日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

大小山一周は噂には聞いていたがおもしろいコースだった。 大小山/大坊山

2014-01-16 02:52:16 | 山行

入山日 2014年1月13日 (祝) 単独     (大坊山手前から観た、歩いてきた稜線)
最近の北日本や日本海側の豪雪や、寒さは恐ろしいほどです。 そんなニュースばかり見ていると、なかなか雪山に入っていく気が起きないなまけものの”なな”です。
世間では3連休のかたもいらしたと思いますが、私は仕事だったり、家の用事でなかなかフリーの日が作れません。 13日はやっとフリー、今回も、里山歩きです。 
先週益子方面に行ったので、今回は昨年末に両崖山を歩いて雰囲気を感じた足利方面にしようと思いました。 はじめての一人あるきの足利の山です。山相棒のYさんが大小山をえらく面白いと褒めていたので、この機会に栃100ハントもかねて行ってきました。大小山に登り、西へ尾根伝いに大坊山まで行く計画。天気もよく、なぜか予想に反して比較的寒くない山歩きができたのと、やはりこの1周、いいコースでした


(登山口の駐車場からはいきなりの急登、両脇は雑木林の壁。)


COURSE: 阿夫利神社周辺P 8:26 ・・・ 妙義山山頂 9:01 ・・・ 大小山山頂 9:11 ・・・ 妙義山山頂 ・・・  越床峠 10:28 ・・・ 鉱山 10:53 ・・・ 大坊山 11:31 ・・・ 神社脇(車道へ降り立つ) 11:52 ・・・  阿夫利神社周辺P 13:23   
両側が雑木の道をしばらく登ると、左右が開けてきて左手にあの有名な大小の文字の岩峰が見えてきた。これを生で観るのは初めて。



昨年末の両崖山と似たような感じの尾根道を登って行くと、後方の視界が開け歩いてきた方面が見渡せる。この山の尾根道も非常に気持ちの良い感じがある。



南西の方向には薄っすら富士山が見えた。



1時間足らずで岩峰のピークのような妙義山山頂に到着。周囲は低山と思えないような大展望で、筑波山から、遠くは丹沢、秩父の山々が見える。富士山、浅間、赤城、足尾の山塊、日光連山が順に見て最高の眺望、これはいいほうに予想外だった。
(妙義山からの大坊山方面)


山頂の山名板、空は澄みわたる快晴。少しの間撮影をしていると、登り途中で追い越したハイカーさんたちが登って来る。



妙義山山頂から展望を楽しんだ後、大小山山頂を踏んで、大坊山までを稜線を辿り歩くつもりでいた。まずは、大小山の山名板を見ようか。山頂に居合わせたおやじさんに念の為確認して、大小山ピークへ向けて斜面を下りだす。岩場を急に少し下り、すぐ鞍部へ。ちょっと登り返してほんの数分で大小山の山名板のあるピークに着いた。 ここも、二つのコースからハイカーが入れ替わり到着してくる。
ここからなな”は【大坊山への尾根伝い歩き】をするつもりだった。この大小山の山名板のピークからどう進むか、ちょと進もうとしてはたと考えてしまった。進路の方角は尾根型があまりなく進めない感じ。あとは今来た妙義山への道と、あとは自分の登ったコースと別の登山コースだけのようだった。しばし、地形図と磁石とにらめっこ、そこに単独の男性が登ってこられた。そのおかたは結構この山によく来ているような気がしたので、今の自分の疑問点について尋ねてみると、やはりこの山はよく来ているようで、快く教えてくれた。 やはり、大坊山へのルートは、うすうす感じていた今いる大小山頂から妙義山頂にもどり、そこから尾根伝いをするようだった。尾根の形状を遠望するとどうしてもそうなってしまうのだ。
でも、この正解は少々意外だった。ガイド本もろくに読まずに来たものだから、【妙義山→大小山→縦走路】と思い込んでいたのだ。実際は、この山名板大小山のある場所は、妙義山コースを基点にする縦走路から少しずれた場所にあるイメージになる。これで納得。
この教えてくれたかた、岩舟のかただそうで、(以後岩舟さんと呼ぶ)途中までなな”と同ルートとのことで、その先、越床峠までごいっしょさせてもらった。



