
2016年1月24日(日) 晴
24日は足利佐野周辺の尾根歩きでも、一般ルート的なモノを含まない歩きができそうな尾根歩きです。佐野市御神楽町から不動岳、唐沢岳まで北上する尾根歩きが主な目的です。そのもっと北には歩いたことのある岳の山、大鳥屋山の稜線があるので、いつか繋げたいですが今回は車回収の事情もあり、唐沢岳から折り返す形で、往路の稜線と平行してすぐ西隣に走る稜線を歩いて、御神楽のスタート地点に戻るという、昨年末には爆泉さんが歩かれている軌跡の全くの後追いです。その記事は、前日再度見直して、山中で進退窮まることのないように情報確認をしました。予想していた通り、山中で出会う人もいない静かな尾根歩きと、主に復路の尾根でちょっとしたルーファンが楽しめました。
爆泉さん記事に習って、御神楽町の農村公園に車を停めようとしましたが、ハンターさん達の待ち合わせ場所になっているようで、その隣にあるなんとか美術館のバス駐車場の隅に車を置きます。なな“が出発準備をしていると、ハンターさんの車数台が全て出発、ようやく農村公園に車を入れられました。
コース: 御神楽農村公園駐車場 7:47 --- 不動岳 9:20 ---浅間山 9:57 --- 石尊山 10:13 --- 唐沢山 11:38 --- 416p 13:16 --- 扇山 13:31 --- 御神楽農村公園駐車場 14:33
取り付きは、農村公園のすぐ近くの尾根末端の斜面から。篠竹様な植物の密ヤブの中のわずかな踏跡上にある、隙間をぬって登っていきます。ちょっと取り付き点を誤ったなと、急登りを数分すると左方向から登ってくる明瞭な尾根に乗れました。尾根はすぐ平穏な尾根に変わります。最初のピークには石祠の並ぶ神社がありました。
三祠のある小ピークからは東に尾根伝いにピークが続いているのが、木々越しに感じられます。穏やかな尾根を進んでいきます。地元の人が歩くのか、踏跡もある程度明瞭です。
スタートから約30分歩いて小ピーク298pに到着です。石灯篭と祠があります。里の人の信仰があったのでしょう。このピークからは、この先北方向に進路を曲折していくこれから進む稜線が見えています。(p ↓)
298pからはこれから進む377p(右)かその前衛峰、そしてもっと先に小さくとんがっている浅間山(左)が稜線伝いに見えていました。遠く小さいとんがりが浅間山だ、なんていう同定ができるのは、この日1日この山域を歩いて判ったことです。
289pからは稜線上に積雪が出てきます。数日前に降った雪ですが、今市ではまだ平地でも雪かきあとの塊が路脇にゴロゴロしています。佐野は山中にほんの数センチ、やはりこの地域は雪は少ないです。298pから3つほど小ピークを超えて穏やかな尾根を進んでいくと三角点377pピークに到着。ここにはRKさんの名板がありますが、樹林の中の冴えないピークでした。
377Pから20分もかからずに不動岳山頂と思われる地点に到着ですが、事前情報通り名板はなしで、単なる通過点的なピークです。(写真は進行方向 ↓)
歩いている稜線から進路左に並行して走る尾根が見えてきます。予定ではこの尾根を下る予定で、416Pや410m級のピークが見えているんだと思います。(p ↓)
不動岳の次のピークは460p、石尊山という名がついているようです。そんな名があるなんて、先人の皆さんの記録を読まないとわからない事です。石尊山直下は、これも前情報通り岩場の急斜面がありますが、用心して登れば問題ないレベルです。(p ↓)
石尊山直下をトラバースして、瀑泉さんに習って東に稜線を折れ浅間山に寄り道でします。不動岳のあたりから猛烈な強風が吹きだしたのですが、石尊山、浅間山間を歩いている時は最強でした。時に耐風姿勢が必要なほど、浅間山山頂の神社の社のかげで風避けをしました。
浅間山直下からは、これから進む唐沢山方面への稜線が見えました。結構アップダウンしてます、風も強いしこの先大丈夫かな、と少し思います。
まずは、浅間山から石尊山への尾根を歩いて、元の南北の主稜線に復帰します。石尊山は樹林の中の暗い山頂ですが、石祠がありました。ここも信仰対象の山です。名板はなし。
石尊山からは鏡風の中、稜線を北上していきます。遠く北のほうの山を見ると、雪雲がかかっていて白っぽくなっているのがわかりました。北の大鳥屋山やもっと北の岳の山あたりは雪が舞っているのか、と想像します。
石尊山からの稜線は想像以上にアップダウンがあり、しかも登りが多いので結構時間を要します。
