日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

備前楯のアカヤシオの素晴らしさを再発見。  備前楯山、南尾根/ 金龍山

2017-05-11 03:28:34 | 山行

2017年5月2日(火)晴  (金龍山付近から備前楯山と歩いてきた稜線を見る。)  
29日に鳴虫山を歩いたら、その間ずっと喉が痛くて、でも一過性のものと思っていました。30日になると、38度まで発熱して、終日ほとんど何も食べず寝るという最悪の連休の始まり。5/1は家でゆっくりして5/2は、備前楯山でヤブ尾根歩きです。南尾根を登り(今回で3回目)、山頂に達したあと、時計回りに東側の稜線を歩く予定です。私はこの周回コースを歩くのは初めてなので、お花云々より未知尾根歩きを趣旨とした一日のはずでした。
南尾根の末端部。(p ↓) 過去2回はここから取りつきました。斜面はかなりの急斜面だし、伐採されて下から丸見えなので、今回はべつの取付きも考えましたが、現地に行くと結局ここから登りました。(帰りの時点に撮影 )


コース: 南尾根末端付近P --(200分)-- 備前楯山山頂 -- (金龍山コース経由,185分) -- 金龍寺 --- スタート地へ
最初の急斜面の直登を終えると、あとは平穏とちょいヤブの普通尾根になります。時に急な登りをしますが、この尾根はもう馴染みな感じで、地形図も見ずに進みます。


最初の三角点の付近からは、アカヤシオの花がチラチラ散見されるようになって、えっもー花が出てくるの??って感じ。高度を上げるにつれてアカヤシオのお花が続いて出てきまして、これはいい時に訪ねたなと思いました。


時にツツジの花のトンネルの下を行くようになります。


斜面西側を覗き込みますと、奥までずっとピンクの区間もありました。


1100m付近は岩場の低潅木の薄いヤブの中を登って行きますが、振り返って歩いてきたピークが見えています。天気は雲がないような空です。二子山方面が見えてきて、遠くに富士山もくっきりと見えていました。


更に登っても淡いピンクのツツジ。


引き続き、色の赤いツツジ。上から振り返って撮りました。


まだ備前楯のピーク(右端)。左から庚申山の稜線も続いているのが見えます。


復路に辿る稜線方面を見ます。歩いている尾根の東サイドのアカヤシオも綺麗ですが、咲き始めの為か、この辺に来ると花の色が濃くなったりします。


復路に辿る尾根の入口を確認しながら、備前楯山の手前のピークを過ぎますが、そのピークもまたアカヤシオの花満開でした。人の声が聞こえてきて、一般ルートに合流してすぐに山頂に到達です。山頂には最初御夫婦二人のみでしたが、そのうちいくつかのグループが到着してきて賑やかな山頂になります。足利のかた、市川市から花を見にこられた方、今市の隣町のかたなどご夫婦連れのかたがたとお話させていただきまして、40分もゆっくりしてしまいました。
(社山、男体山、半月山、赤倉山。 手前にはこれから辿る尾根が見えます。)


(山頂から袈裟丸山、庚申山、オロ山が見えています。)


山頂でだいぶゆっくりしましたので、お話していた皆さんにお別れを告げて、いよいよ後半戦の始まりです。復路の稜線は初めて歩きのヤブ尾根。未知の尾根は、私の場合下らないようにしていますが、今回は先輩(ハイトスさん)の記録も読んでいますので、だいじょうぶでしょう。
未知尾根に入り込みますと、アカヤシオの咲く急斜面を一気い下って行きます。踏み跡はどうやらあるようですが少々ヤブっぽくもありました。
(花のトンネルの下のヤブ尾根を進みます。)


こちらの尾根の方面は、お花はあまり期待もしていなかったのですが、備前楯山山頂からこの稜線を見ますと、所々ピンクが点在していたので、ある程度咲いているとは判りました。尾根に入り込んでみると、ヤブっぽい中にもお花もなかなか見事に咲いています。


目指す最初のピーク1106pは石垣山と言うようです。その前にある鞍部に下りには見た目かなり急に下るいかにも浮石のありそうな岩の痩せ尾根を下るのですが、下ってみるとさほど危険ではなかったです。
(1106p)


鞍部から登り返して少しの頑張りで1106pのピークはヤブの中。1106pの直下もなぜか、少しヤブが濃くて、他に踏み跡でもあったのかなと思いますが、結局他の踏み跡は見つかりませんでした。
暑くて水分を撮って、少しエネルギーもいれます。1106pからは、南に方向転換。適度にヤブなので歩いていても飽きが来ないコースです。次に目指す998pの左サイド。ちょうど今日の往路とこれから辿る稜線に囲まれた区域に”簀子橋堆積場”っていうダムのようなものがあります。これをこれだけ近距離で見るのは、今回が初めてですが、貯められた物質は、この世の終わりって感じの色をしています。


998pの手前のピークで、稜線センターでもいけそうでしたが、巻道が明瞭であったりしたもので、すこしサボるつもりで巻いたつもりが、いつまでたっても稜線のセンターに窓っていかない巻道のようでした。これは998pをスルーしてしまうかもと想い、途中の登れそうな場所から尾根センターに向けて登って、かえって大変な思いをしました。
(巻き途中。結構がれた足場で、トラバースします。斜めに振り返ってみる備前楯山をみていますとでっかくて堂々としています。日差しも強いので、どこか遠征地でビッグゲームをしている気がしてきます。)


