日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

福島あるき開幕で春の花見物をもくろんでみた     喜多方市、西会津町/鳥屋山

2015-04-22 02:18:56 | 山行

2015年4月19日(日)  晴,曇り  TOMくん、YUさん
ノラさんのブログ記事のコメントで、この日の私の「会津坂下の里山歩きの記事を楽しみにしています。」と書かれてしまいました。鳥屋山は登り口が喜多方、山頂は西会津なのですね。でも自分としては、初めて訪れる会津坂下の町を車移動のターゲットとして考えていたので、会津坂下の山に行ったという感覚です。楽しみにしてます、と言われると、ちょっと恥ずかしいです。なぜなら、里山の山開きだったからです。でも、そういった文化に触れるのも自分が嫌いではないので・・・。あと、会津のあの辺の山は行ったことがないので、道路の感じとか山の雰囲気をつかんでおきたかったのもあります。
この山はカタクリの大群落があるらしく、山開きをするくらいなので、この時期が最盛期なのでしょう。楽しみです。

山開き集合場所のJR荻野駅で8時30分ころ式典開始。地元の高郷小町太鼓の人たちによる太鼓の演舞を披露してくれました。


荻野駅前の広場でぶらぶらしていると、見覚えある顔や、この手のイベントの常連の人もちらほらいらっしゃって、あとで挨拶しようとか思っていると、会津若松のTOM君と久しぶりに出くわしました。昨年10月、あの紅葉の美しかった大博多山で会って以来の再会です。一見してわかったのがちょっとお顔がふっくらしたこと。なんでも、ここ数ヶ月は山はお休みしていたとかで、彼にとっての今シーズンは始まったばかりのようです。積もる話をしていると、TOM君の山開き仲間的な女性も合流してきます。このかた、なな”も見覚えがあって、たしか燧の山頂や、大博多山でも姿を見ている人だったYUさんです。
それにしても、この山の山開きはすごい参加人数です。ざっと見て300人以上いたんじゃないでしょうか。式典が終わって、順次出発です。私はTOM君とYUさんと一緒に歩かせてもらいます、自然にそうなって行ったのですが、今思えば変なおっさんが入ってきてお邪魔でなかったろうか、とか考えてしまいましたけど、まつりの後です??。
コース: JR荻野駅前 --- 太夫岳山頂 ---  鳥屋山山頂(往復) (5時間半かけて、ゆっくりのお楽しみ)



町中をちょっと歩いて、林道を緩く登って、里山風情のなにかの畑の中の作業道でしょうか。そんな場所を緩やかにゆっくり登って行きます。道端には早くもアズマイチゲやカタクリの花がちらほら見え出しています。
群生地の近くまで登ってきた地点で上部の斜面を見ると、まだ結構残雪があります。わづか500M程度の里山なのに、この時期でもこの残雪、やっぱり今市鹿沼あたりの山とはだいぶ勝手がちがいますね。



TOM君はシーズン始めであまり調子が出ないようです。今日は早く歩く必要のない登山です、ゆっくり登って行きます。わざと眺望と花を求め迂回路の残雪道を歩いたりしました。(P ↓)
本来この迂回路の林道の下斜面がカタクリの大群生地らしいのですが、花はまだほとんど出ていませんでした。ちょっと残念、今年はどうも雪が消えるのが遅すぎたようです。昨年きた人の話では、大群生地は見事な満開状態だったようです。


迂回路の雪の林道を少し歩いて、本道に合流して、そこからちょっと急な斜面を登るあたりか尾根型にのった感じの歩きになります。一通り登りつめて第一展望台と呼ばれるピークに到着。いつしか周囲の眺望も開けてきて南西方面に立派な真っ白い山が見えていました。山の名は初めての山域なので、よくわかりません。どうやら本名御神楽や神楽岳のようです。


第一展望台からは、のどかな尾根歩きです。目指す鳥屋山まではあと小さなピークを二つくらい超えていくようです。
(第一展望台を過ぎ、第二展望台(太夫岳)をめざしてあるく稜線。)


