日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

甥っ子を連れて、古賀志/中尾根から間違ってバリエーションの急下り。

2013-03-13 23:05:01 | 山行

入山日 2013年3月10日 (晴/ 花粉大量)  甥・あつ と・・・             (朝、森林公園から見たこれから登る古賀志山方面。)

3/10は明日中学の卒業式を迎える甥っ子のあつ君を久しぶりに連れて、古賀志山に登ってきました。子供づれで未知のバリ尾根歩きもまずいと思い、昨年晩秋に歩いたコースの主に逆周りを計画しました。赤川ダムの上の釣堀脇から東稜(展望台への)尾根を登りに使い山頂や山頂北方559Pを経由し、中尾根を東方面に下る計画です。昨日同様かそれを上まわる暖かな春の陽気で杉花粉が大量に飛び散る中の歩きとなりましたが、山歩き自体はとても楽しく歩けました。それにしても、昨日、今日と今市周辺の花粉飛散はたいへんな状態で、山々の斜面を見ると、山火事かと思うような黄緑の煙状の花粉が巻き起こっています。これからしばらくは、向かう山を考えたほうが良さそうです。この日、このメンバーでこの山を歩く目的は、高校受験が終わったばかりのあつと久々の山歩きをすることと、多少の脚の鍛錬、あはよくば天狗鳥屋に登ること,
などです。また、この日はわけ有って去年秋の雲取山以来のキャノンKISSX5の出番となりました。(以上、予報告編より)

尾根取りつきまで、赤川ダムのほとりを歩くのが準備運動になる。ここからの景色はいつも写真を撮ってしまう。去年11/18の同じ場所からの写真を見てみると、季節の違いが面白い。昨年11/18の古賀志山の記事 : http://blog.goo.ne.jp/blgmnt49/e/53a77c994500151dd8575b76642e45d6
今、この秋の記事をみるとかなり新鮮、とてもきれいに感じる。自分の記事じゃないみたい、最近冬枯れの山ばかりみているので、とくにそう感じるのだろう。
コース : 森林公園P 7:30  古賀志山山頂 9:20  559P 10:10頃(休憩10分くらい)  スタート地点へ 12:20 


取りつき地点は、赤川ダムの脇の車道を数分歩き、釣り堀の脇を行きすぎたところの尾根末端から取りつく。(写真下) この場所では先導はあつにしてもらう、あつはこのブログ初登場。


この尾根は古賀市山東稜に向かって西方向に続く尾根で、前回この山に来た時に初めて出会った鹿沼のかたに連れられて歩いて知った尾根。昨年11/24の古賀志山の記事http://blog.goo.ne.jp/blgmnt49/e/459343f7a96488e5ae4b0a39004461bf 登りで使用するのは初めて。踏跡は明瞭で、指導標はない典型のルート。 最初は樹林間の急登を強いられるが、15分ほどのがんばりで岩混じりの主に開放的ななだらか登りに変化していく。歩き始めて約35分で、進路前から右に広がる大展望ポイントに着く。この展望はルートのすぐ脇の岩に乗っかると得られるものだが、ルートを脇目もふれず直進していると逃してしまうようなポイントでもある。この展望地も前回、鹿沼さんに教えてもらった場所。天気も良いので古賀志山頂方面から中尾根と呼ばれるこの日下山で使用予定の尾根がぐるりと一周一望できる。
(古賀志山頂から559P方面の稜線)


(写真下)上の写真の右に続く中尾根・・・


(写真下)上の写真の右に続く中尾根・・・


いつまでも居たいような展望地をあとに先に進む。一度くらい鞍部に少し降り、そこからまた樹林間の登りをこなしていく。(写真下) ここで人の声がするなあ、と思っていたら。進路左のコースから男性が降りてきて自分達の登ってきたルートに合流。自分達とは逆に降りて行った。そのすぐ後からなんと見覚えのあるおかたがいらっしゃっる。昨年11/24に自分をこの尾根に案内してくれた、通称鹿沼さんだった。”お久しぶりです”と自分、鹿沼さんも覚えてくださっていたようだ。そのまま降りていってしまうと思わなかった為、少し離れた場所で挨拶/ニアミスといった形になり、お話はできなかった。いづれまた何度もお会いしそうですね。
あつ君は山歩きは久しぶり、ななころびと行かなければ山には登らないはずなので、もう2年は山歩きしていないはず。そのわりには、歩きが軽い。しっかり自分についてくるし、先導させた地点も歩きはさほど遅くない、やはり15歳の少年の体力なのだろう。このあつ君、小学4,5年くらいまで身内の中ではわんぱく小僧でも、人前に出たりすると、私の後ろに隠れてしまうような感じもあってどうなることかと思っていた。体も小柄で自分の胸たけくらいの小さな印象だった。今自分の目の前を歩いているあつは、私の身長を追い越し、すらりとした脚で山にとりついている。聞くところによると、母親の不在の時など父親の食事の面倒をみているらしく最近びっくりしたことがある。背だけでなく人間としても大きく成長過程なのかもしれない。