大小山、山名板から数分かけて、妙義山頂に戻る。 
岩舟さんに周囲1周、山座同定して山名を教えてもらった。東側唐沢山、諏訪岳、大平山がみえるのだという。(P ↓)



妙義山から、西、北西に尾根伝いに進む。露岩混じりの尾根道はアップダウンがあるも、季節のせいか明るく開放的で気分よく歩ける。いくつかの小ピークを越えていく。岩舟さんにいろいろな話を聞かせてもらいながら、歩いた。大小山のあの”大小”の文字は、今あるものの前の文字は木製でかなり前に朽ちてしまったらしい。まえの”大小”は同じ高さで今のは、2文字の高さがずれているのが、偶然なってしまったとかで地元で有名な話らしい。 岩舟さんは若い頃、前の”大小”をみているそうだ。
(振り返って観る妙義山、大小山)




岩舟さんが、かなり先のピークに白装束のかたがいるのを見つけた。以前もあったことがあるそうで、ほら貝などを吹くという。なぜかこの日は、聞こえてこない。少し先に進むとその白装束のかたとすれ違い、一言二言。その後、風の関係か、何度もほら貝の音が聞こえてきた。
(すれ違った山伏姿のかた)


(前を行く、岩舟さん。尾根はこのような感じで実に味わい深い。)



アップダウンを繰り返し、妙義山から約1時間ちょっとで越床峠に到着。十字路になっている。道標もしっかりある。道の傍らにかなり古い石の道標のようなものがあり、薄っすら侍か、武装した商人のような絵が彫られていた。岩舟さんはこの写真を撮りにきたということだった。(P ↓) 三脚でこの写真を撮った岩舟さんとはここでお別れ、来た道を戻っていかれた。 いろいろ、教えていただきありがとうございました。




峠からは急登を少々こなして小鞍部にでる。里から林道が登ってきているのか、四駆のような自動車があり、茶店のような建物があった。ここが”番屋”なのだろう。急な岩斜面をちょっと登るとひとつのピーク。そのピークの手前を、登山をあまり感じないような装備の年配のご婦人がやっとの感じで前を登っていた。ピークに着くとそのかたの旦那さんがいらして、かなり元気なおじいさん。そのピークの西は急峻に切れていて、眼下に石採掘場のようなものが広がっていた。 そのおじいさん、そのピークの先の木を切って眺望をよくしたとかおっしゃられるので、「この山の持ち主さんですか?」と尋ねてみると、やはりそのようだった。下に見える採掘場はこのかたの会社のもので、ケイ岩を採っていると言われた。ケイ岩といわれても???なので、ちょっと聞いてみると、鉄鋼を作ったり、壁の材料にされたり、あともうひとつは忘れた。 とても元気できさくなおじいさんで、大坊方面から来るハイカーに、「やあ、こんにちは。」などとやっていた。お互い、毎回会っているような感じだった。
(縦走路が南西に屈曲するピーク、先は急に切れ、眼下に採掘場が広がっていた。)


鉱山ピークから方向を南西に転換し少し進むと、先ほどいたピークが見えた。どうりで、先が切れていたはずの地形だった。



大坊山へ向かう南西方面への道は右が急に切れているけれど、危険箇所はなく、依然気持ちのよい尾根道が続く。
(木々の向こうに大坊山かその前衛峰が次第に近くなる。)




