ハイトスさん、たそがれさんと辿ったシブ尾根歩き。 田沼町/石尊山、大久保山

入山日 2013年1月3日（晴） 　同行者：たそがれオヤジさん、ハイトスさん　（見出し写真：　大久保山南西尾根、下山途中から見た辿ってきた石尊山）

コース: スナックするすみ看板前空き地 7:24  石尊山530p 8:35  562.2.2p三角点 10:02  近沢峠 10:52  大久保山661.9p 11:53-12:25  根古屋森林公園駐車場 13:44

1/3は自分にとって年明け早々、記念すべき日になった。1/2に次石山から帰ると、たそがれオヤジさんから翌日の山行のお誘いがＰＣメールで入っていた。ハイトスさんも来られるらしい。前回のお誘い、メールに気づかず同行のチャンスを逃していたので、今回は是非参加させていただく旨の返事を入れる。目標は田沼町/石尊山と北に連なる尾根の先の大久保山、進む向きは未定のようだが縦走するようだ。実はこの周辺の山、全く自分にとって未知の山域、あわてて野球親爺さんの1年前のレポを読んだり、地形図を印刷したり、車の道順を確認したり、うれしい目的への忙しさが始まった。
今回のハイトスさん、たそがれさんとのコラボ山行、両先輩が既に立派なレポをアップされているので、私は自分のした事、感じたこと等を中心にダイジェストで・・・レポさせていただきます。
http://blog.goo.ne.jp/mailaddress-1234/e/b2b572f166b3647ebc6e5841253917b3#comment-list
http://www.netplaza.ne.jp/~hitos01/Aso/Ohkuboyama.htm

10分ほどくらい森の中の沢沿い状の道を行き尾根に取りつく。いきなり急な登りが始まり木の幹などを掴んでよじ登り状態（写真下）,　さっそくハイトスさんが上1枚を脱ぐ。


集合は根古屋森林公園7時、前日夜のニュースで、早くも始まった高速のUターン上り線渋滞の情報を告げているのを見た。今市から佐野方面はもしかして・・・ＰＣで渋滞予報を見るがはっきりせず、群馬の大先輩二人に対して初回から遅刻、すっぽかしはまずいと思い、AM2時代に出発することにした。起床2時、自宅を2時50分頃出発、東北道に入るがスイスイ、さすがに早朝（夜中？）はまだ渋滞しなかったようだ。初めて降りる佐野田沼ICから途中のコンビニで朝ご飯と、今日の行動食を買うつもりが全くコンビニが出てこない。次第に焦りだすが、1件も店が無いまま森林公園前まで来てしまった。ここでAM4時ちょっと過ぎ。なんともがっかりだが、行動食もないのはまずいので、15キロほど戻り山形という所で７－11を発見、コンビニを見つけてこんなに嬉しかったのは初めてだ。

急な斜面の直登をこなすこと20分強で南北に走るこの山域の主稜線に出た。稜線をじっくりつめるたそがれ先輩　（写真下）


たそがれさんとネットで知り合ってから数ヶ月、ちょっと遅れてハイトスさんともお知り合いになれた。お二方とは毎週のように、（多いときは週に複数回）コメントなどを通してやり取りさせていただき知った中であるが、実際にお会いするのは今回始めて。顔もはっきりとはわからない。自分はいい年をして人見知りな所もあるので、前日、皆さんとお会いするのが嬉しいような、ドキドキするような、ちょっと普通じゃない精神状態。いうなれば、中学生くらいの子供が会ったこともない女の子と文通をしていて、勝手に想像している人物像と付き合っているわけだが、いざ会えるとなって、会いたいような、ずっと会わないほうがいいと思うような、変な気持ち。そんな感じだろうか。
7-11で食料を仕入れ、森林公園に直行、まだ4時30分ちょっと過ぎなので、買った温かい缶コーヒーを飲んでシェラフにくるまり、車のフラット部で睡眠。1時間半はうとうとできた。なにか、長野に遠征に来たみたい、・・・

石尊山直下、大岩が出てくる。先頭だったたそがれさんは嬉しそうな感じで直登してしまった。「あれ、登ってっちゃったよ。」とハイトスさん。ハイトスさんと私は右を巻いた。


