日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

伊南三名山に入っているだけのことはある  南会津郡/ 尾白山 Pt.1

2016-11-14 04:25:59 | 山行

2016年11月5日(土) 単独      (登り始め2合目あたりの登山道はこんな色彩の森の中を進む。) 
10日ほど前に、母親が左手を骨折しまして、年寄りが片手を骨折すると生活全てに大きな支障がでるのですね。まず、自力でベッドからなかなか起きるのも困難なようです。私は母と二人暮らしなので、自分主体で面倒を見なければいけませんが、5日は近所に住む妹に日中面倒を見ててもらって、短時間で山歩きしてきましょう。短時間っていっても、アプローチは遠いので、結局いつもより早めに帰宅する程度になってしまいましたが。。。始めてあるく山です、南会津群伊南のその山の紅葉はとっても楽しめました。
小塩の集落から、林道入口の尾白山登山口の道標に従って、ややダートの林道に入って数分走行して着きます。途中真っ赤なもみじが並ぶ城あと公園のようなものがありました。。帰りに寄りましょう。登山口には先客のカラの車1台。群馬ナンバーで結構な遠征です。
少し植林の森を登ると尾根道に出て、そこからはもう紅葉の森の連続でした。(p ↓) 



コース:小塩登山口  7:20--- 尾白山山頂 10:07--- スタート地へ 
(2合目あたり。頭上は全面紅葉中って感じでした。)                


最初、尾根の少し下あたりの斜面を歩くように道はつけられていて、案外歩くのにいやらしい。ただその周辺は黄葉の森の真っ只中。写真を撮りすぎてまったく歩くペースが作れない状態になります。
別尾根を合わせて高度を上げていくと。さすがに葉を落としている木々も増えるようになってきます。それでも、好天なので明るく開放的な尾根道を登って行きます。


左手斜め前方に目指すピーク方面が見えてきました。結構急峻な斜面の上に稜線があるように見えます。


1179m付近で尾根を直角に曲がって方向転換。尾白山山頂に対して、ストレートに向かう稜線に乗ります。尾白山の山塊の向こう側に案外近く感じる丸山の姿が見えてきました。
(遠くに丸山と思われる山容、付近の稜線は黄葉末期の様相。)



紅葉末期とはいえ、ところどころ派手な色彩もあります。



1179p手前あたりから、コース上に雪が所どころありました。遠くに観た尾白山山頂直下の斜面が結構白くなっていたので予想してましたが、高度を上げていくと積雪が連続する稜線歩きになります。最初は3センチくらいの積雪です。
前に行っているはずのおじさんが降りてきてご挨拶。今いる稜線が紅葉が終わりかけなので、「紅葉残念だったですね」って私が言いますと、「でも、この先の稜線下斜面は真っ赤ですよ。」って教えてくれます。それは、まったく予想外の展開。
(稜線の向こうに尾白山山頂部が見えます。)



一箇所、急登り地点がありました。(p ↓) こんなの登って、雪斜面、アイゼン無しで降りてこられるかなと少し心配になります。



急斜面を登りきって、歩いてきた尾根を見て、隣に聳える大博多山観ます。でぇはた山の右脇には遠く飯豊連峰と思われる白い稜線も見えてきます。



登ってきた尾根と、その先の古町の里が見えています。左のトンガった山は唐倉山でしょう。




(でぇはた山の全景、こうやって観るととても格好いい山です。)



大博多山の左(北西方面)は顕著な山が見えてきます。全山真っ赤に紅葉しているようですが、斜面は結構急峻です。広域の地図の手持ちがなかったので、現地では山名はわからなくて、帰宅して調べるとどうも城郭朝日岳って山のようです。その城郭朝日岳の右かたに真っ白く雪化粧の山が遠く望めます。2週間前に歩いた浅草岳でしょうか。



でもって、城郭朝日岳と浅草岳をアップしてみましょう。




ついでに、飯豊連峰です。浮いて見えますね。このくらいの晴天で、この展望が見られたら、それだけでほぼ満足の山行になりそうです。



山頂に近づいてきました。稜線に積もっている雪はサラサラ雪で、5cmを超えるくらいです。スパッツを持ってきてないので、これ以上深くなるとちょっと厄介です。
(山頂近く、南方面から突き上げてくるヤブ尾根を観ます、これも急峻です。)




