
2015年10月3日(土) 晴 with: YUさん
夏もあっという間に終わってしまい早くも10月です。ここしばらくは、今年の秋を楽しみましょう、ということで今回は上州武尊の紅葉期待の山歩きです。なな”としては、20年くらい前一度だけ川場からだと思うのですが登頂している山です。不思議なことに、この山の記憶がほとんどありません。よって、新鮮な気持ちでも歩けるでしょう。少し前に同県の野球親爺センパイがオグナ武尊スキー場から、ピストンされていて、その綺麗な写真をみて触発された感もあります。
10/3の天気予報は関東一円、曇りマークもないくらいの素晴らしい晴予報。一般ルート予定の山で、前日こんなに期待が膨らむ山行も久しぶりです。当日は期待違わぬ好天と、予想以上の眺望に恵まれました。
登山口のオグナ武尊スキー場には予想より早く到着します。なな”的には2時間以内の移動時間ですが、本日同行の猛烈女子さんはプラス2時間弱の移動時間になるので、今市、片品間は運転なしとしても結構な遠征になります。
スキー場からの登りはじめは、どこの山もいつもわかりづらくて、なな”はあまり好きではないのですが、ここも駐車場から最初どういっていいか、よくわかりません。地形図を見て、破線がある方向に向けて、スキー場建屋の右を巻く舗道を登っていきました。
すぐ登山口道標が出てきて、後はずっとわかりやすい山道です。最初、広葉樹の森の中を20分ほど登っていきます。
コース: オグナ武尊スキー場p6:20 ---前武尊 8:56 --- 家の串 10:03 --- 武尊山 11:27-12:30 --- 前武尊 14:32 --- スタート地へ 16:33
森の中を抜けると、スキー場の舗道歩きになりますが、時にかなり急な傾斜の登りになったりします。単調な登りが続きますが、脇の斜面の木々は紅葉で色づいています。舗道の登りは40分くらいしたでしょうか、登りの時は精神が高揚しているせいか、そんなに歩いたようには感じないのですが。
舗道歩きが終わって、ゲレンデの左の道を登っていきます。ゲレンデは、ヤマハハコでしょうか、大量にさいていて一大お花畑を形成しています。雲のない上空にはお月さまが白く浮かんでいます。
野球親爺さんの記録を観て、楽しみにしてましたが、最初から大展望が後方に広がっています。白根山方面の稜線が広がって、もう山頂の展望と言ってもいいレベルの眺望です。
南に格好のいい山が見えてます。エアリア(日光)裏面の広域地図で調べると赤城連峰のようです。その右には富士山も見えていて、かなりはっきり確認できます。
南東にカルデラのような山容の存在感の山が見えていて、最初白根山と思っていましたが、(P ↓)方向からすると皇海山のようですね。私が東からいつも見ている形と全く違うので、新鮮な景色です。
前武尊までは、急な登りが続く山道。景色と紅葉を見られるので、苦にはなりません。途中、石像や石祠の宗教物も点々としていて、見ながら登っていけます。
2時間30分以上かけて、前武尊に到着です。野球親爺さんよりだいぶかかってます。野球親爺さんの歩行スピードは、早すぎて通常私には参考にならないのを思い出します。大きな像が屋根付きであります。誰かが後で日本武尊?とか言っていました。
(前武尊を過ぎると剣ヶ峰が見えてきて、ここは右から巻いていきます。)
剣ヶ峰を過ぎると、前方に向かう武尊山方面の稜線が見えています。肉眼でみると山の斜面や稜線が、ところどころ紅葉してとてもキレイです。この時点ではどれが本峰か、まだよくわかってません。もう少し先にいけばはっきりするでしょう。
剣ヶ峰通過後は、しばらく岩峰群を巻いて進むので、岩場のアップダウンありの、横木またぎあり、ネマガリ竹で滑りありのいやらしいコースが続きます。
(巻いて木をつかみながら降りてきた斜面)
富士がずっと遠くに見えていて、爽快です。今日はY姉さんも誘って、用事で来られなかったのですが、来てたらこの眺望で大騒ぎだろうな、とか考えます。
眺望を観たり、森の中を登ったりして、最後は急登をして、前武尊から1時間と少々かかって、家の串という名のついたピークに着きます。地形図でいう2103pのようです。ここで、もう山頂に行ってきた単独の兄さんに、山頂は素晴らしい眺望だったと聞いて、ますますこの先の期待が高まります。
