
入山日 2014年10月19日(日) 晴 単独
最近会津の山にも通いだして、特に気になっていてまだ行けていない山がいくつかある。そのうちのひとつ大嵐山は先週登れた。二岐山、博士山とか志津倉山も気になっている。10/19は秋なのに南会津町の大博多山で山開き、なんで秋なのと思うが大人の事情なのだろう。バスの送迎なんかもあるらしい。行きたい山で、紅葉も見たくて、バッジももらえる(子供か)。当日はちょっと楽しみに南郷地区に出向いてみた。
朝6時頃、集合場所にほど近くの道の駅きらら283によって朝食&トイレ休憩をしようと立ち寄る。その道の駅の駐車場は、既にこれから山開きに向かうと思われる登山者の人たちで賑わっていて、なかには空いたスペースに店を広げて自炊している人なんかもいた。みなさん、活発ですね。
7時に主催側の挨拶があり、バッジをもらい、バスの送迎が開始される。集合場所には、見慣れたかたも何人もいて相変わらずお元気そう。山友Kさんもいてご挨拶、今日は別グループでの参加なので別行動。アコンカグアおじさんのグループはお神酒を自分のカップについでもらって、早くもできあがりつつあるような感じだった。バスは中型のもの2台らしい。最初の2台には乗れず、20分ほどで帰ってきた2台のバスの最後の3人めで乗ることができた。
(バスは林道終点までいってしまうのかと思っていたが、林道の二股のところまでだった。そこから程度のよい林道を歩いてスタート。)
コース: 林道二股地点 7:30 ・・・ 登山口 7:52 ・・・ 主稜線合流 8:29 ・・・ 山頂 9:14-9:36・・・ 林道二股地点 11:16
林道歩きを20分ちょっとして登山口に到着。そこから山の斜面に取り付く。最初からものすごく急。急なのが結構続く。ガイド本を見ていたので最初から急なのは知っていたけれど、それでも予想より急な登りだった。
40分ほど急な斜面を登って、ようやく緩やかになったと思いはじめたら、主稜線との合流地点だった。主稜線の合流付近になるととたんに周囲の紅葉が鮮やかになる。黄色やオレンジの森の中を進んでいくような尾根歩きになり、斜度が緩やかになったこともあり心地よい。
主稜線にでると、北方面の眺望が開けてきた。遠くにみえるのは、昭和村のはずれのほうの山々か。
この辺になると登山者もばらけてきて、前後に人影をあまり見なくなる。頭上の紅葉は綺麗、汗はかくけれどさほど暑くもならない。爽快な秋山登山になる。
稜線を紅葉をみながらまったり歩いて、前方にひとつのピークが見えてきた。山頂のひとつ手前のピークだろうと思った。
進路には左手には尾白山・丸山の稜線と思われるものが見えた。その先遠くに見えているのは窓明とか三岩の山塊かしら。
前衛峰から少しだけ下り最後の登りをこなすと山頂に到着。山開き当日だけあって山頂は既に多数の人で賑わう。第一便のバスで出発していた流石山などをご一緒した山友YGさんのグループがちょうど山頂記念写真を撮っていて、ご挨拶。白根山での体調不良を心配してくれていた。
山頂のスペースは極わずか、そんな空間に入ってなんとか眺望をしばらく楽しむ。木々に邪魔され只見方面はよく見えないイメージ。山頂に来るまでに一度蒲生岳の鋭角な姿が小さく見えたが、山頂ではよくわからなかった。主に東から南方面の展望がすばらしいかった。
(左は高原山の山塊から右は大真名子山?。手前の中央台形は真名板倉山か。その後ろ左右に荒海山と大嵐山だと思うが・・・。)
東方面は非常に長大に平坦に伸びる稜線が目をひいた。(P ↓) 驚くべき長大さ、なんと広大な大地なのだろう。駒止湿原とかがある方向だと思う。遠方の稜線は二岐山とか那須連山も見えていた。
大嵐山の360度の展望までとはいかないものの、先週に続いて眺望を楽しんでいる間も、後続のかたが続々と上がってくるので、20分ほどで山頂から降りる。もっとゆっくりしたいほどのピークではあった。やっぱり展望のある山頂は大嵐山でのように、静かにゆっくりできたほうがいいな。
(下りは来た道を戻る。紅葉を楽しみながら降りる。)
途中会津の山友tom君が珍しく見知らぬ娘さんを連れて登ってきた。飯豊山にも登ったと言っていた。飯豊山も娘もちょっと羨ましいぞ、あまり邪魔をしないようにこの日は軽く挨拶して別れた。
更に下って、坂が急なところを下っていると、なんと前から相棒のY姉さんが一人で登ってきた。今日はいろんな人に会うな。会ってお互いびっくり、なんだ言ってくれれば一緒に来たのに・・・と。。 集合場所に最後の頃ついたようで、バッジがもらえなかったと笑っていた。300人以上来ていたことになる。登っていくY姉さんを見送り下山を継続。
