかな登りですが長いです。15分に一度くらい自動車が走ってきました。さすがに、この期に及んでののだらだら登りは少々こたえますが、寺坂峠に登って、向こう側の出流に降りないことには、XVを回収できないので、ひたすら歩を進めました。結局ふれあいの森の自分の車に戻ったのは16:30近く。さすがに車道歩き3時間は長すぎましたね。今日の尾根、前半植林続きで、あまり快適ではない地味尾根。後半、雰囲気を取り戻して、好みの阿安蘇の尾根らしくなりまして、目的の尾根をつなげる目標も達成です。これで、足尾の地蔵岳北/粕尾峠までの尾根は、尾出山北の1回分の区間を残すのみとなりました。と言っても、そんな尾根つなぎも単なる自己満足なんですけど・・・。 ■■ 



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6 コメント

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不動岳 (みー猫)
2017-04-03 07:23:55
おはようございます。尾根繋ぎ達成の代償は長い林道歩きだったんですね。地味な割りには危ういところがあるとは!いずれはと思っていたので参考にさせて頂きます。不動岳あたりの高度感は低山じゃないみたいなの妙に納得します。
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みー猫さん (ななころび)
2017-04-03 21:17:35
こんばんわ。
車道歩き、3時間は長すぎましたね。予定外でそうなったんですが、自転車を漕げればと思いました。
不動岳手前、1ケ所だけ岩のポイントがありますが、注意すれば通過は割と平易に行けます。
千部ケ岳からの歩きは、みー猫さんの記事に後押ししてもらいました。
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Unknown (ふみふみぃ)
2017-04-03 23:17:12
不動岳からは戻りたくない感じですか。私は塩沢峠から南歩いていないので参考になりましたがバスをうまく使うとかしないと面倒なことになるんですね。覚えておきます。
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ふみふみぃさん (ななころび)
2017-04-05 21:36:10
こんばんは。
最初は不動岳から寺坂峠に向けて戻る予定だったのです。少々危うい岩場を下ること、不動岳直下の急斜面を下ること、それに1度尾根選択ミスを想定しての日没コールドを考えて、車道歩きにしました。90分早く出発してれば、尾根歩きで戻ってました。
千部ケ岳周辺は、安蘇の山周辺では、最も地味尾根でした。(笑)
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Unknown (瀑泉)
2017-04-05 23:49:07
タイトルから尾出神社の里宮付近にチャリデポかと思ったら,当初は寺坂峠への変則周回を考えていたんですネ。
いやはや,林道3時間歩きはさすがに長かったでしょう(笑)。
遅速の自分が,此処を歩いた時は,不動岳の先の「金冷やし」を見物して,休憩込み8時間半弱だったから,ななころびさんなら,8時間は切れたんじゃないですかネ。
大体,復路に考えていた東側の尾根は,作業道を利用すれば,時間短縮が図れますからネ。
まぁ,そうは言っても,往路以上に地味尾根ではありますケドね。
何にしても,この辺りは似たような地味尾根ですネ。西側にある仙波尾根も輪をかけて地味でしたヨ。
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瀑泉さん (ななころび)
2017-04-07 03:18:41
こんにちは。
瀑泉さんは、遅速ってことは全くないと思います。比較して早い人がいるのは、その人たちが速すぎるのかと・・・。
この変則周回、瀑泉さんの昨年の記事を昨日読み返しまして、その時に参考にしようと思った事を思い出しました。その記事のコメントで、危険地帯の通過時のアドバイスもしてもらっていますね。
車道歩き3時間はやるものではないですね。復路に考えていた東側の尾根の歩きは、運動不足解消時の歩き用として、別の機会に歩いてみます。
瀑泉さん、同じような時期にすぐ近くの稜線を歩いたのですね。仙波尾根もそのうち歩くことがあるのかな、そちもだいぶ地味そうですね(笑)。
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