
2017年1月4日 晴
Tさんのやることは、無茶苦茶ですね。1国のリーダーをあんなペテン師のような人間に任せて大丈夫かなと思いますが、どうでしょうか。さてさて、そんな下品で世俗的な事は忘れて、今回も安蘇の尾根歩きを楽しんできましょう。
少し前に爆泉さんが須坂トンネル上の尾根を歩かれた記事を見ましたが、今回の私は、その周辺を含む稜線を繋いでみましょう。山王山から北上して、稜線を歩いて須坂トンネル上を経由、なおも北上して475p付近まで歩くのが今回の目標です。ほとんどが登山ルートのない区間と思われますが、ヤブ尾根歩きと捉えてもマイナーな区間とも思われ、所々ヤブを巻く必要が生じることも想定してのスタートです。
今回も自転車を根子運動公園近く、出川という集落の路肩にデポします。XVで閑馬との分岐点の大網へ。大網の林道に少し入って少しウロウロして、ようやくなんとか車を停めておける場所に駐車し、スタートします。
大網林道は車が走れる林道。でも退避スペースもあまりない。そんな林道を30分くらい歩いて、山王山への取り付き点に着きます。反対側の斜面は寺久保山へ登っていく取り付き点でもあります。
コース: 大網林道標高170M地点 8:25 --- 山王山 --- 名草山 10:50 --- 419P 11:56 --- 449P 12:23 --- 475P手前地点 13:05 --- 出川集落 14:00 (自転車走行) --- スタート地へ
山王山への取り付き地点、林道を少し先に行ってみると、たぶん前回見落としていた庚申塔の群がありまして、今回の第一収穫。
この取り付き地点には、山王山山頂から一度降りてきたことがありましたが、その下りは上部は踏み跡を外した植林斜面を適当にトラバースしながらの降りになったことを記憶しています。今回はほとんど踏み跡を辿って上れました。斜面はずっと急傾斜ですが、たいして労せずって感じで山頂に到着。
(山頂手前の祠、その奥に行くと山名版の2つある山頂について、早くもカシパンを半分食べます。)
山王山の山頂から北へは、一時的にヤブ歩きになりそうな気がしたので、メガネをヤブ歩き用のものに変えます。山王山からは北に稜線を辿ればいいのですが、最初は尾根筋がよく見えずにコンパスを頼りに進む感覚です。しかし、すぐに薄ら踏跡と、古い赤テープも散見されるようになって急降下も終わり。そのあとは、少しヤブがあるけど基本難なく進める尾根を進んでいきます。
(尾根の進行方向 (P ↓))
258Pピークを超えて、背丈超えの笹薮を進んでいきますが、基本降っすらの踏跡もあって歩行に障害はなしです。次のピークは明るいピークで、片隅に枯葉に埋もれた石祠がありました。
石祠のピークから稜線をさらに進むと、切通しで稜線が分断されているような地形に出くわします。これは少々意外でしたが、方向を見ると主稜線を進むには、切通し状を横切る必要があるようだったので、降りやすい場所を選んで窪地に降り立ちます。ふと横を見ると切通し場の地点の片隅に石仏が2体あります。特に小さなほうの石仏は年代もののようで、とてもいい表情をしています。この2体との出会いはかなり意外でした。
左のほう、小さなほうの石仏です。頭上にもう一つ顔状のものがある形体で、文化の記述があります。
その切通しを横切って、続きの尾根にのって振り返って切通しを見ます。
切通しの横切りのあとも、もう一度同じような窪地横切りがあって、そのあともう一回くらい複雑地形の通過があったような・・・。 この地形の断絶は人為的なものなのか、自然の造形なのか。その後、264pは地味なピークで、軽く通過。その後植林尾根を進むと、眼下に車道の走る須坂トンネルの上を歩きます。
須坂トンネルから出た車道を見ながら階段を上がって行きます。この周辺は歩道の整備がされていて遊歩道に指定されているようです。須坂トンネルを見下ろす場所にベンチがあって、御夫婦が休憩されていて、ご挨拶。このお二人は今日山中で合う唯一の人たちになる予感ありあり。少し進んで、地味な名草山山頂と三角点をみました。(p ↓)
名草山から展望のよい伐採地脇の稜線を進みます。東隣の千体更新山から北上する小野久保山の稜線を見たり、振り返って山王山からの稜線を見ることができます。
