
入山日 2012年12月2日 (晴) 単独 (見出し写真: 歩き始め山口集落付近から見た、浅間山)
天気予報は微妙だったが、今週の休みはこの日1日のみ。午後壬生の独協病院に父親の見舞いに母親と行かなければならない。11時半には家に帰りシャワーでも浴びたいところ。家の近くで面白そうな山を物色した結果、寅巳山を中心とした山塊を訪ねることにした。昨年までの自分であれば、興味もわかない山だったはず、最近はこの手の山に入るのも楽しくて仕方がない。約2年前の野球親爺さんのこの山のレポを見つけて読ませてもらったが、当初自分で地形図を見て決めたルートとだいぶ異なるので、今回はわが道を行くことにする。山口集落の神社裏あたりから浅間山に登り、その後主に尾根伝いに寅巳山、雷電山を辿り山口に戻る計画。尾根の状況などほとんど前情報無しでスタートした。
コース: 山口集落付近空きスペース 6:55 浅間山偽ピーク 7:30-35 間違い尾根進行,復帰(17分) 浅間山 8:06-8:09 鞍部 8:59 寅巳山 9:45-9:51 林道 10:50-10:53 スタート地点 11:33
6:55山口集落からスタート。集落から右手に最初に目指す浅間山が見える。左前方には日光連山が朝日を浴びてきれい。この時点では雲ひとつない晴天、もっと高い所行けばよかったかな、そうだまだ冬用タイヤはいてないから無理だ。
歩き始めわずか数分で山口瀧尾神社へ到着、予想外に立派な神社。(写真下) 手前に鳥居、その先に苔むした狛犬、その先に大鳥居、上の水平部分が落下したのか横の地面に横たえられていた。この神社の左を巻いて斜面に取り付く。
取り付いたのは鬱蒼とした森の中の、尾根型のない急斜面。踏跡も無いが、藪もひどくないのでどこでも登っていける状態、ただしかなりの急傾斜。傾斜や足場の状態が一番歩きやすくなるように選びながら急登して行く。神社から約25分でピーク状の地点に到着。
到着したピークには石祠がひとつ、浅間山山頂だと思った。(写真下) 一息つけてから北北東に向け尾根を下りていく。最初不明瞭だが、尾根型がはっきりして踏跡らしきものもある。しばらく進むと右手(西側)すぐ近くに別ピークが見える。何の山?? 考えるがわからない、ふとあの別ピークが浅間山なのでは、という考えがよぎる、そう考えると全て辻褄が合う。さっきのは浅間山ではなかったのだろう。来た道を戻る、17分くらいかけて適当な場所まで復帰し、尾根伝いに西方向へ浅間山に向かう。すぐ尾根型は崩れまた先ほど神社裏の斜面のような強引登りを10分ほど強いられる。
何とか尾根状の高みに攀じ登ると、明瞭な尾根型の地点に合流した。(写真下) 南方向からは明瞭な踏跡が登ってきていた。合流点はほぼ浅間山山頂の一角、石祠とその中に石像がある。眺望はほとんどない。
(浅間山山頂、石像が祭られている。)
(樹林間から寅巳山が望める。)
浅間山からは東北東に尾根を辿り寅巳山との間の鞍部を目指す。山頂からは尾根型明瞭な地形上の歩きが続く、アップダウンはあるが緩やかに下る歩きやすい尾根、(写真下) 踏跡らしきものと時おり目印も出てくる。気持ちよく歩けるのだが、この尾根時に選択に迷う尾根分岐が何度も出てくる。その都度足を止め磁石と地形図で確認をする。鞍部に降りるまでに4度尾根選択迷い、その内2度はどちらとも決められない微妙な分岐。度胸を決めて進んだほうのコースでこの日は2度とも正解だった。
浅間山山頂から50分ほどで、鞍部に到着。古い作業道状の道に降り立つ。(写真下) 鞍部はGPS地点登録していたので、地点まで150Mほど作業道歩き。鞍部のGPS地点登録ポイントからは寅巳山北北西の尾根に取りつく。しばらく登ると明瞭な尾根型に乗るがかなりヤブがうるさい。(歩けないほどではないが)10分ほど尾根を登ると小枝中心としたヤブが先を塞ぎだす、少し我慢して進んでみるがたまらず右巻きにエスケープ。右巻き斜面を緩やかに登り古い作業道に合流する。
(寅巳山北北西尾根、かなりヤブっぽい)
作業道に合流するがその上がここの本尾根、作業道から這い上がるポイントが見つからず、しばらく道沿いに歩く。鹿の歩いたあとのある一番マシな斜面から攀じ登るが、なかなか上がれない。わづか3メートルの垂直の段差を手とズボン左を土だらけにして何とか上のポイントに這い上がれた。その後、しばらく急斜面を登るとまた尾根明瞭地点に合流、やっと一息つける歩きの状態になる。最後にはこの尾根の傾斜も緩やかになり、昨日の積雪が現われてくる。(写真下)
尾根取りつきから45分で寅巳山山頂到着(初登頂, 写真下)。浅間山/北北東尾根の下りも一筋縄では行かない尾根だったが、寅巳山/北北西尾根の登りも経過時間が表すほど簡単な尾根ではない。内容は、プチ激戦、充実感が味わえた。寅巳山山頂も明瞭な眺望は無いが、樹林間から宇都宮の山々や、高原山方面が薄っすら見えた。この山、眺望より、コースを楽しむ山だな・・・、満足。数分の休息、撮影タイムを経て、寅巳山頂から東尾根を雷電山との間の鞍部に向け下山する。
(寅巳山東尾根からの宇都宮の山々の遠望)
(寅巳山、東尾根の下り)
