
入山日 2014年12月20日(土) /曇り 単独
メリークリスマス、風邪ひきのななころびです。先週の水曜日(17日)頃からノドが痛くて、ちょっと不調でした。20日に今回の記事になる山に行ったら、やっぱりどこか変で、山から帰ってからは咳、鼻水、ちょっとした筋肉痛、と微熱(37°まで)でちょっと散々です。これを書いている23日もせっかくの祝日なのに、大事をとって山はお休み。普段みられない平日の韓ドラなんかをチェックしています。
そんな状態だったので、何か山へのアイデアも浮かばずだったので、20日は直前にみー猫さんが歩かれた男抱山/半蔵山に記事を参考に行くことにしました。コースはほぼみー猫さんと同一方向。ここなら、初歩きだし、家からものすごく近いし、そんなに体に負荷もかからないと思いました。最後の下山尾根で一部、自分の思い通りの軌道が描けず、結果としてみー猫さんが見たモノとは違う打ち捨てられたような遺跡をみました。
歩き始めは男抱山登山口の駐車スペースから。先客は1台のからの車あり、もう1台のおやじさん単独はなな”より少し前に出発していった。
林の中を歩いて、斜面に取り付き急に登るのも数分で終わる。稜線に上がると松などが生えた岩交じりの尾根が続いていた。
コース: 男抱山登山口(墓地脇)P 9:01 --- 男抱山山頂 9:29 --- 富士山 9:43 --- 半蔵山 10:51 --- 羽黒山 11:19 ーーー 土平山 11:28 --- 羽黒山 11:35 --- 尾根末端の神社 12:46 --- 駐車地へ 13:22
男抱山山頂直下にはちょっとした大岩の連なりがあった。その中のひとつはちょっと危うい感じに岩が岩に乗っかっているオベリスク風もあった。
最後は簡単だけど岩をよじ登ったりして、30分にかからず男抱山山頂に到着。岩の上のようなピークで周囲はもちろん眺望がよい。天気が曇りなのが残念、午後から雨予報らしいのでまだ来られただけよしとしましょう。
(隣に長く続いている、宇都宮アルプスが見えていた。)
男抱山から尾根伝いに少し歩いて富士山山頂へ、ほんの数分の歩きで着いた。
(富士山からも眺望はいい、眼下には宇都宮郊外の田園風景が広がる。)
南西方面には古賀志山と鞍掛山の連峰が見えていた。一番右のとんがりピークは何だろう?。実際あの山域の中に入って歩いている時は一度も意識して見たことがなかったと思う。
そのとんがりピークの右には遠くの山が見えていた。手前の稜線は横根山や夕日岳の稜線か。遠く一番左は皇海山だろうか。
富士山から来た道を少し戻って、男抱山との鞍部へ。そこには”半蔵山ハイキングコース”なるささやかながらの道標があった。前情報では半蔵山まで、だいぶ踏跡も明瞭なようなことを読んだことがあったので、そのまま従って進む。
(途中、送電線管理の為だろうか、作業道のようなものがあって、一部利用して歩いたりする。)
歩き始めて1時間ちょっとの地点で前方に大岩が出だす。脇を通過するので歩行に障害はない。ここの地形というか、山の成り立ちが近くの古賀志山に似ているなと感じた。ここ数日風邪気味でノドが痛かった。今日はノドより朝から左目の奥が少し痛いような頭痛がある。たいていすぐ治るので気にせず来てしまったが、まだ痛い。この程度の量の歩きで体が熱を持ってきたようで、風邪を悪くしてしまったかなと思った。
途中大きめの岩がごろごろしているちょっと変わった地形の地点を歩いた。
尾根を登っていくとまたも大岩。傍らの道標に、大岩山と表記されていた。
だいぶ山頂に近づいてきた地点で林道を横切る。舗装されたきれいな林道でびっくり、なんの道標もないけれど、ここ舗道を右に曲がって少し歩いて山道にまた入る。笹の生い茂る林の中を登って、最後は稜線を歩いて、最後の最後まで踏跡ありで半蔵山山頂に到着できた。ここまで山中で会ったのは、先に出られていたおやじさん一人のみ。山頂ももちろんだれもいないで静か、眺望もないので少しだけ休んですぐ南西の尾根に向かった。
山頂から南西に続く尾根もなんとなく踏跡が感じられて、目印もたまに出てくる稜線だった。岩まじりの稜線をアップダウンして進んでいく。
半蔵山山頂から30分足らずで顕著なピークに着く。そこには ”羽黒山 493m”の山名板があって、石で造られた神社が建っていた。このピークは実は493pではなく、493pの東北東約200mの場所にあるピークと歩いてみてわかった。いや、みー猫さんの直前の記録を見ていなければ、判ったかどうか怪しかったかもしれない。今日の下山はこのピークの南から南南東に伸びる尾根を田口という集落のある尾根末端まで歩く予定だったので、その尾根への降り口を一度軽く偵察。普通に行けそうな尾根が下っていた。
実際の493pに一度いってみたいと思った。土平山の山名板があるらしい。
土平山へはほんの少しだけ下って、少しだけ登り返して数分でピークに到着した。
(カワスミさん製の特徴的なあの色の山名板があった。このかた、地形図に表記のない、しかもかなりマイナーな山に限って名板を取り付けていらっしゃる。この山への取り付けなどもまさに絶妙のセンスの良さ・・・。だいたい、どうやって山の名を判明させているのだろう。そして実際のピークと同定するというのは、簡単なようで結構難しいことではないか。かなり栃木の地形や、山、歴史に造詣の深いかたなのでは、と思う。)
