日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

始まるまでは、行けるか行けないかハーフハーフだった    大佐飛山 Pt.1

2014-05-27 21:40:29 | 山行

入山日 2014年 5月25日(日) 曇り空   ノラさん、みー猫さんと   (大長山周辺でネバリ歩き中、 前を行くノラさんとみー猫さん)

今年3月末日にハイトスさんたちと、こんなにきれいな大佐飛山への雪の稜線 (P ↓)を気持ちよく歩いた。 その時に前後して歩いていたみー猫さんが、残雪が残る5月末頃は、その雪を溶かして飲料にもできて、この大佐飛山のヤブ時期歩きのチャンスなどと何気なく言っていた。それを聞いた時は、何を言っているのだこのおかたは・・・と思ったものだった。 なんとなく察知していたけれど、GW中にみー猫さんから”大佐飛山のお誘いです”という題名のメールが入り、ノラさんとみー猫さんで、ヤブ期のあの長大な尾根を大佐飛山まで黒滝山経由で目指すという。 自分ができるかどうか全くイメージもできなかったけれど、やってみたい気持ちは十分あったので、参加を表明してしまった。

(モデルさんはおK3   今年3月)



行くまでの恐怖心と期待】 
昨年、同じ時期に烏ケ森さんも単独で歩ききられている。実際にノラさんとみー猫さんが登るなら、あの長い尾根が難渋ヤブ尾根でも歩ききってしまうだろう。でも、一緒に歩いたとして、自分が山頂まで到達できるかは、また別の話になる。いくら、ノラさん、みー猫さんがスーパー登山者でも、戦意喪失したり、消耗しきったりした同行者を最後の頂まで連れて行くことはできない。結局は自分が、長い行程やずっと出てくるであろうヤブや消耗に耐えなければ、山頂には到達できないということだ。
前日まで、烏ケ森さんの記録を暗記するほど読んで、行程時間は約18時間と覚悟していた。ノラさんによると、ヤブの中を烏ケ森さんより早く歩くのは無理とのことで、その時間を考えるとぞっとした。1日に約14時間以上は歩いた事がないので、そんな長時間の歩きができるのか、想像できなかった。 黒滝山より先のヤブの状態も全く、文章を読んだだけではイメージできず、結構な恐怖。 変な時間帯(夜中の1時頃)から歩きだす、非日常の世界も心にはストレスになっていた。
ただ、そんな状況を強いられる山歩きとは判っていても、初めて会うノラさんや、お仲間のみー猫さんとヤブ尾根で格闘するのは、ある意味非常に幸せなことかもしれないな、と考えるような瞬間もあった。

(当日1:30に 新登山口スタート。暗闇にヘッデンの明かりでぽっかり浮かぶはしごから。 ブラックサバスのLPのジャケットのような暗闇の光景の中、いきなり急登を強いられる。)




24日は充分な睡眠をとるつもりでいた。14:40頃ベッドに入って寝始めるが、結局暑かったり、外の音が気になったりで、3時間寝た時点で目が覚めてしまい、後は寝なくてはと焦るばかりで、目を閉じてベッドに横たわっているだけのような感じになってしまった。結局きちんとした睡眠時間は4時間くらい。(変な時間にきちんと睡眠をとるのって本当に難しい。)前回の大佐飛の時と同じような事になってしまいそう・・・。
林道の登山口には夜中の11:30頃、到着。車の後ろで1時間くらい横になって、みー猫さんと再会して、ノラさんに初対面の挨拶をして、夜中の歩きだしの開始となった。
ノラさんとは、リアルでは初めてお会いするのだけれど、コメントやメールのやり取りをしているせいか、初対面の気がしなかった。一緒に漆黒の闇の中を登っていると、古くからの知り合いの人のようにしか感じなくなる。
歩き始めは、いつものごとくなな”が飛び出し過ぎて、みー猫さんに怒られる(笑)のも前回同様。(学習能力がない奴) 夜中1時台の歩き出しで、精神が多少興奮しているせいか、百村山脇、三石山、(サル山は知らずに通過)、山藤山と、あっという間の気がした。 黒滝山までは全くの一般道が一貫して通っていた。尾根のセンターより、少し下あたりを巻くように続いている尾根道で、所々何度も急な登りを繰り返していく。歩き出しから3時間ほどで黒滝山に到着。通常の登り行程3時間は、なかなかのボリュームになるが、この日のこの頭3時間はただの序章。早く黒滝より先に行け、と皆さんの声が聞こえそうなので、前半はここまで・・・  □□
本編はPt.2に続きます。 =========>  Pt.2


(4:40ころ黒滝山に到着。 空は白々としてきているが青空はなし、今日の天気予報は素晴らしいものだったが、天気はよさそうではない。)




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