会津の山はいいねー、とおばちゃんの声が聞こえてくる。その通り本当にいいぞ、と思ったものだ。主稜線歩きの最後のあたりの紅葉もきれいだった。
主稜線から外れる地点。ポイントとなる地点なので、数人が休憩していた。往路で主稜線の先北東方面をよく覗けなかった。いつかはいくかもしれないと思い、少しだけ稜線なりに進んで偵察。いけないことはないヤブ尾根が続いていて、踏跡はあるようなないような。(P ↓) そんな状態は最初だけかもしれない、ほんの50メートルも進まないで引き返したのでその先は不明。
主稜線から外れての下りは、朝急登で苦労した場所。用心して降りたが、案外危険ではなく安心した。途中3歳の女の子が自力で急登をなんとか登ってきた。周りのみんなから声をかけられていたが、たいしたものだね。若いおとうさんは、行けるとこまで行ってみると言っていた。
急下りを終え、登山口脇の沢で顔を洗いさっぱり。振り返ると、降りてきた急こう配の斜面の木々がきれいだった。
あとは、沢沿いの林道を15分ほどゆっくり歩いて林道分岐までもどるだけ。その場所には町が用意したバスが待っていてくれるのだろう。実は、バスに乗る前にもう一つ密かに企んでいた計画があった。大博多山の南東にある”関の山”に登ってみることだ。数日前、ノラさんが数年前登った記事を見てしまった。林道分岐から登った記事で、場合によっては行ってみようと思っていた。関の山とは、なんとも不思議なお名前。林道分岐に到着で山開きの歩きは終了。さて関の山はどうしよう。バスにはすでに10人以上が乗られていて、その目の前から尾根末端に取り付くのもどうかなと思ってしまった。バスの前で少しどうしようか考えていたら、出発するので乗ってくださいと運転手さんに言われたので、自然乗ってしまった。また関の山や、今日偵察したヤブ尾根は別の機会にでも・・・。
(林道の目先にみえたピークは関の山だったか。)
バスに乗って座ると、お隣には下山時に前後していた、白河のTさんというおじいさんだった。もう80近いそのかたは下りでも終始なな”よりもややもすると早いようなスピードで歩いておられて、感心してしまう。8月の唐倉山の時も、このかたにはお世話になっていた。
帰りのバスはあっという間に集合場所の広場に到着。抜けるような青空が広がっていて、もう帰ってしまうのがもったいない気分。関の山は諦めるとしてもうひと山いこうかな。大博多山は、思ったとおりのよいお山だった。
次の日だったか、野球親爺さんの記事により野球親爺さんと山中ですれ違ったことを知る。野球親爺さんはなな”のことを、たぶん・・・と思われたらしい。私はまったく気づかなかった。これで夕日岳近くの行者岳直下で2年くらい前、すれ違って2度目。気がつかず非常に残念、野球親爺さんによるとお互い挨拶はしたらしいけれど、どのかただったか全く思い出せない。あれだけ人が多いと気づくのは無理だよね。また、男鹿山塊かどこかでお会いできるでしょう。 ■■
(駐車地の近くの道から見えた。最初、大博多山だと思っていた。コンパスと地形図でよく見ると尾白山なのかなと思う。非常に秀逸な形、いつか行くしかない。丸山はちょっと勘弁・・・)
声をかけずにすみませんでした。
それはともかく、駐車場で尾白山を見て、大博多山ではなくて尾白山に登ろうかと、駐車場の係の人に話したら、今日は山開きなので大博多山に登ってくださいと言われました。
来年の宿題です。残雪期に丸山まで行っている方もいらっしゃるようですよ。
尾白山の山容は立派ですね、予想外でした。これは近々登らないわけにはいきません。丸山への尾根は興味はありますが、撤退覚悟でいくのはどうも・・・。ヤブ期に到達してしまった”あさぎまだら”さんは凄いと思います。
大博多山は周囲の山に邪魔されて国道からは、よく見えませんでした。
関の山あたりは、今週はきれいな紅葉かなと思いを馳せています。あのあたりの低山まで、登りつくそうとしているノラさんにも敬意を表したいと思います。
当日挨拶をしてすれ違っていたと思うと、野球親爺さんと認知できずに非常に残念です。
尾白山に登っても紅葉が綺麗だったでしょうね、山容が全体に赤っぽかったですから。
私も尾白山は来年の宿題です、丸山まで行くのならやはり残雪期ですよね。
ノラさんからやぶ時期に丸山までのお誘いが来ないかと、ドキドキしています。(笑)