
2015年10月18日(日) 晴 with : Y姉さん、YUさん
こんにちは、紅葉追っかけ兄さんです。 前の週は、窓明山周回で会津の山らしいブナの紅葉を楽しめました。今回は少し違ったタイプの紅葉が見られるといいなと、いろいろ考えていました。今回は相棒のY姉さんも参加してくれるというので、3人でいろいろ考えましたが、前日か前々日にYUさんがぽろっと言った、「会津朝日岳も行ってみたいし・・・」と何気ない呟きをきっかけに なな”も会津朝日はいいかも、と思いたち、そこに決まりました。会津朝日はYUさんもなな”も今年6月の山開きで行ったのですが、紅葉時期にどんなことになっているのか、とても興味が沸いたのです。
YUさんとY姉さんは今回が初対面で、待ち合わせ場所の道の駅きらら289で、真っ暗な中 なな“がいない間に、初めましての挨拶までしてしまったようです。只見白沢の集落から細い道に入って、すぐ林道に入り込みます。この頃には空は明るくなってきています。林道は両側から草が繁茂して張り出してきていて、入る道を間違ったかと一瞬おもうほど細いスペースをすすみます。草や葉が、なな”のXVの両サイドに盛大に接触してきます。まだ、綺麗に乗っているので、これにはまいりました。6月、マイクロバスで送迎してもらった時は、ずいぶん状態のいい林道だと思ったものですが、私の記憶なんて、こんなものなのでしょう。きれいな状態の大きめのSUVなんかでは、走れなくはないですが、入らないほうがいいです。
いわなの里の先の最終地点の駐車場には、予想していたとおり10台程度の車が止まっていて、登山者も数人いました。すでに、バスで来て出発した24名の団体さんもいるそうです。駐車地の周囲の山肌はガスってますが、いい感じに黄色く色づいてこれからの歩きに期待が高まります。
最初は沢沿いのルートをガスのなか進んでいきます。赤倉沢の両サイドの尾根は早くもスラブ的な地形が現れてきていて、その周りに生える木々た草は綺麗に色づいています。Y姉さんとYUさんは、もう数年来の知り合いのように話しながら歩いています。私もこういったことは、tファミリーやノラさんの時に体験済みですが、山仲間って、こういったことが可能なのでいいですね。
コース:赤倉沢登山口 5:52 --- 叶の高手 8:20 --- 会津朝日岳山頂 10:09-(付近で食事休息)-11:07 --- 叶の高手 12:20 --- スタート地へ 14:20
登り始めて1時間くらいで熱くなってきて服を脱いで、小休憩。ガスの中の斜面ですが、ブナの黄色は完全に色づいていて本当に美しい。あとは、このガスが晴れるのを祈るだけです。天気予報は曇りマークもない晴天予報なので、自信はありました。
これで陽が差せば・・・ってかんじです。
途中じょじょにガスが晴れてきて、ついには陽射しが差し込んできます。ブナの紅葉がいっせいに輝きだします。黄色や、オレンジ色のトンネルの下を登っていきます。
登り行程の前半戦はなな”が先導、二度めにくる山はやはり勝手がわかっているので、歩きやすく感じます。
執拗に続くジグザグのつづら折れのルートを登りきり、人見の松という地点に到着です。なんと眼下は一面の雲海です。北の方向にでっかい山塊が雄大にそびえていて、方角的には浅草岳しかありません。手前の尾根の色合いと雲海とその上に見えている山塊、とすばらしい風景です。
約2時間半で叶の高手“というピークに着きます。さすがに、4ヶ月前に歩いたルートなので、よく覚えています。6月の頃は、この辺にタムシバがたくさん咲いていて、とか思い出しています。
登っていく方向から後ろを振り返ると、一面の雲海。遠くに志津倉山(左)と博士山(右)が見えているようです。志津倉山の後方には遠く磐梯山が見えているようです。 (p ↓)
人見の松からは、稜線歩き的な行程をしばらく進みます。前方に会津朝日岳の姿が見えてきます。6月の残雪の時期の風景とまたちがって、岩に紅葉と青空と6月の頃とは全く違う山を歩いているような気分です。
叶の高手“からは、少しだけ下ります。すぐに、大クロベがひとつ、ふたつと出てきます。そこからは、平坦気味の味のある樹林帯の中の歩きがしばらく続きます。この辺も黄葉のトンネルになりますが、今週が最盛期だったでしょうか。
ところどころ、視界が開けて展望を楽しめます。こうやって見るとさきほどのガスの中を歩いていいると思っていたのは、雲海の下を歩いていたのでしょう。浅草岳の左に目立つトンガリ山を含む稜線が見えています。あれは何だ、と話題になりますが、後で調べると大川猿倉山のようです。
6月の時には雪面が残っていた森の中を歩いて進み、頑丈そうな避難小屋付近では、昨日宿泊した登山者数人とすれ違いました。その人達にとっては、すばらしい2日間だったでしょう。