北方面、稜線伝いに唐沢山らしいピークが見えてきました。(p ↓) まだ結構遠い感じですが、今日の目標地点なので、頑張りましょう。風が冷たくて終始鼻水が垂れてきます。
唐沢山手前の468m級ピークはちょっと地形が入り組んでいて、迷い尾根分岐があります。(たぶん468Pだったと思う。) 北西に行くべきとわかっていて、コンパスで探ると、2つの尾根がちょうど微妙な方角に進んでいっていて、一度間違い尾根を少し降りて行きましたが、すぐに直感で是正。登り返して、正解尾根に入り込めました。
(唐沢岳ピークまで、もう少しの稜線。)
積雪の斜面を急に登って、4時間近くかけて唐沢山山頂に到達しました。山頂は狭いスペースで、急に登ってすぐまた急に降りるというようなピークです。葉の落ちた木々の間からは周囲の眺望も確認できます。山頂には、足跡のついていない積雪が割と豊富にあって、少しの間山頂にいて、軽い食事をしましたが、雪の下にあったであろう三角点を見るのを忘れました。
(唐沢山から北方面。大鳥屋山も見えているのでしょうか。この先の稜線あるきは、またいつか、別の機会に。。。)
(唐沢山山頂の南面は植林でした。山名板は無し。)
山頂からは、今まで登ってきた尾根の西隣に走る尾根をほぼ平行に、南東に降りていきます。今までの行程にやや長い印象なので、帰路もまずまずの道のりになるでしょう。最初は南西に降りて行きます。尾根の方向が南東になって、正解尾根に乗るまでに、2度ほどコンパスと地図をみて気を使いました。
尾根の進路右、さらに西隣には、少し前にあるいた閑馬の岩峰群とその北の稜線が見えていました。いい形をしています。
尾根の進路左には、さきほど自分が登っていった稜線が見えています。
唐沢山から416pを経由する尾根も、時にアップダウンがあります。特に上部の地点では一方的には下っていかず、岩峰的なピークを越えていったりもしますので、コース的にも面白みがあります。
(これは巻かずに、そのまま超えていきます。)
尾根を進みながら振り返ると、左後方に唐沢山山頂部が見えている区間が結構長く続きました。(p ↓)この位置から仰ぎ見ると唐沢山も立派な名山ですね。
復路の稜線途上から前方にはこれから超えていく416pらしき山容も見えています。まだかなり遠くに見えます。
途中351pの小ピークを乗り越えて、途中悩み尾根分岐も2,3回はあってその都度、コンパスを出して地図読みができました。416pへの登りは、さすがに標高差120mくらいあるため、植林の中の急登になります。すでに5時間以上歩いているので、結構絞られますが、ほぼ最後のまとまった上りなので、がんばりましょう。
416pの周辺からは石尊山と思しきトンガった山が見えています。どうりで、直下の登りが急だったはずです。
416pのピークは広い開放的なピークですが、名板的な目印もなくそっけない。
ついで、少し下って登り返すと微妙な堀切のような地形も確認できる東西に広めの400mピークに着きます。ここは、扇山という山のようです。ここには首の無い石仏と祠があります。石仏は安永年間のものだそうですが、先人の皆さんの記事は本当に勉強になります。ここが扇山という名も、名板さえないので、そういった情報を見ないと知らずに終わってしまうはずです。
扇山400mからは、瀑泉さんに習って南南東の尾根を下って、車道に降り立つつもりです。嶮岨な岩混じりの斜面を、倒木を乗り越えたりしながら下ります。尾根を間違えたかなと何度も磁石で確認しだす頃、尾根が明瞭になってあとは気持ちの良い尾根あるきの続行です。
あと里へ2、300mの所のポコポコと2つのピークがあって、その2つめのピークの眺望はよかったです。不動岳から石尊山、浅間山、降りてきた尾根と東方面がぐるっと見渡せて爽快でした。(見出し写真 ↑)
(これは、振り返って降りてきた尾根と、右に石尊山、浅間山のとんがりです。)
2つめの展望ピークから降りるとき、体制を崩して横にこけます。手を岩についたら、左手の指から少し血がでました。最後に失敗です。ネット情報にもあった、アンテナをみて、さてどちらに降ろうと、ポケットを探るとコンパスが紛失しています。ポケットの袋が少し外部に出ている形になっています。自分が変に入れたのか、??、。自分の手に付いている血を見て、ふと、あの転んだ時にポケットから落ちた可能性を考えました。さきほどのピーク直下まで数分でしょうから、戻ってみます。7分登り返して、展望ピークまで下を見ながら歩いて、コンパスは発見できずです。また買いに行かなければいけません。アンテナからは左に折れて、コンパスなしでもすぐ下に民家も見えていたので、一番歩きやすい斜面を下って行きました。