(樹林の中、登っていくあつ君、急に背や足が伸びたせいか何かアンバランスに見える。)


歩き始めて75分経過あたりで歩いていた尾根の先が急な斜面になる。(写真下) もうこれ以上は気持ちよくは歩けない状態の斜面になったあたりで左方向に2筋ほど薄っすら踏跡があり、その上の踏跡を辿り急な斜面の基部をトラバースしながら登っていく。


斜面をトラバースすること数分で、見覚えのある岩場の下部に到着した。(写真下) ここは自分は過去3回来ている、あつは過去2回来ている場所。小2くらいの時のあつはここで撤退、1年後にあつはここの岩場を突破した。今回は余裕だろう。あつは最初岩への取りつきにとまどう。足の置き場や、3点確保注意を指示しながら下から見守る。
(写真下)岩場を登攀するあつ。


約3段重ねの岩場、最後の岩場はななころびが先に上がる。上から見下ろす図(写真下)。 ここでもあつは難渋するものの見事にクリアー。確か前回この場所では、下から尻を押してやった記憶がある。


約105分で山頂北東の展望地に到着。下りに使用予定の中尾根が手前に見え、その向こうに鞍掛山に続く稜線が見える。(写真下) 宇都宮から先、平地は杉花粉の影響でかなりぼんやり。日光連山もかすんで見えない有様。そういえば今日は予報どおりかなり暖か、ウェアも薄い長袖シャツでいいくらいだ。花粉症の自分とあつは早くもくしゃみ連発としんどい状態になってきた。あつはマスクを着用、自分も目が猛烈に痒くなってきた。


9:20 古賀志山山頂に到着、山頂の三角点。(写真下) この後富士見峠を経由し559Pに向かう。


富士見峠手前の小ピーク、いつもは脇を巻くのだけれど、この日は行程も短いので、きちんとピークを踏む。


富士見峠の先、伐採地から赤岩山方面。(写真下) 鹿沼方面はぼやけてほとんど、山の様子がわからない。


559Pへの尾根道を行くあつ。


ゆっくり歩き山頂から約50分で559Pに到達、ここも鞍掛山方面、古賀志山方面とも眺望がよい場所。鞍掛山への稜線の一部を眺めていたら、山すそから黄緑の煙が舞い立ってゆくのが確認でき、あつと恐れおののく。ここで大休止、食事をする。ついこの前まで、小食でどうしようもなかったあつ君だが、サンドイッチなど、勢いよパクついていく。元気のよい山なれた茨城の60代パーティ数名が到着、みたらし団子を自分達にも配ろうとされる。自分は気持ちだけいただいたのだが、あつはなんと簡単にもらってしまい、礼など述べている。それもすぐたいらげてしまう元気さ。おまえいつからそんなノリになったんだ。とくだらないことではあるが感心する。
(559Pを下った所から、559Pをバックに花粉症のあつ君、私の帽子をかぶっている。何か雰囲気が私ににてるなー)


(中尾根からみた古賀志山)


559Pから下り、尾根型のない斜面を南にトラバースして中尾根に合流。中尾根は前回登りで使用してあまりに好みの尾根で感激したコース。この日は落葉して開放感の増したこの尾根をゆっくり下る。この尾根のよさ、結構知れ渡っているようで、559Pから下りの間、かなり多くのハイカーが登って来るのとすれ違う。登り使用時には迷うポイントは無かったと思うが、下り使用だと勝手が違う。小ピークから進む場所を悩む箇所2回、3回目では間違い尾根を選択し中尾根をはずれてしまった。進んで5,6分で進路左に正解尾根が見え出して、間違いに気づいたわけだ。通常、数分登り返して間違い始め地点に戻ればいいわけだが、あつは登り返すのは嫌だと言う。この間違い尾根、岩場の中のかなり急降下。踏跡は細いながらも明瞭で準一般ルート級。本当に急な下りで岩を掴みながら、しりを付くような形であつも後ろから降りてくる。この尾根を直に下って下方でどうにもならなくなってしまう可能性はかなり少ないだろう、と判断しこの未知尾根を期せずして降りることになった。あつには、こういうのは本来セオリーに反するのだということを教えたのと、この尾根を下っていって、下方部でどうにもならなくなり前進不可能になった場合は登り返す覚悟があるかの確認はとっておいた。
(写真下)間違いの下り尾根、降下中出合ったただ一人のおじさん。下から登ってきた。自分たちの行く先のルートを聞いてみて安心できた。降りてきた方向を振り返る。