この寅巳山東尾根の下り、基本下るのだが、なかなか下っていかない。途中複数の小ピークがあり都度アップダウンがある、広葉樹も目立つ尾根で開放的。この尾根も尾根分岐で悩む箇所、複数ある。またもやその都度磁石、地図、GPSとにらめっこだ。うち1度は間違い方向へ進行、ここは3分ほどで過ちに気付き復帰できた。それでも最後の最後は少し尾根をはずしてしまったようだ。尾根型があいまいになり広い急斜面を強引に下る。(写真下)
先が見えないので、ちょっと気味が悪くなり、明確な地点まで戻ろうかと考え出す頃、下方に林道らしきものがみえたのでそのまま直に下る。降り立ったのは林道というより、寂しい普通の生活道路。ごく稀に地元の車が走ってくる。ここで問題がひとつ、林道にいる時間が10:50、これからすぐ雷電山/北北西尾根を登り、南東尾根をふもとの神社に下る計画だが、これをやると自宅に帰るのが12時をかなり回る。我が家の財務兼総務大臣である母の執拗なお小言連発は必至だ。見舞いがらみの件で、ご機嫌を損ねるのも長期的に不利益だと考え今日はおとなしくここまでで中断とすることにした。降り立った場所の車道を挟んで向かい側は雷電山尾根の取りつき点なのだろう、かなりあちこちに目印がぶら下がっている。この続きは近々やろう、雷電山のふもとには神社マークが2つありこれを絡めても面白そう・・・
ここで、中断といってもすぐにマイ・スバルに乗れるわけでもなく、車道を約2.5キロ歩いてスタート地点の山口集落に向かうことになる。帰りの車道歩きはのんびりムード、この山塊、3つのうち1つの山は中断で未達成になったが、想像よりはるかに面白い。なめて準備不足で来たこともあるが、ルーファンで悩む場所あり、適度なヤブあり、コースも尾根縦走型で自分好み。眺望はたいしたことは無いがジミ山の好きなひとにはマッチするのではないか。城山馬蹄形を完走してもいないでこう言うのもおかしいが(その一部は歩いた)、そっちより面白みがあるんではないだろうか。雷電山は今後のお楽しみ、一山で登るのも物足りないので、今日行った山の別尾根をつめてみるのもいいかも。まあ、あとでゆっくり考えよう。
帰りに今日の駐車地から自宅までの走行時間を見ていたら、11分のみ。前方に女峰など日光連山が雲に浮かんでいる。眺望のみに関しては自宅前からの眺望がこの日一番よかったかもしれない。 ■■
(写真下)この斜面から林道に降り立った。
(119号沿いの歩道を歩いて出発地へ、もう秋も終わりだ。)
(119号から見た寅巳山)
低山のレポで軌跡トレースや地形図抜きの説明に限界を感じている。実は皆さんのように表示したいのだが、ブログなど7月から始めた初心者、そのスキルがまだ無い。せめても当日もって歩いた地形図写しでも掲載したいところだが、承認等に関して国土地理院に現在問い合わせ中です。
(119号脇の歩道に溜まった紅葉)
浅間山、寅巳山、雷電山のどれもマニアックな人しか歩きませんよ。
私の歩いたコースよりもだいぶ藪が濃いような感じがしますね。お疲れ様でした。
来年は巳年ですので、私もまた行ってみようかと。
やはり私もマニアックというか物好きというか。
お父様が入院中とのこと、お見舞い申し上げます。
壬生だとちょっと遠いですね。お見舞いに行くにも半日かかってしまいますね。
恢復をお祈りいたします。
野球親爺さんは2年前、浅間山、寅巳山、雷電山プラス1山を3時間ちょっとで歩かれています。今回自分の歩いた寅巳山登りの北北西の尾根は作業道横断辺りのルート取りが悪かったのかヤブがうるさく、とてもスピード歩行できませんでした。全部回って3時間って、凄い脚力だと思いました。
寅巳山は来年のえとの山ですね、言われて気づきました。ちょっと行くのが早すぎました。
うちの近所にはカウント可能な程度の山しかありませんし、それも、遊歩道がしっかりと付いている。まして、ヤブに入ったとして、ちっともおもしろくもないレベルです。手頃な安蘇の里山に行くにしても、里山ではない山に行くのと、たいした時間の違いもでてきません。
今回も、時間内でのおもしろいターゲットとなかなかのお歩き、楽しませていただきました。
レポ中の浅間山、寅巳山山中迷いやすい箇所複数回との記述、ヤブのベテランのかたには、なにを大袈裟なと思われるでしょうが、私レベルでは真剣に磁石を見て進路を悩むケースが実際7回はありました。雷電山はまさかそのような事もないかとおもいますが、三山通し歩きをすればかなり充実するのではないでしょうか。
最近今市の我が環境をうら山しいと言ってくれる山好きのかたが多く、郷土愛に目覚めてきました、近々それに関する事である宣言を行います。(大したことではありませんが・・・)
そう言えば浅間山と寅己山の間は籔っぽい所もあり,朽ち果てたショベルの残骸がありましたが今はもうないでしょうね。
寅巳山の山名板はレポ写真に載せたわりと立派なやつひとつのみ、浅間山にはもっと小さい山名板1枚で、RK名板は無かったように思います。
浅間山、寅巳山間、朽ちたショベル? 自分の歩いた所にはありませんでした。鞍部から寅巳山への登り、途中までルート取りが悪かったのか、ヤブで苦戦しました。皆さんより時間もかかるし、ルーファンも下手なんでしょうね。