城山馬蹄形へのリベンジは果たせたか

入山日 2012年12月8日　（晴）　単独　　　　　　（見出し写真：  城山への登り返し前、車道から見た石さき山）
コース：　上板橋公民館 7:05  不動山入山 7:15  不動山山頂 7:32  石ざき山山頂 8:09  立石山取りつき 8:39  立石山山頂 9:18-9:23  車道出会い 9:40  （三光神社見物）　城山取りつき 10:03  城山山頂 11:00  上板橋公民館 11:15

今回の入山地点は前回とは少し変えて、不動山すぐ西の小ピークから北に延びる小尾根の末端から、前回石仏に舞い戻ってしまい、周回を諦めて適当に下った斜面のすぐ西側の尾根だ。もちろん踏跡はないが、ひどいヤブもあまり無く、歩き易い。（写真　下）


今年11/23の前回の城山馬蹄形挑戦は見事失敗に終わった。（そのコメディーのような顛末はそのレポを参照ください、作り話等いっさい無しです。）今回はそのリベンジの意味合いが大きい。それと私めが今年10/28に雨中城山に登ってレポをして依頼、私の周辺のネットのおなかま間で城山が変に盛り上がっており、名だたるかたがたがあの何の変哲もない低山に短期間に入山されている。その雰囲気を知っているので、ここ数日私の中でも早くあの得体の知れない馬蹄形の尾根周回をやってみたい気分が妙にも盛り上がっていた。低山登山は出発前夜などたいして気分が高まらないのだが、今回は低山登山前日にしては異様な気分高揚のエキサイト状態だった。
（尾根取りつき後、約17分で最初の不動山到着。）


前回はこの不動山直後にミスルートを進んでしまい、一生懸命見当違いの尾根や斜面をヤブこぎしながら必死に歩き、約50分彷徨ったあげく不動山直下にある石仏像に舞い戻ってしまっている。今回はこの不動山直後が最初の難関・・・、気をつけねば。不動山から先を急ごうとしてふと磁石で確認すると、その場で前回何がまずかったかがすぐ理解できた。（それを詳しく記述するとこれから行くかもしれないかたの興をそぐのでここでは明記しません。）
不動山から尾根伝いに歩きすぐこの像のある神社に到着。（写真下）　この建物内の石像、薄暗くいつもうまく撮れないな・・・


不動山368ｍからは主に南、南東方向に石ざき山384ｍを目指す。尾根型ははっきりして辿りやすいし、（写真下）　極まれに古いテープの目印もある。途中方向的にも微妙な尾根分岐が2回ほど、磁石で方向確認しあとは感で進んでいく。


（不動山、石ざき山間の小ピーク）


不動山から特に注意深く進むこと35分で石ざき山山頂到着、前回からまずは一歩前進。石ざき山山頂には古そうな石祠とよく見かける山名板が2枚。この山頂もほぼ見通しはきかない、東と南に尾根続きがあるがここは微妙な選択も南方向を選択し下り始める。下りだして少しすると樹林間のモーレツな下り、木の幹に腕を絡ませながら下るが、そこは低山の事、嫌になる間も無く急降下は終わり、緩やかな尾根の下りになる。石ざき山頂からは南南東の尾根を下る計画であったが、微調整に失敗したようだ、真南への尾根を下っていた。障害者支援施設らしき学園の裏に降り立った。
（石ざき山山頂の祠）


（石ざき山の山名板）


（石ざき山頂からの急な下りを振り返る）


（石ざき山からいったん車道に出る、降り立ったのはとある学園施設の裏駐車場脇）


当初の計画通りの尾根を下れば車道は横切るだけの予定であったが、200ｍくらい西の車道に降りてしまった為、その分を車道歩き。車道が川を渡り、渡渉が不要になるポイントで予定通り立石山327mへの尾根に取りついた。立石山には南方向に尾根伝いに、立石山東にあるピークに登り、そこから尾根伝いに西にある立石山に向かう計画。取り付き後は斜面をでたらめに急登していくが、すぐ尾根に乗り歩きやすい状態になる。
（立石山への登りの尾根道、ヤブも少々出てくる。それも大した障害にはならず）


立石山東のピークには石祠が2つあった、ひとつはご覧のとおり。ここからは進路を西に変え尾根伝いに進む。


車道からの取り付き後、約40分弱、立石山に到着。この山頂も樹木に囲まれているが枝の間に今歩いた山や城山の姿が見られた。だれも来ない静かな山頂。この山頂からは主に西方向への尾根を下る計画。最初磁石で見当をつけた尾根を下るが、今までの尾根道と状況が異なり小ヤブがひどく歩ける感の乏しい急降下、２，３分我慢して下るが取りやめ、山頂まで戻る。山頂から少し南に行く感じの尾根を下ると、歩きやすいいい感じの尾根、しかもマークまである。途中磁石で尾根選択の場面がまたしても訪れるが、この下りは20分もかからず下板橋の静かな車道に降り立つ。


立石山から降り立ったポイントから約1キロの車道歩きで、城山南尾根末端の280ｍピーク下まで向かう。この間は地形図のコピーを手にしながらの田舎道歩きだ。今辿ってきた山々や、これから向かう城山が結構遠くに見える。（写真下　下板橋からのこれから向かう城山）


車道歩きの途中、板橋集落の三光神社を見学、想像以上に立派な神社。


（狛犬も・・・）


城山南尾根末端の280ｍピーク下にはこのような石祠が並ぶ、このすぐ脇を入らせてもらい尾根に取りつく。最初はかなりのヤブ、枝の間を分け入りながら斜面を直登して数分、緩やかな平坦地に到着するともうそこが280ｍ地点。


280ｍピークからの城山への登り、最初は道型に乏しい広い尾根でヤブもある（写真下）、次第に尾根も狭まり、わかりやすいルートになる。


城山山頂への登り中盤以降は前回歩いた、わかりやすい明瞭な尾根道が続く。（写真下）尾根取りつき後、約25分強でだれもいない城山山頂に到着。ここまでくれば周回は終わったも同然、気分も上々だ。こんなささやかな低山の馬蹄形周回も視点を変えて楽しめば、十分価値が見出せるものだ。今回の周回時も各山々の尾根を伝い歩きする中、磁石や地形図とのにらめっこの場面も少なからず有った。ひとつひとつの山は小さくとも全部歩けばそれなりに労力も時間も要る。また、この山中、古い宗教上の遺物や城跡などいろいろ見所もありだ。
下りは城山北尾根先の公民館へ向かう、途中若者2人連れのハイカーやすぐ近くの集落のかたらしき3名とすれ違う。山頂までのお散歩山としても地元人に愛されてもいる山なのだ。
あと2，3分で車道のところで、小さな子供の兄妹を連れた若い夫婦が登ってきた。女の子は本当に幼い、おかあさんに歳を聞くと自分で答えてくれた、三才と・・・お兄ちゃんは小一だそう。女の子は「足がつかれるうー」などと言いながらも先頭を歩いていった。この家族、この山によく来ているような感じだった。前回思いもしない周回失敗に終わったこのコースも、今回はまずは成功。（そんなに大袈裟に喜ぶほどの事でもないか。）最後の最後でとってもいい気分で終わることができた。　■■



（この日はくっきり、城山山頂からの高原山方面と今市市内）


（雲がかっこいい、日光連山方面）


（城山北尾根途中の2つ並ぶ神社のひとつ）


（ゴールまであとわずかの下り道、この階段は地元自治会のかたがたが整備してくれたもの）