家の串のピークでも山座同定をしながら眺望を楽しんで、先に進みます。だいぶ先ほどよりは、山頂は近づいたように見えますが、まだはるか遠くにも見えます。歩いている稜線は紅葉も綺麗で、先をみても振り返っても紅葉と緑のコントラストがすばらしいです。
(西に山頂から落ちてゆく稜線を観ました。その山肌は黄色が点在してます。)
家の串から先は、岩で尾根も少々やせてきますが、注意していれば問題ない尾根です。ところどころ、注意地点が現れて、木をつかんだりして進みます。
(左に見えているのが武尊山のピーク)
(振り返って、家の串方面の歩いてきた稜線。)
武尊の前衛峰2144pがだいぶ近づいてきます。2144pは中岳って言うみたいです。2144pには、東からの尾根が登ってきていて、歩いている登山者が一人二人、見えました。この山は四方からコースが通じていて、何度も楽しめそうです。
聞いてはいましたが、2144pは巻いて進むように、ルートはとられています。2144pの西を巻いて進みます。
武尊山頂直下には三池という池が点在していて、紅葉と相まって綺麗です。
山頂直下にはこの像が建っていて、下界を見下ろしています。メタル界の重鎮ブラックサバスのオジーみたいですね。この辺で山頂からでっかいザックを担いだ、男子高校生のグループが1組降りてきました。ユニフォームを着て部活しょう、いいですね。
山頂に到着です。5時間かかりました、これだけ天気と眺望と紅葉がいいのだから、速攻歩きするのは勿体ないです。山頂には驚くほどの数の若者であふれています。どうやら、先ほど下って行ったグループともども、何かの高校生の大会のようです。
ここの山頂で、食事するスペースをなんとか見つけて、自分は四方を歩いてなんとか撮影だけします。山頂の周囲はハイマツのような植物に下方を多少遮られますが、360°の眺望です。
(谷川岳と西に向かう稜線と苗場山)
YUさんと山座同定をします。有名どころ意外は結構曖昧になったりします。近くにいた高校生の引率らしい優しそうなおじさんが、左から順に名前を教えていってくれます。だいぶ詳しいかたですね、何度も来ているのでしょう。
(尾瀬方面、至仏山、右に燧ヶ岳。至仏山の左は平ケ岳?)
越後駒(右遠方)と巻機の北に続く稜線です。
若人たちの笑顔はじけます。女子たちは引率者に撮影してもらって、ポーズして可愛いですね。関東一円の高校の登山部やワンゲル部が集まっているみたいです。栃高や栃木女子って背中に書いたTシャツも見られます。この同じ風景を観た若者達の将来に幸あれ・・・。
山頂で写真を撮ったり食事をして1時間は、ゆっくりできました。高校生たちは、かなり下山に入ったのですが、まだ、何組も山頂に残っています。我々も下山開始です。下山は車を回収するしかないので、来た道をピストンです。ただ、景色がいいので、来た道を戻るのもストレスを感じません。
(登ってきた道を、下山していきます。)
往路では、高校生達とのバッティングはなかったので、静かな山歩きでしたが、復路は大変です。前に各高のグループが何組かいるので、ちょっとして難所がある度に停滞が起きます。中岳までに、何度か渋滞。中岳南分岐で、自分たちとは違う方面に降りていく高校生グループもあって、一安心。でも、まだ同一コースを行く高校生グループも多数あったので、そのあとは家の串までにも時々渋滞、前武尊までの間も大渋滞、前武尊からはすんなりかと思えば、何度かかなりの渋滞。過ぎてみれば、単独ならなんてことない鎖を使ったような登り下りなんですが、やはり人数がそろうと、どうもスムーズにはいかないようです。
(渋滞で停滞時は、休憩アンド撮影タイムと思うようにして、コース脇を撮影)
渋滞待ちで撮影2。
渋滞待ちで撮影3。往路から見た時より、白根山に光が当たって、リアルに見えてきました。
渋滞待ちで撮影4。 あそこから歩いてきたんだと感慨にひたれます。
渋滞待ちで撮影5。稜線の西、岩峰群をトラバース箇所。