太夫岳手前の斜面に唐突に現れる展望地。そこだけ樹木が切れていて、これもまだ真っ白の飯豊連峰の方角の眺望が一望できました。私は飯豊をこの近さで見いる経験が初めてのため、かなりテンションが上がります。今後、その山域周辺を歩くいいモチベーションになったかと思います。




どうも時が経つにつれ雲がおおくなっているようで、天気予報の通りです。東方面は磐梯山が見えていますが、写真では見えるでしょうか。その手前に今日早くこの山が終われば、行くかもしれない高寺山あたりのコブが見えているのでしょう。(P ↓)




鹿沼で見た花より糸くず状がかなり小ぶりですが、マンサクでしょうか。あちこち咲いていて、山の斜面を淡く彩っています。




第一見晴らしから一旦下って、尾根を歩いて一つコブを超える感じで、その後最後に急な登りがありました。
登りきって太夫岳です。
(前をゆくTOMセーネン、YUさん。会津が地元のYUさんも女性なのに、単独で各地をこれからの季節転戦する実力者のようでした。)


太夫岳からの眺望も素晴らしかった。この展望台もたくさんのハイカーが憩っている。ここでまたゆっくり休んで、写真を撮って鳥屋山山頂に向かいます。
(太夫岳からの鳥屋山山頂部、その向こうに見えるのは博士山か。)


太夫岳からの鳥屋山山頂までの尾根道は、おおらかな林の中の気持ちの良い登山道でした。(P ↓) 緩やかにのぼって、これまた登山者がたくさん休憩中の鳥屋山山頂に到達しました。




山頂にはでっかい看板のような山名板がふたつほどある。一等三角点が真ん中にあって撮影すると、偶然後方でグループで宴会中のいつもお馴染みのアコンカグアおじさん達が写っています。




山頂の周囲には、4方向か5方向分それぞれに山座同定用の山名説明板のようなものが設置されていました。
よそ者のなな”はそれがなければ、マイナー系の山名は全くわかりませんでした。
(板によるとあの憧れの博士山のようなのですが、(P ↓) 見事に面白い形ですね。博士山で間違いないですよね?、ノラさん)



こんな板が山頂周囲の各方向にあります。これってすごくマイナーな山ばっかりです、御神楽と本名御神楽しか知りません。




山頂でもゆっくり休みをとって、写真もたくさん撮りました。その後は来た道を戻り、北方向へ下山です。
下山は登り途中でも時々前後していた、80歳の福島のウォーキング協会の関係のおじいさんとお話したりしながら歩きます。(P ↓)80歳で30代の我々(なな”だけはウソ)と同様に山を歩けるなんて素敵ですね。元気をもらいました。



群生地での開花は残念だったけれど、尾根のコース脇に時々可憐な彩りを添えていたのはせめてもの救いです。




急な残雪地をおり、雪解けでどろんこになったカタクリのカラ群生地を靴をベトベトにしながら下ってゆきます。



(林道というか作業道風に降り立ちます。群生地で撮れなかったカタクリを林道脇の斜面に見つけて、一生懸命撮影。)


これはアズマイチゲでしょうか。里に近い傾斜地にたくさん群をなして咲いていました。みー猫さんに教わったカメラ(キャノン)の手法で、雪田爺”さんに教えてもらった、花撮りの概念を駆使して(笑)がんばって撮って、この程度です。




下山地点で甘酒や麦茶でおもてなしを受けました。抽選も外れはなかったみたいです。バッジは後でまとめて公開しましょう。(って、もう今年もたくさん行くつもり??)
今日は、一番期待していたカタクリ見物が、やや不発に終わってしまいました。ただ、稜線から見られた周囲360度の眺望はお見事。初めて見る景色で、雲が多くて白っぽかったのを差し引いても大満足です。
久しぶりに会えた人も何人もいるし、TOM君、YUさん一緒歩きしてもらいありがとうございます。
自宅に向かう前、登山口から5キロくらいの場所にあるふれあいランド高郷に3人で行き、なな”と同じく長風呂のTOM君と1時間くらい露天湯に浸かったのもよかったです。
帰り、往路と同じ一般道、柳津町や昭和村を走る峠道を夕方走りました。山道の脇にはまだ1メートル以上もあろうかという残雪があって、道のすぐ両脇を登ってみたい石喰山、志津倉山、博士山、大仏山、御前ケ岳、舟鼻山などの、それらしき山の姿を見られたのは、この日登山したことと同様かそれ以上にちょっと胸に響くものがあり、福島シリーズのいい開幕になったような気がします。  ■■