3時間かからずで山頂に到着です。もう少し先のピークと思っていて、標柱があったので少し意外な感じがしました。地形図を予習していて、もう一回下って登り返して山頂ってイメージがあったのです。山頂はやはり誰もいない静けさでした。
(後方は三岩方面でしょうか。)




さて、尾白山言えば西に尾根続きで丸山っていうのがあって、数少ないネット記録を見ると50m進むのにも難儀するような蜜ヤブだということです。無積雪キに行くのは、自分には縁のない山と思っています。が興味はあるので、その丸山への関心からか、あるいは尾白山の山名柱がある場所より、ほんの200m先に地形図上の1398pがあるのが気になったからなのか。山名柱のピークの先に行ってみました。
ヤブですが、少し踏跡っぽいものがあります。ほんの少し下って、そこまでは楽。登り返しは倒木とヤブの枝が向かってきている箇所があって、少し難儀しますが数分で1398pにたどり着きます。



1398p到着(p ↓)。ピンクのリボンが木に巻いてありました。周囲はヤブで、ここを山頂としなかった地元の人の気持ちが判ります。




ここで、始めて丸山の全貌が見えます。たしかあさぎまだらさんが、猛烈なヤブこぎして、到達されたんだと記憶してます。1398pから丸山の間は雪と冬枯れの風景です。予想していたよりその間、激ヤブではない印象。それと丸山、かなり近く感じます。ふつうのハイキングコースがあれば、40分くらいで行けてしまう距離感です。一瞬いってみようかと考えます。でも冒頭に書いた理由で、今日はあまりロングの歩きはできない。でも少しだけ向かってみて、戻ってくればいいと、少し斜面を降りてみます。尾根センターは密なヤブですが、少し脇から斜面を降れば距離は稼げそうなので、そちらから降りていきます。行く気なら、その手法で進めます、50mくらい進みました。木から雪が落ちてきて、カメラが濡れます。雪が結構深く斜面に溜まっているので、ズボッと足を突っ込むと、スパッツ無しの足の裾から雪が靴中に少し入ってきて、もう今日はこれでおしまいにしようと思い探索終了です。葉が落ちた時期なので、そう思ったのかもしれませんが、途中の木々は意外にスカスカで丸山まで行けるような気もしました。実際入ってみると、そ大変な局面もあるのでしょうが、。無積雪期に行くなら、もう少し早出してゴーグルや破けていい長袖シャツとか、装備考えて臨みましょう。いつになるか判りません。
このあと、尾白山山頂に戻って、大展望を見ながらの空中散歩。その後ブナの森で紅葉の写真撮りまくりです。長くなってしまいます。
後編に続きます =====> Part2.  ■■


(丸山)




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4 コメント

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やっと尾白山ですか (ノラ)
2016-11-14 20:45:00
ななころびさん こんばんは。雪と紅葉がセットですね。たぶん8日あたりの雨はこの辺りは雪でしょうから今はきっと真っ白ではと予想しますがどうなんでしょう。尾白山の稜線下の紅葉は真っ赤になりますからね。丸山まで行けそうでしょう。でも200m進んだあたりから大変になるんです。
そのうち試してみてください。葉が落ちてからは行ってないのでちょっと状況わかりませんが。
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尾根の両側で (みー猫)
2016-11-14 22:01:10
紅葉と冬枯れの写真がとても印象的ですね。下の方の紅葉も綺麗です。丸山、次回はチャレンジ決定ですね。新ハイの残雪期の記事を見て気になっていたお山ですので旬な情報ありがとうございます♪
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ノラさん (ななころび)
2016-11-15 00:26:26
こんにちは。期せずしてこの日は、雪と紅葉が見られました。車からは七ケ岳も真っ白なのが、走っていて見えました。
13日は家老岳に行ったのですが、周囲はあまり雪の気配はなかったですね。ちなみに、今市からみると14日の朝も、高原山山頂部なんかも白くないです。
丸山へは、冬の風景だったので、ヤブも薄そうに見えたんですが、やはり実際に入ってみたら大変なのでしょうね。
複数人で行けば、無積雪期でもなんとかなりそうじゃないですか?
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みー猫さん (ななころび)
2016-11-15 00:32:55
こんにちわ。写真、見ていただいてありがとうございます。
下のほうの紅葉は本当に綺麗でした。
丸山の件は、今年以降も元気でしたら、検討してみようと思います、って程度です(笑)。
13日はみー猫さんにならって、家老岳から松倉山を回ってきたのですが、久しぶりの右往左往大会でした(笑)。
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