振り返って、山王山から歩いてきた稜線が見えています。(p ↓) 中央は寺久保山だと思います。あの周辺から歩いてきたのだと思うと、けっこう距離を感じます。
伐採地の続く尾根を緩やかに登って、上部に岩割の桜って名板がある、大岩がありました。
登りきって345p。ここには、彦馬浅間遊歩道の道標がたっています。ここで遊歩道と別れ、その道標の後ろに続く稜線に入っていきます。
345pからは、また多少ヤブっぽくなってきます。一旦西に方向転換して稜線は曲折します。更に進む先に次のピークが見えてきます。
更に進んで369Pあたりだったでしょうか。進む先にピークがポコポコと並んでいるのが見えてきます。この先、アップダウンが多くなってきそうです。
419Pへの登り手前は、この稜線の中で、一番深山ぽい雰囲気で、ここまででもかなり距離を歩いた印象が出てきます。419Pへの登りは小ヤブの中の急登をしばらく。登りきったピークは明るいピークで、石祠が一つ。名板らしきものはないですが、山の名前は無いのでしょうかね。419Pピーク付近からは西隣に並行して走る秋葉山の稜線が、明確に見えます。その尾根とこれから進む合流点は、画像の右の枝のあたりに見えているのでしょうが、よく同定できません。(P ↓)
その後、完全な岩稜帯になって松の生えるようなやせ尾根が出てきたりして、(P ↓)さらに2つ先のピークに登り立ちまして、そこが449Pピークです。449Pピークは広葉樹間のピークで冬季の今は、明るい展望ピーク。ここから、名草上町や小野久保に降りる破線路が地形図にありますが、今日はその線は無視して、なおも西に曲折して稜線歩き続行です。
449Pピークからの進行方向の稜線を観ます。正面真ん中に見えているのは、一応の目標目安の475Pですかね。よく判別できませんが、たぶん正しいでしょう。
449Pからは岩稜の痩せ尾根が少し続くなー、と思って進みますと(P ↓)、その先に、進む先の下方が素直に見えないような崖の上に出てしまいます。
どう見ても進む先の稜線はこちら方面。スタート時間も8時過ぎと遅くて、もう13時近いので、早く進みたいのですが、ここは得意の巻きもできそうもなく、用心して下ります。今日はロープ使用を想定していなかったので、ザックにロープ類もなし。しまった前日に爆泉さんの記事をよく読み直してくるんだった、と思うのも祭りの後?。そういえば、他のかたの記録で、この稜線に一箇所下りでは使いたくない岩場があるとか、書かれていたのを今頃思い出した。
(最初は枝とか岩とかを掴みながら、少しずつズリズリ降りて行きます。)
最初の岩稜を枝を頼りに20Mくらいおりますと、まだその先の下があります。(P ↓)掴む枝も少なくなって、怖いことこの上ないのですが、なんとか行けるレベルと判断して岩に顔を向けて降下します。
なんとか、こんな場所を降りきって、やっと安堵。(P ↓)正月早々、こんな低山で大怪我でもしたら、笑われてしまいますね。
危うい岩場を下りきって、平坦になった尾根は平和そのものの里山の風情。少し離れてから振り返って降りてきた岩稜を振り返りってみますと、こんなピークでした。
秋葉山からの尾根合流地点はよく判りました。ここまでで13時に近づいていて、14時くらいには自転車に戻らなければいけない事情があったので、もうこの辺で下山ルートを決めましょう。475Pすぐ手前に破線路が走っているので、そこから降りてみましょう。秋葉山からの尾根合流地点から475Pに向かって進んで、一つピークを越えたところから東に向けて下山開始します。
(秋葉山への分岐付近から、向かう475P)
破線路の下山ルートは、最初は全くルート分からず。作業道か鹿道か踏み跡が無数にジグザグにあって、一部そんなのを使って急斜面を降りていきました。斜面がゆるくなると、倒木がバサバサ転がっていて、しまったまた倒木地獄か?と思いますが、この日はそこまでの苦労はしなくて済みます。
倒木や転がっている枝に何度も足をもつれさせられますが、時間をかけてようやく里に近づくと、踏み跡というか、破線路が明瞭になってきます。
降りてきた集落は塩田という里のようです。目の前には、石尊山(左)と小野久保山?(右)が見えていたような気がします。里で農作業をしているおじさんに挨拶しますが、他に人の気配もないような静かな里です。