前武尊山のピークもたくさんの高校生が休んでいます。その先も滑る急な下りの鎖場で、何度か停滞。最後の停滞が終わると、急に前後の人影がばらけて、やっと通常の山歩きになりました。ゲレンデまであと少しの場所まで、綺麗な紅葉をたのしめます。
ゲレンデに降りてきました。ヤマハハコでしょうか、小さな白い花がたくさんでお花畑を作っています。往路観た時よりきれいに感じられます。
思わぬ長時間行動になって、16時33分頃、駐車場に戻ります。森の中は少し暗くて、自分の目には、ちょっと見づらかったです
さすがに復路の渋滞、停滞の連続は最後の頃はうんざり気味になりました。ネットでそういった大会の予定は公開されているようなので、本当なら行く山のそんなことまで、事前に調べるといいのでしょうね。
でも、まあ今日は若者達の姿を見て、少しだけ元気をもらって、復路だけですが、たぶん1時間以上は余分に紅葉や展望を観られたと思えば、良かったんではないでしょうか。
それにしても、20年ぶりくらいで来たこの山ですが、前回、いい印象というか、記憶があまり残っていませんでした。今回歩いて、こんないい山、なんでこんな長い間来なかったんだろう、と思うほどいい山歩きができました。
17時近くになって時間も時間なので一番近くの温泉施設、花咲の湯、とかって温泉に行ったら、予想以上に立派な温泉でした。露店風呂からたぶん、今日ずっと見ていたたぶん皇海山の山容が真正面にみえるロケーションで、いつもより少しゆっくりめに温泉に・・・、広くて、静かな温泉を楽しめたのでした。 ■■
(ゲレンデから。最後の最後まで見えた多分皇海山と、袈裟丸に続く稜線。)
一日違いで,此れだけ展望が違うとは,羨ましい限りですヨ。
去年の9月中旬に,藤原口から周回しましたが,良い山ですネ,此処。
今回は,学生さんの大会か何かで大変だったみたいですが,さすがに百名山だけあって,自分の時もオーバーユースの感は否めませんでしたヨ。
野球親父さんの記事でも,紅葉が良いことは知ってましたしネ。来年は,この時季にでもコースを変えて歩いてみたいです。
藤原口からの周回ですか、そちら方面も面白そうですね。後ほど参考にさせていただきます。
学生の大会が無ければ、登山者もさほど多くもなかったのですが、あの日は復路の停滞の連続が多くまいりました。
私もあの山は気に入って、新緑、紅葉、夏、いずれの時期も再訪したくなっています。
この山は関西の人には、あまり知られてないでしょうね。回りにビッグネームの山がたくさんありますから。
今回は関西からのツアーのかた達も歩いていましたよ。
不思議なことに、私も同じくらい以前に、今回とほぼ重複のコースを歩いているはずなのに、歩いていて記憶に残っていることが、ほとんど無かったのです。不思議ですね、あの頃はいろんな山を夢中で歩いていて、一回一回の山行の思い出が希薄になっているのでしょうか?
ルートも結構登りがいがあるし、私もコースを変えてリピートしそうです。
こんなに紅葉がいいならまた行ってもいいなって思いましたが,やはり人が多そうで考え物ですね。でも稜線の写真はいいです。そそられます。
12日は三岩岳、窓明方面で紅葉歩きをしてきて、帰宅して爆睡してました。返コメ遅れましてすみません。
サクラマスさんも翌日ご予定でしたか。
武尊山は、山容も眺望もいいですね、私もこれからはリピートするような気がします。
快晴下の歩きができて、よかったです。
12日は会津で仲間と紅葉歩きをしてきて、帰宅して爆睡眠です。返コメ遅れましてすみません。
24年前ですか、かなり昔ですね。自分も20年前に行っていて、ほとんどルートは覚えていませんでした。
人が多いといっても大会中の学生を除けば、ごく通常のハイカー数です。
紅葉もルートも、展望も良かったです。好天の時の再訪、してみてください。
派手差はありませんが良い具合の紅葉でしたね。
家に串辺りから見た写真が良い味を出しております。
自分達は12日に谷川に行ったのですが、もう終盤でした。
それよりもものすごい数の登山者で、登山道が渋滞する騒ぎで閉口しました。
こちらは大会だったのですね。
山頂の写真にびっくりです。
当方群馬の太田市在住のオヤジです、もっぱらソロにて山行しております、どこかでお会い出来た際には宜しくお願い致します。