この間違い尾根、林道合流前の数分分の地点のみ、わかりづらかった。踏跡やマークを失って右往左往、しながら雑木の藪の中をプチ彷徨した。間違い尾根を下ること約25分。下に林道が見えた。(写真下) 降りてみるといつも歩いていた林道だった。


(ここは、ななころびが一般ルート・ハイカー時代いつも歩いていた林道)


(川の色が特殊、赤川の由来か。)


森林公園は春の陽気、ただし花粉地獄は相変わらず。(写真下) 途中のトイレの水道で顔、目を洗浄する。木々は春をまちきれないようで、つぼみもかなり色づいていたりする。
今日は、花粉飛散の量が多いのは知っていたので、比較的杉の少なめと考えた、この山域に来てみたが結局ダメだった。かといって、高山は暖かさで雪崩なんかが怖いし。あつをつれてヤブ迷い歩きはできないので、今日はトータルで考えて〇の山行だった。また新しい尾根を発見できたし・・・。しかし、この山域、ルートが枝コースあわせて100もあるということだが、本当に歩いていると、脇にそれる踏跡が頻繁に発見できる、まだまだ楽しめそう。
そしてこの日収穫だったのは、あつ君の成長を感じられたことだ。体も心も一気に成長しているのが一瞬一瞬でわかった。これから始まる高校生活は充実したものになる予感と期待を持たせてくれた一日だった。 ■■


今降りてきた古賀志山も花粉のせいで、かなりかすんでいる。 花粉から逃げ帰った形になり、天狗鳥屋は本日はおあづけ、自分のアウトバック(シルバー)は黄緑に変色していた。




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4 コメント

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はじめまして、初コメントです! (めぐみ)
2013-03-12 05:29:44
はじめまして!めぐみっていいます、他人のブログにいきなりコメントするの始めてで緊張していまっすヽ(´▽`)/へへっ。ちょくちょく見にきてるのでまたコメントしにきますね(*゜ー゜*)ポッ
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めぐみさん (ななころび)
2013-03-12 12:48:11
はじめまして、コメントありがとうございます。
めぐみさんは山をやられるんですかね。こんな地味な内容のブログでも日々訪問数が100前後あり、どんな人が見てくれているんだろうといつも思っていました。コメントで声を上げてくれると本当にうれしいです。これからも暇があれば、訪問してやってください。これから、山の標高も徐じょに挙げて行きますので。
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中尾根 (野球親爺)
2013-03-14 22:07:36
こんばんは。お久しぶり?かな。
甥御さんとの歩き、羨ましいですねえ。
私のただひとりの甥ももう三十路ですから遊んでくれませんね。
中尾根は往路では何回も歩いているんですが、下りでは使ったことないんです。岩を下るのが怖いので。
お二人が下ったルートは496Pの南西ピークを東に下ったのでしょうか?
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野球親爺さん (ななころび)
2013-03-15 02:14:53
こんにちは。野球親爺さんも相変わらず精力的に歩かれてますね。
うちの甥っ子も中学になると自分の世界ができたらしく、最近一緒に山に行けておりませんでした。中学最後の日曜に共に歩けて自分としてはいい思い出になります。
おっしゃられる通り、496Pの南西ピークを東に下ったのだと思います。林道合流付近で踏跡を見失いましたが、概ね踏跡明瞭コースでした。(かなり急でしたが。)
中尾根は下り目線では最後の岩場の鎖場を北に巻く(自分が昨年11・24に歩いたコース)道があるので、そこを歩けば岩場の危険地帯は無くなりますね。今回はそれを歩こうと思っていたのですが・・・
今の時期、花粉を避けるなら残雪のちょっとした高山を選ぶようですが、週末に向けて山ネタ探しに野球親爺さんのところを訪問します。
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