さほど労せずたどり着いた稜線から振り返って、歩いてきた方面の稜線を見ます。


998pは金龍山と言うようです。998pの三角点周辺は尾根も広まり、それまでのアルペン的な雰囲気はない穏やかな三角点でした。


998pまではすこしヤブだったり、がれていたり、岩場が続いたりとすこし厄介な稜線でしたが、998pからは平穏になります。地形図を見て南の尾根末端まで歩くことだけを気をつけて下ります。
尾根末端は庚申塔がいくつもあり、大岩で終わっていました。金龍寺ってお寺さんの脇を通って、車道にでます。古い鉱山施設なのか、そんなものを見たり、岩さく神社に寄り道したりして備前楯山南尾根末端付近の駐車地に近づいた頃、同業者のような自転車に乗ったかたが挨拶をして走っていかれました。そのかたは私の車の後ろに止めていらして、話を聞きますと全く同一コースを歩かれたとのことで、お互いのブログを確認し合ってお別れしました。今日のコースは、往路はお花をたっぷり、復路は岩稜の未知尾根を歩けて、二日前一日中ダウンしていたにしてはいい一日が過ごせました。 ■■ 



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8 コメント

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Unknown (瀑泉)
2017-05-09 21:58:12
備前楯山のアカヤシオは,中々のモノだったようですネ。
実質,自分は仕事の都合で,天気が良いのにGW中は何処にも行けずといった状態で,人様のブログを悶悶と眺めておりましたヨ(笑)。
で,今回のコース,南尾根は歩いているんですが,金龍山コースはまだ歩いたことが無いので参考になりましたヨ。
で,問題の金龍の首,大分,崩壊が進んでいるとの情報もありましたが,実際のところどんなモンでしょう。
今回のお歩き,さすがに,ななころびさんといった感じで,意外とあっさり越えられたという印象を持ちましたが。まぁ,行ってみたいのはヤマヤマなんですが,いかんせん自分は高所恐怖症ゆえ,見え過ぎるのに弱いモノで。
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備前楯山 (みー猫)
2017-05-10 07:33:53
おはようございます。
ななさんの速報を拝見しまして、遅ればせながら日曜日に同じコースを歩いて来ました。11月に一度行ってますが、それとまた違って良かったです。流石に散ってしまった株が多かったですが、まだまだ観れるレベルでした。崩壊しかかった部分の通過は気を使うところありますが、右手に見る負の遺産と備前楯山の高みは圧巻ですよね。旬な情報ありがとうございました。
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瀑泉さん (ななころび)
2017-05-11 03:01:09
こんにちは。私は備前楯山のお花の最盛期には、過去当たったことがなくて、アカヤシオはそこそこの見られる山の認識でしたが、今回は結構見られました。
私のGWも咳が止まらなくて散々でしたが、瀑泉さんの業務の方は大変そうですね。でも、会社から頼りにされているってことですよね。
金龍山コースですが、私は金龍山一つ手前のピークは巻いてしまったので、稜線全てを歩いているわけではないのですが、総じて怖さを感じるような場所は無かったです。(足元ががれていたりの場所は多少ありますが。)
これからの季節や紅葉の季節も良さそうなので、お仕事の合間をみて訪れてみてください。
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みー猫さん (ななころび)
2017-05-11 03:12:58
こんにちわ。
みー猫さんも観に行かれましたか。5日後でも咲いていましたか。アカヤシオの花の旬の期間って驚く程短くて、以前鳴虫山で、3日しか違わないのに、花の状態が激変していた記憶があります。お花見られて良かったです。
金龍山方面からの備前楯山の風景はいいですね、今度は金龍山コースを登りで使う手もあるなと思っています。
ところで、7日朝7時すぎに粕尾峠付近で、バイクの後ろを走るみー猫号らしい車とスレ違いましたが、みー猫さんだったかしら??
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すれ違いましたね (みー猫)
2017-05-11 07:44:21
自分も、もしやななころびさんでは?と思ったんですよ。なんだか皆さん近くに居たんだね(笑)・・・実はその後、バイクの方とは離れて走ってたのですが、先で転んでて、足を骨折されたのですよ。スネから飛び出してはいなかったが、折れた骨が皮膚の下に見えるような状態で・・・電話が通じないので、倒れたバイクを端に寄せて麓まで降りてって救急車呼んだのでした。救急車がほどなくサイレン鳴らして通って行ったのを見届けて、備前楯山に向かいました。
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みー猫さん (ななころび)
2017-05-12 03:51:28
こんにちわ。
やっぱりみー猫さんでしたか。あの車はかなり珍しいですからね、あれっ?て思いました。運転席を見たんですけど、人の顔はわからなかったのです。

あのバイクとそんなことがあったのですね。あの辺携帯電話の電波、入らないですものね。当日のみー猫さんの記録は、後ほど寄らせていただきます。
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そういえば・・・ (みー猫)
2017-05-13 00:10:10
こんばんわ。
たびたびすみません。金龍山の前後でチェック柄のペットボトルホルダーを回収したのですが、ななころびさんか、単独自転車さんのものじゃないかな?と思うのですが。しばらく保持していますので・・・・。
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みー猫さん (ななころび)
2017-05-13 03:29:24
こんにちわ。雨の週末ですね。
情報ありがとうございます。
それ、自分のではないです。 記憶の片隅に私もみたような見ないようななのですが、先行の私が見ていたとするとtochimochiさんのでもないかな?。一応聞いてみますね。
tochimochiさんのブログ、昔の山男で引っかかりますが、私らと微妙に守備範囲がずれていて、参考になるかもです。
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