(里山風情の麓はのどかで気持ちが良い。)



(荻野駅付近からの只見川を渡った橋の上から見る。栃木ではありえないような川の幅のでっかさだった。)


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8 コメント

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Unknown (tom)
2015-04-22 16:49:59
いやぁ~さぼると一気に脚力がなくなりますね。
歩き初めの初心者のような体力です(涙)
飯豊山、磐梯山が望める鳥屋山は良い山でしたね。
また一緒に歩きましょう。
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もう山開きは始まったのですね (ノラ)
2015-04-22 21:47:04
ななころびさん こんばんは。最初に写真が公開されて時にコメント入れようかと思ったのですが,まあゆっくり文章が出てからでも遅くないなって思って待ってました。やはり人が一杯写っているので山開きに違いないなって思っていたのですが、飯豊の近くで早いですね。カタクリとキクザキイチゲも有っていい眺めです。矢筈岳と粟ゲ岳も割と知られた山ですよ。その他はマイナー山ばかりですね。残りは私も知らない山が多いです。大きな一等三角点も見られていいです。私もここはその内行かないといけませんね。穏やかそうでいい山ですね。それから博士山は久しぶりに見たので分かりませんがななころびさんがそう言われるんだからそうじゃないですか?あの辺りで高い山はそうないですから。
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tomくん (ななころび)
2015-04-23 12:40:07
こんばんは。
めずらしく、不調ぽかったね。でも大倉山、三倉山の稜線をあのスピードで走破できるtomくんは若いし、あと数回山をこなせば元にもどるでしょ。
今度はどこの山を一緒に歩けるのでしょうね、楽しみです。
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楽しかったです! (猛烈女子)
2015-04-23 15:08:56
YUです(^^)
鳥屋山よかったですねぇ~お疲れ様でした。
群生地は残念でしたが、咲いているお花達はキレイでしたね♪
またご一緒できるのを楽しみにしています。
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ノラさん (ななころび)
2015-04-24 01:02:16
こんにちは。
写真だけだった時は記事作成途中で誤って公開してしまったのです。
福島の山開き文化は栃木のほうではあまりない独特のものですよね。これから、毎週のように魅力ある山のそれが続いていきますが、他県の山もあるし取捨選択バランス取るのが難しいです。
博士山はずっと行きたくて行っていない山だったのです、今回間近に見られてよかったです。飯豊もです。
ノラさんは鳥屋山はまだでしたか、高寺山とか須刈岳とか西会津にはいろいろ他にもありますね。
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猛烈女子さん (ななころび)
2015-04-24 01:12:28
こんにちは。YUさん、コメントありがとうございます。
猛烈女子のネーミングもいいですね、このブログ女性には全く人気がありませんので、これからもよろしければ参加をお願いします(笑)。
ああいうお花が見られると思うと、また会津の山に足が向かっちゃうんですよね。それから会津の人たちに会うのも楽しみになってきました。
また、素敵な山でお会いできるのを楽しみにしてます。
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Unknown (oruzasu)
2015-04-25 19:12:04
鳥屋山から検索して初めてコメントします
私も山開き参加しました、凄い人でしたね、他の他の方の山開きの様子、ブログを見たいと検索しました、天候良くて楽しい山歩きでした。
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oruzasu さん (ななころび)
2015-04-25 21:48:25
こんにちは。初めまして、コメントありがとうございます。
鳥屋山は天気もよく雰囲気のよい山ですね。私はあの地域の山は初めてなので、とても楽しかったです。
周辺ののどかな山村の風景も好きです。また訪れてみたいですねー。
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