
入山日 2014年1月13日 (祝) 単独 (葛生から見た諏訪岳方面)
大小山、大坊山をつないで歩いて、途中ゆっくりしたり、負荷をかけて早く歩いたりの5時間歩き。この山域のよさが前回の両崖山とあわせてよくわかった。難点は、今市からすこし距離があること。ナキムシ山のように、家をでてから15分で歩き出すようなわけにはいかない。高速代をケチって下の道を走ってくると約2時間はかかる。せっかく遠出したのだから、ついでにもう一山・・・行こうか。 もう一山登る、もうひとつの理由は、脚に多少の負荷をかけたいこと。 最近立て続けに、足利や益子の快適な山を歩いている。普段歩いている山域からみると、極楽のような快適さ。こんな快適な山登りばかりしていていいのだろうか、とまで思えてくる。 歩く山をひとつ増やして、トレーニングの足しにしましょ。 (早春には、12時間歩きの山旅が待っているかもしれないので。)
そんなことで、まだ行けそうだったので、帰宅途中の、大小山登山口の駐車地からわずか13KMの距離にある諏訪岳の登り口に向かう。
course: 京路戸公園P 14:06 ・・・ 京路戸峠 14:19 ・・・ 諏訪岳 14:38 ・・・ (北西への尾根経由) 京路戸公園P 15:09
京路戸公園につくと、かなり強い風が吹き渡る。公園では家族連れがテニスを楽しんでいて、その脇を通り林道を道なりにいくと、すぐ暗い森に入って、少し進む。
暗い森、 しの竹の壁の道を経て、コースは尾根の北を巻くように登っていく。(P ↓)
歩き出して15分足らずで京路戸峠に到着。分岐にはいくつか道標のようなものがあった。
ここは峠、あった道標には三方向が矢印で示されていたが、東方向岩舟のほうに降りいていく踏み跡も薄っすらあった気がした。
こういう里山の道標、特に古いものは歴史というか、文化を感じる。昔は東西をこの尾根を越え行き来した人もいたのだろう。こういう、里山、特に多数の人が入って憩う山のこういう道標はいい。 最近、中倉山に道標もどきをつけた人がいるようで、皆さんの話題になっていたが、何なんだろうか。あんな、途中踏跡も怪しくなるようなルートを、”登山口”なる板を見て、一般道と勘違いして、初心者が入ってしまわないとも限らない。最近、踏跡明瞭な尾根や、まして一般ルートにべたべた目印を付けまくるのもいて、そういう人は、中倉みたいな山には入らないほうがいいのじゃないかな。 せめて、つけた印は帰りにははずしましょうよ、目印は生命の危機を感じる場合のみで。
峠からは尾根歩きになる。峠までとはうってかわって快適な自然林の尾根。時に露岩まじりの急登もある。 このへんで、上からおりてくるおじさん二人組とすれ違う。
峠から少し歩くと、早くも前方に諏訪岳ピークのようなこんもりが見えてきた。急登の波状攻撃があるも、ここにきて幾分ランニングハイ状態で快適に歩ける。風が相変わらず相当強く、汗をかかないですむ。
山頂付近に来ると、眺望もいい地点も多く、西方面。さきほど歩いていた方面が見渡せていたはずだ。どれが大小山かいまいちよく判らない。
歩き始めて30分ちょっとで山頂に到着。山頂には誰もいなく静かなピークだった。西と南方面だけ眺望が優れていた。
山頂からは北西に延びる尾根を使い下山。道は踏跡明瞭、このコースはガイド本を見て参考にしたもの。
(山頂直下からみた唐沢山。)
京路戸公園に戻る明瞭な登山道は、時折急に下る地点もある。(P ↓) 下り始めて15分ほどで、尾根をはずれ暗い樹林の中を歩いて、スタート地点に戻った。
ちょっとばかりの休憩を除けば1時間足らずの山だった。が、これも栃木100、それと自分には未知の三角点をひとつが収穫。歩いた観点だけからみると大小山などと違いなんてことのない山だった。
帰りにこの山の南北の尾根と並行に車道をしばらく車で走ったが、その時車窓から諏訪岳らしい山が見えて、驚くばかりの立派な円錐形の姿が印象に残った。すぐうしろに別の車につかれて、写真を取り損ねたが、あの立派な印象深い山容などが、この山の栃100選定理由かなと思った。 ■■
(最後に歩いた、樹林間のなかの下山道)
(京路戸公園から見た歩いてきた稜線。)
1日で大小山と諏訪岳に登るとはお元気ですね。
確かに諏訪岳だけだと物足りないのではないでしょうか。
唐沢山まで足をのばすとそれなりの歩きになります。
諏訪岳の栃百はななころびさんの書かれた通り、端正な山容から選ばれたと思います。
諏訪岳を登るにあたっては、私も唐沢山からの歩きを考えておりましたが、大小山1周が思いのほか時間がかかりまして、短縮登山となりました。諏訪岳に行ってみて、唐沢山から諏訪岳への尾根道がその周辺で一番の見所ではと思いました。
諏訪岳は、中村富士とか呼ばれているそうで、少し離れると、意外なほど端正な山容でした。