足利のモミジは少し遅かったが、それでも時に秀逸だった 行道山/大岩山/両崖山

2015年11月29日（日）　（晴）　with：YUさん　　
29日は11月最後の山になります。もう次回からは12月の山です、1年早いですね。29日は、昨年秋、同じ頃ぶなじろうさんが歩かれて、とても綺麗な風景を紹介してくれたほぼ同じルートを歩いてきました。その記事をみてからの1年間、この歩きをどこか楽しみにしていた自分がいました。場所によっては、色づきの点では訪れるのが数日遅かったような気がしましたが、それでも去り行く今年の秋色を存分楽しめました。
昨年栃木100狙いで両崖山、行道山、を織姫公園から往復しました。その行程ですと、さほど超ロングコースというわけではないですが、結構長い歩きを強いられるのは必至なので、今回は浄因寺、織姫神社へと北から南への縦走ということにします。帰りは市街地の神社も見てからバスかタクシーで浄因寺にもどればいい、とざっとこんな予定です。
浄因寺の駐車場まで、最後だけかなり細い舗装路を車で進みます。臆病な　“なな”は少し緊張しますが、路面はいいので落ち着いて進めば問題なしです。
コースがどうのこうのといった山域ではないですし、主にお寺とか、もみじを愛で歩く1日です。記事は気に入った写真を中心にいきましょう。

浄因寺の駐車場は車道の行き止まりにあります。数匹の猫たちがお出迎えしてくれます。先客は車1、２台程度、思ったより少ないです。動物大好きのYUさんは山歩きを忘れて、しばし猫数匹と遊んでいました。




境内の中にある石仏はいたるところに置かれています、今市の猪倉山を思い出しました。やらせではなく、本当にこんな感じで、自然のものが落下して石仏を飾ったりしています。
　　　　　　　　　　　


清心亭は下から覗いただけです。登っていく地点にロープが張ってあったからです。周囲の路面は黄色く染まっております。

　　　　　　　　　

浄因寺は、話に聞いていたとおり石碑や石仏がいたるところにあって、急峻な崖の下の隠れ里的に佇んでいる静かなお寺。紅葉の盛りはいくらか過ぎてしまったかなと思うような状態でしたが、十分きれいです。石像やその周囲には、花やイチョウの落ち葉が降り積もって、味のある雰囲気です。



少し階段を登っていくと境内が見渡せるような目線の高さになって、全体を見られる状態になりました。よくガイドブックなんかに写真がのっている光景ですね。とてもいい雰囲気です。



展望の利く開けた場所まで登っていくと最後の石碑群のある地点でもあって、ちょうどそこが寝釈迦像のある場所でした。



寝釈迦の展望地から遠くに筑波山が見えてます。こうやって見るとなかなか秀逸な山容です。




石仏がたくさんあって、自然の露岩と溶け合って存在しているかの状態です。



寝釈迦から斜面を数分歩いて主稜線にでました。周囲の木々はまだ緑っぽかったり、葉が落ちていたりで、赤いものはあまりありませんが、秋風情は楽しめます。
主稜線からは遠くに真っ白な富士山、浅間も目立って大きくみえてました。




昨年は織姫公園方面からここまで来た行道山山頂のあづま屋です。この先、南の行程はかつて歩いたことのある道程になります。



行道山の山頂にはあづま屋やベンチがあって、展望も東方向以外は開けています。後から登ってきた御夫婦に足利のバスの時刻表をいただきました。
（赤城山から足尾方面の眺望です。）



行道山山頂からは、アップダウンはあるものの、基本なだらかな稜線歩きになります。時々両崖山方面から歩いてくる登山者とすれ違います。大岩山をすぎたあたりですれ違ったおばさんは週に何度もこの山域に入っているらしくて、周囲の情報を教えてくれます。両崖山の麓のもみじ谷の色付きを楽しみにしていたのですが、ほとんど終わっちゃってると宣言されてしまいました。そのへんの情報は、現地で実際に見るまで、伏せておいて欲しかったなー。(笑)。




北関東自動車道のちょうど真上あたりは開放的で、明るくてきもちのいい尾根が続いています。



この稜線、遊歩道的に作られていて、時々ベンチが設置されていたりします。両崖山がだいぶ近づいた地点で軽く小休憩。歩いてきた大岩山が結構遠くに見えます。その右に見えているのは行道山のピークのような気がします。（Ｐ　↓）



両崖山のピークは神社と城跡を兼ねています。到着した山頂には数人のハイカーが休憩中でした。南向き斜面のもみじがここは綺麗に色づいていました。



（両崖山山頂のもみじ　1)




（両崖山山頂のもみじ　2)



（両崖山山頂のもみじ　3)



山頂で写真を撮ってから少し降りて、日当たりのよい場所で休憩することにします。ちょうど展望台のようになっているテーブル席があったので、そこでちょっと長めの食事休憩です。あとから相席になった、埼玉の関西弁御夫婦と山談義をしながらの休憩になりました。なな”は足尾の名山と、只見の秀峰をひとつずつご紹介しました。
（遠く白くなった日光連山も見えました。）



両崖山からの下山は、露岩の多いルートを下って行きます。
（左、大岩山山頂と両崖山のピークが並んで見えました。）



山中で出会ったおばさんが行っていたようにもみじ谷の紅葉はほぼ終わりかけています。ここはちょっと残念でした。そんな中でも観光客は結構な数が出ていて、公園の駐車場は空きスペースがないほどです。
織姫神社を抜けて、市街地を少し歩いて鑁阿寺を観光しましょう。なな”は初めていくお寺です。



鑁阿寺には立派なお寺で、すごい数の参拝者や観光客が黄葉を楽しんでいました。中心にある銀杏の大木は見たことがない大きさです。ここももみじの色付きは少し終わりかけだったようですが、それでも結構綺麗。茶店で甘さけを飲んだりします。
　　　　　　　　　

鑁阿寺でゆっくり見物して、タクシーを読んで浄因寺まで回ってもらってＸＶを回収です。帰りも浄因寺から出る最初の舗道の細さは、運転するのに心細くなりかけますが、奥久慈のつつじヶ丘公園手前のヤブ道路をのことを考えれば、なんてことはありません。(笑)　今日の山歩きは大した行程でもないのでしょうが、浄因寺、鑁阿寺と初めて見られて、山歩きに絡められたのがよかったのではないでしょうか。
帰りの湯は、これも初めて寄った佐野のやすらぎの湯っていうスーパー銭湯で、ここは案外いい施設を見つけたという印象です。　　■■　

（鑁阿寺の紅葉）