7時15分前くらいにパンで簡単な腹ごしらえしながら、シューズをはいたりしていると、無人の駐車場に1台のかっこいいセダンがやってきた。どなただろう、ドキドキ・・・、自分の車のすぐ脇に駐車してニコニコしながら出てこられたのは、たそがれさんのようだ。朝の挨拶から始まり、「たそがれさんですよね。」と一応確認してしまった。ちょうどパンを食べていて口をもぐもぐしながらの挨拶になってしまった。たそがれさんの印象、・・・　背丈、横幅はほぼ印象どおり。大きく異なるのはお顔や全体の印象だ、もっと怖そうなカミナリおやじのようなお人かと思っていた。実際はいかにも品の良い、やさしいお父さんといった感じで、いきなり印象が違いますね、と失礼な事を申し上げてしまった。いきなりお話もはずみ、良いおかたでほっとしていると、ネット上で見覚えのあるSUVがやって来られた。
ハイトスさん登場、挨拶から始まり、もう古い付き合いのように接してくださる。大きいかたとは聞いていたが、思ったよりがっちりされている。こちらは想像どおりの優しそうな印象そのまま。ネットで時おり薄っすら見かけるお顔のシルエットから想像するより多少ワイルド系の男前であった。
石尊山山頂部、石祠が有る。山名板は無し。


石尊山山頂部から北方面の尾根を辿る行程、下る道が多少わかりづらかったが、そこはこのメンバーなので、少しの検討で解決。山頂から北方面に下る薄っすら程度の踏跡を辿り急降下を数分。（写真下）　安全面では用心しないといけないポイントだった。


石尊山を下り鞍部からは、気持ちの良い尾根道が続いた。時に広葉樹林帯となり、（写真下）時に植林帯のような森のなかのアップダウンが続く。
ハイトスさん、たそがれさんとも気さくなかたで、初対面の多少の戸惑いなどもほとんど感じない。どちらかと言うと、勝手に自分が思い描いていた印象よりたそがれさんが想像よりややソフト、ハイトスさんが想像よりややくだけた感じであった。歩き出して10分もすると、お二人ともいつも一緒に歩いている山仲間のように感じてしまった。


植林帯（写真下）と広葉樹林帯が交互に現われる。


この尾根510P、562P（三角点）といったピークを超えていく。それ以外にも小ピークはあり都度アップダウン。途中から急な登り地点が始まると、たそがれさんが腕をどうぞというようなしぐさで、ななころびを先に行かせてくれる。ついで、ハイトスさんも同じような形で自分が先頭にさせられ先導させてもらう。どうやら先輩方はお正月、ずいぶんとお酒やおいしい物をたくさん召し上がったように推測する。多少いつもの調子が出ていないようなのだ。通常、この二人自分のペースより俊足であるのはわかっている。自分はというと、12/31から今日で4日連続の歩き、かなり調子はいいのだ。ある小ピークを登っているところで、キツツキがあけた様な穴を発見。こういうもの現物は初めて見た。（写真下）


562Pを過ぎた小ピークに石祠があった。下の集落のかただろうか、お供えものがしてある。お正月だからなのだろうか。


歩き出しから3時間20分経地点。近沢峠手前のポイントで道が三叉路、あるいは十字路状になっているポイント。（写真下）3人でおのおの地形図と磁石で進路を確認。感覚的には行かない方向に鋭角に左折するのが正解だった。自分ひとりではうまく正解を選択できただろうか。


ちょっと、悩みどころの十字路からほんの数分、小尾根を下ると近沢峠の旧道に降り立った。向かいの斜面を北西方向に登って進んでいく計画だが、登れる踏跡が見当たらない。降りた車道から北西方面はかなり急な尾根型のない斜面と手前に首たけかそれ以上の擁壁がある。進路右に車道を少し進むも、擁壁はとぎれない。たそがれさんが持ってきていた烏ケ森さんのレポのコピーのこの場所への記述を読み上げてくれる。降りて車道を左に少し進み、取りつき点があるらしい。
（写真下）車道を西方面に150ｍくらい進み、この先から見上げる斜面に取り付いた。