カワスミさん山名板を見て、羽黒山なるピークまで戻り南に下りる尾根から下山を開始する。最初は急に下り、すぐに左は植林と伐採がされている斜面の尾根型を下っていく。踏跡はまあまあ明瞭、目印もたまにある。
約360pの地図ではポッチ状の小ピークを過ぎると、今までの明瞭な踏跡がなくなり結構小藪がうるさい状態になる。(p ↓) 今になって思えば、その360pから真南に尾根型に降りるほうがやや踏跡明瞭でいけたかもしれない。みー猫さんは実際、そう歩いていらっしゃる。
現場でのなな”の当時の考えとしては、田口という集落の尾根末端神社まで歩くことが頭にあったので、すこし南東にある320pに向かうことしか、考えていなかった。320pまでは小ヤブ混じりだけれどさほど障害も多くなく進めた。
320pに到着するも、多少の広さのあるそのピークは眺望なし、暗い、ヤブの三拍子そろい踏み。振り返ると半蔵山山頂部らしいピークやこの日歩いた稜線が木々の間に見えていた。
320pのピーク、少し端のほうに何か人工物のようなものがあるのに、少しして気づいた。近寄ってみると結構大きめの石作りの神社で中に石仏もあった。写真より実際はかなり暗い雰囲気だった。神社のすぐ脇も木がぼうぼうと育っており、里の人達にも忘れ去られた神社のような感じだった。周囲にこの神社に続く明瞭な踏み跡もなかった。
320pからの下りはどうしようかと思った。地形図的にみると尾根なりに下れる南への尾根に乗れば、一番容易に降りていけるだろう。この日は、ここでそれよりは困難なチョイスをする。予定通り尾根末端神社に向かうために南東に向かって、その先の尾根にのることだ。それをするためには、320pからは当初、尾根型のない斜面を方向を南東に決めてヤブ突破し、その先にある尾根に乗れるか乗れないか、そんな感じになると思った。
(320pからの下りはじめは、予想した通り混沌とした降下になる。コンパスを握りしめながら、絶えず確認しながら降りる。予想外はヤブが思った以上にうるさかったこと。)
下っていくうちにかなり厄介な状態になって、右にいったり左に行ったり。途中、明瞭な荒れた作業道に出会って、それを追うも、今度は倒木またぎや倒木まきのアスレチック大会になり、しまいには作業道が変な方向に行き始めたので、作業道を捨てて沢状を歩いて滑って2回ほど転んで、ついにはヤブがうるさくなって尾根に上がったりした。
そうやって乗った尾根もあまり尾根型が感じられずに、でもヤブは薄くなって下っているうちに下方に沼と最初の人家が見えてきたのでどこかの尾根末端近くに出たのだろうと思った。
田んぼの脇のヤブ混じりの小道を下って、神社のある尾根末端に出た。曲がりなりにも、目的の尾根を降りられたのだ。
(民家2軒ほどの上部に建てられていた神社。)
神社から尾根を下ると、民家の庭に出そうでちょっと右に迂回するとその迂回路は別の民家の庭に出そうになった。迷惑をかけるのもいやなので、ちょっと畑の隅を失敬して歩いて、あぜ道を抜けて車道にでた。
(尾根末端神社からみた男抱山方面)
降りてすぐの車道歩きは今日歩いた男抱山から半蔵山、下山の尾根とすべて見渡せる感じで爽快だった。半蔵山は聞いていた通り、東からの行程は一般ルートにちかい明瞭さだった。でも男抱山、富士山も合わせて考えると、古賀志山と同じくらい楽しめる山なのではないだろうか。
プラス下り尾根で少しは漕いだヤブと迷走で、案外面白い印象が加わった。体調を考えればあっさり降りたかったけど・・・。
この周辺、徳次郎インターのすぐ近くなのに、民家の密度も極めて低く非常にしずかな集落だった。道を一歩入るとこんな場所があるなんて全然考えてもみなかったので、新発見。夜なんか極めて静かだろう。
車の回収に向かう最後は、これもみー猫さんのマネで斜面を少し登って林をつっきろうとするも、ここでもつる類のヤブに捕まり、それは数分で抜けるも、今度はでっかい霊園の脇に出てしまい柵の外側を延々歩いて、ようやく目的地周辺の車道に出られた。
今日は、最後まで頭の軽い鈍痛が取れず、家に帰っ咳がひどくなって、37度くらいの熱で早めに寝てしまった。どうやら散々のクリスマスになりそうだよ。 ■■
(半蔵山、下山の尾根)
男抱山、富士山は小粒ながらいいですね、半蔵山と合わせると栃木100に入れてもいいレベルです。
下山尾根は古い石の神社ピークの320mから先の尾根型が無い斜面からはぐちゃぐちゃで、無理やり下りた感じです。あの忘れ去られた神社を見たのが救いです。
おっしゃる通り、半蔵山はまだ歩けそうな尾根がいろいろありそうです。
昨日あたりで、ようやく風邪が抜けた感じですが、まだノドがかゆい感じで変な咳がでます。ご心配いただき、ありがとうございます。
半蔵山周辺はまだ色々尾根歩きのバリエーションがとれそうです。
LPというのは、レコードということですよね。1枚も捨ててないので、数百枚はあると思います。
ツェッペリンやサバスなんかは、ほとんどがレコード保有です。最近レコードを聴けなくなっていて、デジタル化をどうするか思案岳?です。
デジタルに弱くって・・・、 忙しくない時でいいです。
よろしくお願いします。