
2016年1月16日(土) 晴
16日は単独歩きの日なので、少々粗野なヤブでも多少のロング行程でも右足首の腱鞘炎気味さえ許してくれれば好き勝手できる1日となりました。少し前、同郷の野球親爺さんが歩かれた、樺崎八幡宮から山林山、越床峠のコースを歩いてみましょう。地図は野球親爺さんの軌跡の地図のコピーを持参と横着を・・・。ただ、ロング行程なのはわかっているので、全軌跡を歩くか、途中エスケープかは時間の経過次第。前日、わざと先輩の記事の詳細は読まず、現地での楽しみを残して出発です。
樺崎地区に初めて入ります。足利の山に行く時、左折する静かな交差点のすぐ先だったのです。人家もまばらな静かな山村風景が広がっていて、樺崎八幡宮はすぐわかりました。神社の駐車場の隅に駐車します。神社に参拝して、裏の斜面の踏み跡をたどればいいと思っていました。どうしたことか、建家の裏側にそれらしき踏み跡が見当たりませんでした。神社の左方向に歩いていくと、足利氏の遺構のようなものと、その先に一般家庭のお墓があって、そのあたりから仕方ないので斜面に取り付きました。獣道のようなわずかな踏み跡をたどりますが、あるいは、踏跡ですらなかったのかもしれません。
コース: 樺崎八幡宮 7:47---- 130mピーク 8:48 --- 三角点228p 9:41 --- 山王山 10:58 --- 鳩ノ峰 12:23 --- 三角点255p分岐 12:55 --- 城山経由)--- スタート地へ 13:50頃
登った斜面はヤブ斜面の急登でしたが、低山のことです。随分長い間のような気もしましたが、15分くらいで山頂につきました。
山頂は平坦地があって切り開きもあります。足利方面の街が見渡せます。三角点ゲットと、足利百名山の山名板もありました。
三角点ピークから踏み跡をたどり北東へ平坦あるき。下り出す直前に、石祠の神社があります。その先Uターンるように左に曲がっていく踏み跡をたどり、すぐに歩道の終点に降り立ちました、。そこからは歩道をつづら折れに下って行きます。
舗道を下って、北関東自動車道を潜り対岸にある尾根を北上する計画です。北上の最終地は今日は山王山。
舗道から北関東自動車道を挟んで、目的の尾根末端が見えました。(p ↓、右部分)、でかい重機で土をほじくっているのが見えてきました。ちょっとまずいですね、それでは、末端からのあるきができなくなってしまう。現地の近くまで行って考えましょう。
尾根末端の130mピークの次の、2つめのピーク203pもみえてきます。
130pのすぐ直下までいきます。重機で斜面をなでているのと、別に人の姿も斜面に見えます。これでは、ここからの山入りは無理。尾根のど末端に行こうと、自動車道の側道を進みますが、かなりの急傾斜と背丈以上の笹のヤブや擁壁。それに自動車道から丸見えでここも却下。
130mと、2つめのピークの間の鞍部から取り付きを図ります。畑の脇のスペースからヤブ入りして、細い木々の林のなかの急斜面を登って行きますが、同じようなことをする人が居るのか、獣道か、うっすら踏み跡が感じられました。ここも15分くらい登りで頑張ったでしょうか、運良く130mのピークの一角にでました。130mピークに一応南西に進んで、立ち寄ってみました。(130pからの眺望、これは南方面でしょうか)
130pを後に北上のスタートです。いったん鞍部に下って、登り返して203pのピークで、ここは何もなし。尾根上は薄い踏跡はあるものの、時に軽いヤブと明瞭な踏跡と交互に訪れるイメージ。下り斜面で尾根が広がると、踏跡がなくなるのもヤブ山の特徴通り。最近足利佐野のマイナールート(金原山周辺や越床峠周辺)で、案外踏跡が明瞭だったことから、今日のヤブ加減はいささか新鮮な驚きです。かと言って、迷ったり、進退に極まるようなレベルでは全くないですが。。。
(徐々に尾根の高度を上げていく感じで、進みます。)
尾根はハイキングコースではないことは、明らかになってきましたが、それでも案外眺望は得られます。北方面には、かなり遠くに小さく山王山らしきピークも見えています。(p ↓) 目標の山が見えるのは、やる気が沸き起こるので、いいですね。
先週あるいた、名草方面から行道山の稜線らしきものも見えています。結構長いものだと思いました。