農作業用の道を10分ほど歩いて、出川のチャリ・デポ地に着きます。目の前、西北西に顕著なピークが見えていますが、帰宅して調べると多高山のようです。立派な山容です。
彦間川のほとりの整備された公園で、留守番のチャリに到着です。475Pの手前での下山しましたが、本来、頭の中の計画は475Pの先2つめのピークまで歩いて、北東に延びる尾根を歩いて下山だったのです。まあ、直線にして500か600Mの短縮ですが、基本その区間はまた歩く計画なので、その時楽しみましょう。チャリ走行はこの日も楽。林道で多少ののぼり基調の区間も立ちこぎで攻めますが、山歩きよりよっぽど太ももに疲労感が貯まります。今日歩いた稜線は、岩尾根あり、宗教遺物あり、地図読みありで、予想より大幅に楽しめた印象でした。 ■■
よく歩きましたね。チャリデポがあるとこうも違うものなのですね。もっともななさんの場合は…ということもあるのですが。
私、7日にようやく山王山まで行ってきましたよ。名草山に行きかけて撤退というみっともないことをしてしまいましたけどね。
いずれにせよ、その先にいずれは行かないといけないし、短区間重ねでも、脇の枝尾根歩きも楽しみたいと思っています。
かなり先の部分まで、ななさんの記録が参考になりましたよ。鬼門は岩峰ですね。ロープさえあればいいのですかね。
秋葉山分岐から山王山までの稜線歩きが残っているので、この冬の間に歩こうと思っておりました。参考にさせていただきます。
ただ、岩場が厳しそうですね。登りで通過しようかと思っているのですが、臆病風に吹かれて引き返すかもしれません。
今回の行程は、ショートではないとは思いますが、たそがれさんに褒めてもらうほどロングではないです。7日のたそがれさんの山王山の周回とさほど距離は、違わないのではと思います。戻りにチャリを使うと、楽で早いですね、最近、自転車利用にはまって、やめられません。
一度にあまりロング歩きすると、ネタがすぐなくなりますし、膝や足の平の血管にも悪いので、短区間の積み重ねでいいような気がします。
山王山から北の今回のルート。特に北に行くほど、意外にも自分にはおもしろいルートでした。
あの危うい岩峰は下りより、登りでの通過のほうが、簡単と思います。でも、私が下りでもなんとかなるレベルですので、たそがれさんなら、3点確保で普通に降りられると思います。
私は8日に、野球親爺さんの記事を参考に、今回の行程の続きを名草巨石の方まで繋ごうとしましたが、起きられずサボりました。(笑) 名草山、秋葉山分岐間の尾根歩きは、結構楽しかったです。
あの岩場は登りなら、技術的にはさほど難しくはないです。ちょっと岩が脆いところがあったと記憶してますので、その辺だけ注意かと思います。
ところで,須花峠に向かう途中にある切通し,石仏がありましたか。あそこは往復で歩いて結構,観察したんだけどなぁ~。。。気付きませんでしたヨ。どの辺に有りました。
あそこは人工的な地形でしょうネ。尾根が完全に分断されているし,道型も続いているようですしネ。
449mの岩場,下っちゃいましたか(汗)。
あそこは正直,岩が脆すぎるし,立木もしっかりした木は少なかったから下りには使いたくないなぁ~・・・まぁ,たそがれオヤジさんも野球親父さんも,行かれる場合は,登り利用の方が無難ですヨ。
もう少し先まで歩きたかったのですが、スタートが8時半では、ちょっとリラックスしすぎですね(笑)。
2体の石仏は私の歩いた方向で言うと、一つ目の切通し、一番東より(進行方向右のほう)の斜面下にありました。
瀑泉さんは、あの場所で、代わりにふみふみぃさんと遭われたんですよね。小さい方の石仏も画像アップしておきましたので、よかったら見てください。私もあそこは、人工的と思いました。城とかは無かったのですかね。
あの岩場はしかたがないので下りました。少々ヒヤヒヤしました。確かに、上りに使ったほうが得策と思います。
大阪峠の石仏は味わいがありますね。
そしてなんとその筋の方とお会いして半日楽しく地味藪尾根を歩けました。ななころびさんのおかげと思います。
あれは、大阪峠っていうのですか、西に大阪って集落がありますね。あの石仏、いいですよね。
ノラさんは、たそがれさんと始めてですよね、14日の歩きは、倍面白くなったんのではないですか。
それにしても、あのような場所で偶然出会われるのも、本当に奇遇ですね。