扇山/南南東尾根末端部からは、最後アンテナからは東寄りに降りてしまったようです。舗道と人家の脇を3,4分歩いての農村公園に到着しました。
(舗道には、こんな作業道の入口付近へ降りてきました。)
公園の駐車場で、帰り支度をしていると、すぐ脇の山林でざわざわ音がしているので、見るとサルの群れがうろうろしています。民家のすぐ近くなのにこの辺も猿が普通に下りてくるのですね。ハンターがいるので、危ないよ。
今日のコースは、瀑泉さん以外にたそがれさん、みー猫さんも歩かれているようで、皆さん歩かれるだけあって、ほどほど長いし、面白みもあって、地味だけど大変楽しめました。唐沢山の三角点見落としは失敗です、また大鳥屋山方面から歩く時もあるでしょうから、その時見ましょう。最後に公園の隣にある宇都宮神社に参拝して、佐野のs銭湯に寄って帰りました。 ■■
この2山を尾根でつなげて反対側に降りてくるルートは爆泉さんの歩かれたルートなのですね。見てみましょう。いつか私もつなげて歩いてみましょう。2001年はピークハントで別々に一旦降りてまた登りとなっています。
2006年1月にその辺りを歩いているのですが、自分の撮影した写真を見返してみると、不動岳にはひとつの木に5個も山名板がかかっていました。カワスミさんの青い板もありました。
唐沢山は栃木の山紀行さんの板だけだったようです。
扇山は歩いていないのでいつか辿ってみたいです。
当日は北風が強くて、特に唐沢山まで寒かったです。1日フリース来ていても汗かかずでした。
過去の記録URL,ありがとうございます。
今回のルートは、車回収の為に車道あるきも無くてよいですし、山中の稜線あるきもなかなか面白みがあってノラさんにも勧められるコースだと、思います。
唐沢山からの下りでは、結構地図も読めます。
31日は、閑馬の西尾根を一人で歩いて楽しんでまいりました。
2006年には不動岳には板5個ですか。不動岳ってぼんやり歩いていると、今はどこが山頂かよくわからないようなピークです。
唐沢山から折り返して扇山の行程は、だれが考えたかなかなかコースとしては面白くて、お薦めです。野球親爺さんにはちょっとボリューム足らずかもしれません。
サクラマスさんも少し前に歩かれていたのですね。
これからはアルキニストさんのブログの過去記事も、遡っていくことにします。(笑)
当日は、予想していましたが、山中で一人も会わずで、静かな尾根あるきを堪能です。ずっと一人も嫌ですが、こんな気まま歩きもいいですね。
集中的にこの付近を歩かれてますね!ほとんどの尾根に足跡がついちゃう?自分のときも風が強かったですが、歩くならやっぱりこの時期がちょうど良いのかと思います。
最近、佐野足利ばっかりですね(笑)。ほどほど近くて行きやすいですし、まったりするには調度よいので、どうしてもリピートになってしまいます。
まだ、始めたばっかりなので、ほとんどの尾根なんて、全くできてないです。尾根つなぎ願望は、瀑泉さんや野球親爺さんの影響が大きいのかと思います。
やっぱり,予定どおり314mP経由で登れていれば,唐沢山まで2時間はかかったろうから,少し早いか,ご一緒出来ましたネ。う~ん残念。
確かに当日は,凄い風で,ななころびさんが浅間山で台風姿勢をとっていた頃,自分は大鳥屋山の東尾根の稜線で震えていましたヨ(笑)。
ところで,唐沢山から扇山の戻りで,ハンターさんに会いませんでした?
大鳥屋山頂で会ったハンターさんに,今日は南西側と言われて,468mPでも,西側から銃声を聞いたんですが。
農村公園の駐車場,ナルホド,ハンターさんのたまり場ですか(笑)。自分の時は,先に着いてたんで,遠慮して走り去ったのでしょうネ。
予定どおり314mP経由で登られていればと思うと残念です。また、この頻度で歩いていればお会いする機会もあるでしょうね。
浅間山、石尊山周辺にいる時は、特に風が強くて、北方面の上空も白っぽいし、予定を切りあげて下山しようかと一瞬思いました。
自分は唐沢山までの往路でも2、3回単発の銃声を聞きました。唐沢山からの復路で聞いたかは覚えていません。
村公園の駐車場、ハンターさんの車が数台集合してました。その後も山仕事のおじいさん達が集まったりと、地元でも活用されているようでした。