歩き始めて、2時間かからないくらいで、三角点228mに到達です。三角点峰といっても、山名はなし、板もありません。228mという標高は、今市の我が家の標高より低いですが、それはご愛嬌です。ここは、眺望もすぐれないので、すぐに素通りしたと思います。
背丈より高い笹のようなヤブがでてきますが、基本地面の裸地(踏跡部)はしっかり見えていたりします。
(写真は進路方向です。)
振り返ると、自分の来た道(尾根)が見えていて、遠くに足利の街や遠くは、群馬の街も見えているんでしょうか。光を浴びて、蜃気楼のように見えました。
歩き始めて2時間20分も経過すると、進路右の並行して走る顕著な尾根が見えてきます。(p ↓)鳩ノ峯から寺久保山の稜線でしょう。だいぶ近づいてきたように見えます。その稜線と、今自分のいる稜線の合流点が山王山です。着実に、自分も山王山に近づいているようです。
目の前についに出てきた山王山です。ようやく視界に全容がはいってきたようです。
尾根伝いに歩いて、鞍部に下るような形でいったん舗道(林道)を横切ります。結構使われているようなその林道は、なな”が林道にいる間に2回軽トラが登ってきました。
林道から山王山への取り付きは、例の古くなった道標が示してくれています。その昔は、結構人のあるいたハイキング道だったのか、山王山からはヤブ山の範疇ではなくなったようです。
(林道から取り付いた山王山への最後の登りはジグザグで大回り、最後はしょーとカット作戦で急登りしました。)
山名板(p ↓ 左部分) のある山頂も林のなかの展望に乏しいピーク。だれもいなく静か、そういえばここまで一人のハイカーにも会わずです。
山王山から、南に降りるルートの踏跡が全く判らず、野球親爺さんのトレースの方向にコンパスを合わせて斜面を下っていくと、少し尾根型風に乗り、目印が出てきて、踏跡が出てきて、普通の状態で林道に降りたてました。林道からを横切り、すぐまた稜線歩きに復帰します。
(前回、寺久保山に行った時のランチ場所の松のあるピークを通過します。この辺で、この日会った唯一の登山者のおじさんとご挨拶、先を行かせてもらいました。)
塩阪峠付近から、今日歩いてきた長い尾根を望めます。(p↓ 中央)その向こうに見える行道山、大岩、両崖の稜線は格好いいです。
自身、3度目の鳩ノ峰です。今年の秋口までは、鳩ノ峰の名すら知りませんでした。
鳩ノ峰手前、塩坂峠のベンチで軽く食事をしました。鳩ノ峰で12:23。越床峠を超えて、大坊山、つつじ山、その先のヤブ尾根を歩いて、スタート地げ戻ると15時を越えてしまいそうです。私は、この時期午後2時にもなると、陽射しが西日のようになってきて、焦らされて歩くのが嫌いなのです。鳩ノ峰をこえて、稜線を歩きながら、適当なやめ時を考えながら歩きます。野球親爺さんが7時間半かかった行程を、朝ゆっくり8時頃スタートするのが、そもそも無理がありました。
(鳩ノ峰から南方面、大小山や大坊山の稜線は近いようで、遠く見えました。)
とはいっても、できるだけ歩きたい気持ちもあるので、鳩ノ峰から急に下って、尾根が水平気味になると、結構飛ばして歩いたりもします。
鳩之峰から30分と少しで、見覚えある分岐の道標を見ます。三角点255pはちょっと寄り道で前回来た時も見ていますが、超床峠の稜線から西に外れて、城山経由で樺崎集落に降りられるようです。超床峠までは歩いて、そこから旧道を歩いて樺崎にもどろうかと思い出していた矢先なので、城山経由で行ってみることにしました。
三角点255pから城山経由の尾根も、城山までは明瞭です。左に鳩ノ峰が立派な形を見せています。
今頃柿のたわわになっている木がある鞍部から少し斜面を登り返して、城山山頂なのでしょう。斜面には微妙な凹凸があるので、やはり名前の由来は、元城跡ということでしょうか。
(微妙な凹凸地点)
斜面を一通り上りつめて、平坦なスペースの広がる城山のピークに着きました。西の端に古い立派な名板がありました。
(城山山頂、今は木々が生い茂っています。)
城山ピークの台地からは、なな”の下山ルートは北西の尾根と思っていましたが、台地を一周するもそれらしきルートなしです。素直に南西に降りていく踏跡で下山しました。途中、少しだけヤブっぽいですが、概ね明瞭なルートです。(p ↓)
道標に従って、かれ沢沿いの植林に入って、少し下ると集落の畑の脇へ。獣避けの柵の出入り口指定を潜って、民家裏の畑に出て、作業中のおじさんにご挨拶して通らせてもらいました。
