日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

南会津の低山でまさかの撤退    南郷/明神岳

2014-10-22 22:48:41 | 山行

入山日 2014年10月19日(日) 晴 単独
さて皆さんお待ちかねの撤退記事です。(笑) あっという間に引き返したような感じですので、わざわざ記事にするまでもないのですが、一応記念に公開(後悔?)します。

19日は楽しみにしていた、南郷の大博多山を初歩き。素晴らしい天気と眺望と紅葉で、気分も上々。下ってきて、町の送迎バスで駐車地に戻って、11時30分くらい。空には依然雲ひとつ無い好天。家の都合で午後3時までに、帰宅するよう母親に重ねがさね念を押されていた。でもさらっとなら、もうひと山いけそうだった。
近くにあって、往復2時間もかからないという遊歩道がある山とガイド本にあった・・・明神岳に登ってみようと超かるーい気持ちで向かってみた。

登山口前にでっかいホテルがあった。閑散期のようだが、パートのようなかたが少数働いているような雰囲気もあった。空き地に駐車して歩き始める。
山の入口はかなり廃れた感じ。ガイド本で鳥居と案内板のところからと読んでいなかったら、入口からして判らなかった気がする。
案内板はただののっぺらな板になっていて、事後ノラさんの4年前の記事の画像で見るような案内板の表示はなくなっていた。おそらく村は山の管理が面倒くさくなって、わざと案内表示を撤去したのではないか、とは下山してからのなな”の感想。



コース: 登山口  12:13 ・・・ 展望台(たぶん)12:33  ・・・   当日最高到達地点 12:41 ・・・  登山口 13:23 
山に入るといきなりヤブっぽい。それでも、遊歩道と言われているくらいなので踏跡は残っているので難なく進んでいける。
(進路方面、踏跡はある。コンクリかブロックの階段状の地点もあったが、結構苔むしていた。)


時にヤブが元ルートを覆い隠すも、こんなのはいつも歩いている山ではよくあることと、このあたりでは余裕。(P ↓)
(進路方向の図、ゴチャゴチャした写真ばかりですいません。)



中盤までは、基本北方向に直登するルート。途中斜面を東西方向にトラバースする。なな”の持っている19年前のガイド本の写真と解説では、ブルドーザで切り開かれたトラバース道とされていて、掲載写真も本当の切り開かれたばかりのスカスカの崖に広い道がある画像だった。2014年の現在はトラバース道には枝木が横方向にもはびこり、歩ける部分もかやとや木々のヤブで覆われている状態になっていた。(P ↓) わづかな踏跡を追って進むも、これ以上ヤブが濃くなると旧ルートを追いきれなくなるなと思いながら歩く。


2度目のトラバース道をヤブをかき分け西進するも、やがてこれ以上はさすがに進めないと思える場所まできてしまった。ルートを外したか、踏跡もなくなった。ほんの少しだけ戻ると足元にヤブに飲み込まれつつあるベンチを発見。ここはかつて、展望台と呼ばれた場所か。展望台もかつては、広々した眺望が望める地点だったのか。今はヤブが覆い尽くし、目の前の伝上山らしき山方向がかやと越しに見えるだけだった。そのベンチから斜面を直登する踏跡らしきものがあったので、直登してみる。(P ↓) 窪地で踏跡は微かにあったがすごく急。何度か滑りながら苦労して数分登るも、やがて傾斜もヤブもきつくなってきた。もう少し登って傾斜がゆるやかになりそうな気もしたが、家に帰らなければ行けないタイムリミットもあるので、今日はヤブにあまり付き合っていられない。これは、ルートではない場所と判断してベンチまで戻る。ベンチまで来た道を忠実に戻れるかちょっと不安になったが、あっという間にベンチまでは戻れた。



(直登急斜面はこのヤブ地点で断念。引き返した)



トラバース道を戻りながら、別の取り付き口の旧ルートがないか探すも、ヤブが濃くてまったくわからず。トラバース道の始まり地点で反対方向(東)に行ってみるも、倒木がひどいだけの踏跡無しだった。その地点で諦めきれず何度か付近を行ったり来たりしたけれど、旧ルートの踏跡は見つけられない。午後1時40分くらいには、車を走らせないと約束の時間までに家に帰れないので、あくまで時間切れ撤退です、(と何度も強調する。笑)。
(2度目のトラバース道の始まり地点、結局この場所の上部の黄葉をみて撤退を決めた。)



ヤブっぽい黄葉の斜面(旧ルート)をとぼとぼ下る。


旧ルート脇には何箇所かこんなベンチがある。(P ↓) こんなのを見ると、簡単に登れそうな気がするが・・・。元々、ルートを見つけようとするからこういう歩きになるので、最初からヤブ山歩きに来たとすれば別の展開になるのだろう。時間がある時また来ることになってしまった。もっと冬枯れの時なら、簡単にあの展望台付近の旧ルート跡を見つけられるのかな。どこのヤブ山にいっても案外踏跡があったりする事が多いのとは逆に、この山、目印ひとつすらなく、かつて大胆に作られたルートも自然に帰りつつあるのは、かえって潔い気がする。よほど人気がない山なのか。
家に帰ってノラさんの2010年の真夏のこの山の記事を始めて読んだ。2010年の時点で上部はかなりのかやとなどのヤブで、ノラさんも腕に多くのミミズ腫れがついたとある。そういえば、自分も左右にちょっとしたカスリ傷を作った。 こんな低山でもこんなことがある、会津の山は簡単には登らせてはもらえないといういい経験になった。今市の自宅には16時ころ到着、なんとか怒られなくてすんだ。   ■■




(登山口近くにこんなのがあった。綺麗な色彩と奇抜な色の組み合わせ。花の部分の形状が奇妙な感触を感じさせる。ありふれた植物なのかも、自分としては見たことがなかった。)



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2 コメント

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更に籔化してますね (ノラ)
2014-10-21 22:34:15
ななころびさん こんばんは。明神岳は私が行ってから早4年経ってますので刈り払いしなければ籔化は進んでいるんでしょうね。カヤトがひどかったですが、今は株立ちブナもあるようで本格的薮山に近くなっているようで自然に戻ってきてるということでしょう。宇都宮ハイキングクラブに既に籔化してますって手紙書いたらどうでしょう。最初から薮山として取りかかれば確かに違う展開になりそうです。ななころびさんの次の挑戦を期待します。
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ノラさん (ななころび)
2014-10-21 23:29:19
こんにちは。このどの山に行っても目印だの踏跡ができていたりのご時世で、逆にヤブ化しているとは、ある意味賞賛ものです。
トラバース道あたりからがひどい状態なのではないでしょうか。地元の町も管理を放棄してると思いました。それで、あの案内板なのでしょう。
あのガイド本に文句を言うわけには行きません。18年前の記述ですから、今のバーションはどんな案内なのかは気になります。(それとも絶版?。)
また、時期を変えてこの山には行かなければいけなくなりました。
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