大小山周辺にはハイカーが結構いたし、大小山から大坊間の稜線でも、15人くらいとはすれ違ったかな。この厳冬期でもかなり登山者が入っている人気の山なのがわかった。距離も意外にあるし、いいトレーニング場にもなりえる。
(大坊山手前のピークをつめる登山道は、岩の道で低山ながらアルプスの趣きがある。)




大坊山山頂到着、。山頂は数グループが食事をしたりして憩っていた。小さな子供連れもいてい雰囲気。神社があって、石碑や狛犬がいたりする神社の広場のような広い山頂だった。



山頂で菓子パンをつまみ、ゆっくり下山。参道をそのまま南に歩いて降りるような道をしばらく緩やかに下り、次いで樹林帯をほんのちょっと下れば、笑っちゃうくらいあっというまに、建物(神社だった)脇に出て車道に降り立った。




車道合流点には、神社があり、立派な狛犬もいた。田舎歌舞伎をやる舞台のようなものもあった。



大小山のふもとの神社にあるマイカーまで戻らなければならないので、ここからしばらくは車道歩き。結構交通量の多い街中の道などもあって、そこはひたすら我慢歩き。トレーニング、トレーニング。 かなりゴールに近づいた地点にあった三社神社だったかな、いい雰囲気の神社にも狛犬。こんなのは車道を歩かないと観られない。
初の大小山歩きはいろいろなかたにも会え、コースも面白かった。これなら季節を変えてリピートしてもいいな。冬場のちょっとしたトレーニングにもいい、いろんなコースも取れるみたい。越床峠を北上する市境尾根は結構長いけど車1台だと、どうかな。 今日は4時間くらいの歩きを想定していたけれど、車道歩きを含めて5時間もかかっってしまった。この後、すぐ東の山塊をひと歩きしようかと、地図を準備してきたけど、もう午後1時も過ぎてるし、ラーメン観光にきりかえようかな。・・・   ■■




(最後に段違いの”大小”の遠景が迎えてくれた。)



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6 コメント

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ご苦労様です (ノラ)
2014-01-16 21:45:03
ナナさん向きは越床峠の北上でしょう。自転車なんぞを使うのがいいかと。大小山から歩くと帰りの舗装路は1時間半はかかりますね。
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大小山 (みー猫)
2014-01-16 22:12:10
こんばんわ。
大小山の眺望はいいですよね。そのもうちょっと北の三床山もお気に入りです。
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ノラさん (ななころび)
2014-01-17 12:44:59
こんにちは。
確かにあの峠を北上するとかなり延々と市境の尾根を歩けるようで、どこまで行くかが問題になりそうです。面白そうなので、やってみたいですが、周囲の山々の一般道歩きが先になりそうです。
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みー猫さん (ななころび)
2014-01-17 12:48:04
こんにちわ。
大小山の大展望は正直意外で、得した気分です。北の三床山? 地形図にないようですが、知りませんでした。今度勉強しておきます。
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大小縦走 (雪田爺)
2014-01-17 17:30:02
栃百、着々と消化してますね.私が回ったのはちょっと短いルートでした.長い舗装歩きが辛いもんで(笑)
大坊山登山口Pから鷹巣~養護施設~西南尾根を歩きましたが、いずれも展望は良いですねぇ.
25000図に破線路はないですが、道はしっかりしてました.此処、コースがいっぱいあって楽しそうです.
三床山も同じように楽しいハイキングの山ですよね.地形図に山名はあります.(入り口が判りづらいです)
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雪田爺さん (ななころび)
2014-01-18 02:16:58
こんにちは。
たしかに、私の歩いた帰りの舗道あるきは、時間的にみると長かったです。1時間以上でしたから・・・
【大坊山登山口Pから鷹巣~養護施設~西南尾根】とは、わかるような、わからないようなコースですが、歩いた時に、いろいろな道が縦走路に登ってきていたそのどれかなのかな。確かに、いろいろコースどりできそうです。
三床山、地形図上に発見しました。この山知りませんでした、ハイキング山なのですか。勉強になります。
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