土曜の樺崎の集落は静かなものです。八幡宮には3人の家族連れや、夫婦の参拝者がいたりします。XVを回収する町中歩きで、樺崎八幡山の姿は始めてしかと見ました。(P ↓)
駐車地の太鼓橋の前からは北にさきほど山頂に立った山王山が一番奥に見えています。あるいた左右の尾根が一部見渡せるのも気分がいいです。樺崎は盆地状で、低い山々に囲まれた集落でいい所だと思います。この八幡宮は周囲の山散策のベースにもいいですね。今日、歩いていて、ひとつまた歩いてみようかと思った尾根が見つかったので、次回は今日行かなかった残りの行程歩きに合わせて歩くのもいいかなと思います。
今日は、予定より距離を短縮して午後2時に締めてしまいましたが、一人で6時間、一部ヤブ区間もあったし、結構みっちりは歩けたので、運動にはなりました。スリリングな岩場があるとか、何か名所があるとか、絶景や見渡す限りの眺望が得られるとか、そういった価値観でいけば、どうってことのない尾根の連ねりですが、それでも歩きは楽しめましたし、未踏区間の歩きと、山王山、城山の初登り、初三角点と、ちょっとした収穫ありです。今日は、まだ時間も早いので、たっぷり温泉に浸かって帰りましょう。 ■■
(北方面、山王山が一番奥に見えています。 )
(樺崎八幡宮の近くのお堂の脇にありました。)
私の足利、佐野周辺の歩きは、主にメジャーな山周辺の尾根のみで、まだまだ未踏区間が多く残っている状態です。
今回の往路の尾根はかなりマイナーでした。今後もこの周辺は、気長に歩いていけたらと思っております。
今のところ,北から攻めていることもあって,この辺りはまだ未踏ですが,いずれ参考にさせていただきますヨ。
ななころびさんをはじめ,結構,先人の記事をワザと読まないで,現地を楽しむお歩きをされてますが,自分はチョット出来ないですよ。
まぁ,危険の回避はさておき,二度三度足を運べるものでもないし,史跡の見落としはしたくないから。。。
瀑泉さんより先に、尾根繋ぎなんて、無理です。
自分は2,3年前まで両崖山や大小山も知らなかったので、最近ようやくすこしずつ歩いた尾根を増やしている状態です。
瀑泉さんの記録を見ると、史跡などに対する観察眼がずごくて、いつも関心しています。私の場合は、未知の尾根の先にナニがあるのかの達成感重視という、レベルの低さの為、先人の記事をワザと読まないってことになるのだと思います。
でももちろん、本当に難しそうな行程の場合は、綿密に先人の記事を読んだりもています。
樺崎八幡山の登り下りはそんなに難儀していないようですね。私の場合は下りで難渋しました。
城山と言う名の山は日本全国沢山あるようですね。ななころびさんの地元の城山が個人的には好きですが。
私も西日の歩きは好きではありません。
樺崎八幡山、登りは変な場所から取り付いてしまって、最初混沌としたヤブ歩きでした。降りは、野球親爺さんの軌跡に従って北西の踏跡を素直にたどると、すぐ舗道末端に合流しました。おかげで楽できました。
今市の城山は眺望が良い所がいいですね、。
冬はどうも歩き出し時間が遅くなって、午後2時頃焦り歩きが多くなります。早く日が伸びて欲しいですね。
私も野球親爺さんとななころびさんの記録を流し読みしたので樺埼八幡山の登りで薮登りしました。それと130Pは末端から上ってやはり作業中の人に会わないように薮歩きしてあの辺りが一番苦労しました。山王山までは結構楽しめました。でも山王山からは一度歩いたこともあり飽きてきてしまったのと5時までに戻らないといけないなどから塩坂峠で降りてしまいました。今ななころびさんの記録読み直してみると130pは鞍部へ行かれたんですね。ありがとうございました。
130pの末端から入られましたか。私も末端部付近に行ってみたんですが、どうもうまい取り付きが見つからなくてすぐ、鞍部からの作戦に切り替えました。
あの130p斜面はなんで切り開いているのですかね。もしかして、太陽光の発電パネル群? 自然発の電力もいいですが、日本の山里の麓があんな景観ばかりになるのも、嫌ですね。
一度あるいた尾根のあるきは、ややモチベーションも下がりますよね。塩坂峠から、樺沢へは、ふれあいの道かなにかで、整備されているようですね。私もいつか歩くことになることと思います。