近沢峠からは急な斜面を数分登る、先頭が自分、たそがれさんが続く、途中北西に巻く明瞭な踏跡があり、そちらにとそがれさんと謀議の上進んでみる。少し進んだところで、この時最後尾にいたハイトスさんから指摘があり巻きの道を進むのを取りやめ、方向を微調整。巻き道は西方向にずれていったようだ。さすが、ハイトスさん。平坦になった尾根を少し行くと前方に結構立派な山容の大久保山らしきが見えてきた。（写真下）


大久保山直下はかなり急な広葉樹林間の直登ルート。登り始めで最後尾にいた自分を先輩がた二人が順に先に行くようにおっしゃられるので、ここでまた先頭に。・・・枯葉が溜まる斜面を倒木を避けたりまたいだりしながらつめて行くこと10分以上の頑張り。


急登をつめるハイトスさん、その後方に小さくたそがれさん。


急登を登りつめると静かな大久保山山頂に到着、ＲＫの山名板と三角点が迎えてくれる。（写真下）ここで、皆さんと腰を下ろし大休止、思い思いの食事をとる。ハイトスさんは、おなじみのラーメンを。たそがれさんはどうやらこの日あまり本調子ではないらしく、軽めの食事ですまされていた。もう今日はこれ以上の登りはない地点、和やかなひと時を過ごした。


（写真下）　下りの南西尾根から見る、ノコギリ山（と先輩がたが言われていた山）方面。


大久保山方は、南西にきれいに長く延びる尾根を緩やかに下る。葉が落ちて明るく視界が開けた尾根道で、左右に木々の幹の間から隣の尾根の稜線がきれいに眺望できる。それにしても３６０度の山々の連なり、たそがれさん、ハイトスさんはこの山域もいろいろ歩かれているようで、出てくる山名、話の内容は自分になじみのないものばかり。この尾根ひとつ取ってもこれだけ充実歩きができるのであれば、この周辺いくらでも面白歩きできるな、と感じた。
（写真下）尾根を下るお二人、実にいいコンビだ。この日このお二人と歩けて素直に嬉しかった。


南西尾根を下る途中、進路左後方に今日歩いてきた稜線方向が見えてくる。


南西方向に市街地を見下ろすポイントに出る、手前に南に結構立派な小ピーク。


南西尾根は歩きやすい尾根、傾斜もほどほど。踏跡もうっすら終始わかるほど。途中選択に悩む尾根分岐が２,３度ある。ハイトスさんは地形図と磁石で念入りに理詰めで確認していくタイプ。たそがれさんは、進む先の尾根形状や先の進路展開を目で見て、どちらかと言うと感を優先させるような感じ（おひとり歩きの時はまた違うのかもしれない）。今日は、自分もお任せになってはいけないと思い、このような時は必ず地形図確認をして、自分なりの意見を言うようにした。結局３名の考えの合計で尾根選択をし、この日大きな選択ミスは無かったと思う。
南西尾根も標高差あと100ｍで里に下りる辺りで尾根をはずれ南斜面を下る。（写真下）踏跡明瞭な尾根をはずれヤブの急斜面に突入するお二人。


急な枯葉の斜面を数分下り、植林帯の倒木多数またぎ歩きを数分して林道らしきに出た。（写真下）


林道歩きはほんの20分程度だったか、談笑をしながらリラックス歩き。


森林公園到着の直前地点で手前に多高山が見えてくる。（写真下）　これもこれからの候補になる山、コースはまだわからない。ハイトスさんが言うには、周辺の山を絡め歩けるようなのだ。これからのちょっとした楽しみになる。
今日は１日、お二人の人柄に触れ、初めて実際に会ったかたがたとの歩きと思えないようなリラックス歩きができた。（リラックスしすぎて、こんなヤツだったのかと呆れられていなければよいが・・・）　歩いたコースも質/量とも充実し、自分の趣向にも合っていた。６時間超歩いて心地よい充足感に満たされている。ハイトスさん、たそがれさん共、想像通りの素敵なかたがたで、このようなかたとネット上から偶然知り合えて、一緒に山歩きまでできたことに、感謝したいと思った。皆さん、すばらしい１日をありがとうございました。これからも、よろしくお願いします。 ■■