避難小屋に到着です。避難小屋の先で休憩することにして、中にちょっとだけ入って見学だけしました。姉さんは、内部の状態を見て泊まりたくないレベルと感じたようです。でも、たき火もできるし、酒でも持っていけばいい宿泊地になるんではないでしょうか。10人も寝ればいっぱいになってしまいそうです。あれ、2階はあったのかな、ちょっと確認し忘れです。
避難小屋からは、急な登りの連続を少しこなさなければなりません。紅葉がきれいで、仲間と話しながら歩けて、この日なぜか体調はばっちりなので、今日はちょっと、疲れるというかしんどい感じが全然してきません。
急登をしばらく続けて、なだらかになって尾根脇をトラバース的に進みます。木の隙間から朝日岳稜線の岩壁が見えています。一見すると、あんな岩地点を登っていくなんて、考えもしないでしょう。
最後の稜線に直角に突き当たるように直登する、急傾斜な壁のような地点の下部に来ました。6月の時はここは一面の雪渓のようになっていて、アイゼンをつけて怖くてストックを突き刺しながら登りつめた地点です。そのシーンをみているYUさんと私は、かなりの状態の違いを見て、「へー、こうなってるんだ」って言葉が出てきます。10月中旬の今は岩剥きだしの草つきと、潅木の紅葉の急斜面でした。
(あの広くて、急な岩の斜面は写真では感じを表現できないです。)
表現できない下方面からの写真の代わりに上方からの画像で表してみましょう。登ってきた尾根や叶の高手のピークなんかが見えます。下方に切れ始めた雲海。斜面の潅木は紅葉です。 しばし時の経つのを忘れる風景です。
最終の稜線の高さ近くまで上がってきます。6月にクワガタソウが咲いていた岩場で登山者のかたが3人休憩していて、そこに交ぜてもらって西側の展望をみます。先週も三岩からよく見えた越後駒や荒沢岳が、もっと大きく見えています。
こちらは、反対方面、北東側です。遠くに御神楽岳。手前の中央は荒禿岳でしょうか。あんなに一面の雲海だったのに、今はちぎれ雲になっていて、面白い風景でした。
越後三山の左に目を移すと、丸山岳は孤高の存在感を示しています。その山の意味あいを知ってからは、なな”的には見る目が違ってきました。一応今いる場所から稜線続きですが、ノコギリ刃なんていう地点は稜線通しで歩けないでしょうし、通過できても遥かな行程です。途中、大幽朝日岳のピークも見えていて、未知の魅力満載の山域です。
稜線に出れば、山頂まで北西に数十メートル移動するだけです。紅葉とスラブ地形の山々の絶景を見て、これは独特の風景だなと感じました。この削られた岩と紅葉の風景はなな”の知っている山域ではちょっと味わえないものだからです。
(尾根続きは高倉山、後ろに杉村岳の稜線で左に大川猿倉山、猿倉山。遠くに毛猛岳の稜線でしょうか。)
約4時間10分かけて、山頂に到着です。休憩もとって、写真撮りまくりでコースタイム内で、私の山仲間もなかなかのものです。山頂に行ったら、これを見ないわけには行きません。怖いもの見たさで、楢戸沢(ならんどさわ)の源流のスラブを覗きます、何か間違いを起こすのではないかという恐怖が湧いてきますので、今日もほどほどの所からの撮影です。
(左に浅草岳)
蛇足ですが、姉さんが只見の山々をバックにいい按配に撮影してくれました。この影の具合はブログ的には最高ですね。サルモネラ菌のおかげでややすっきりしております。
山頂は数人程度の理性的な登山者の数でしたが、数分撮影したりまったりしていると、途中で追い抜いて先を行かせてもらった団体さん(東京)24人が来るというので、先ほどのクワガタソウ岩場あたりまで戻って、食事お茶休憩を取ることにしました。
(食事お茶タイムはこんな崖っぷちの展望地に三人座って景色を見ながらです。眺望は最高なのですが、ちょっと怖かったです、 なな”ころび的には。)
結局山頂周辺で1時間以上ゆったりして、下山します。我々が降りていく時も、そんなに多くの登山者はすれ違わなかったです。団体さんを除けば、ごく静かな山だったということです。
下りも鮮やかな紅葉の斜面を眺めながらの行程になります。
熊の平という地点う進みます。
避難小屋を過ぎて、日差しの関係か、往路より鮮やかに見える紅葉トンネルの中を進んでいきます。
叶の高手あたりから浅草岳方面をみます。浅草岳手前の稜線は左から高松山、裸沢山の稜線ですかね。行ってみて、現物を見て、調べて始めて知った山々です。
叶の高手手前のこの辺で、朝日岳山頂部とはお別れです。来年もまたできたら戻ってきたいと思える山です。
山頂で展望を楽しんでいる時、蒲生岳はどれだ、って話になりました。方角からして、画像の中段の手前の尖がりかなと思っていました。裏の尖がりは最初よく判別できませんでした。一瞬後ろのトンガリが、雲の影で真っ黒になった瞬間があり、その存在を肉眼で認識できました。前のトンガリが柴倉山、後ろのトンガリが蒲生岳のような気がします。
叶の高手、人見の松を過ぎて、見晴らしのよい尾根をグングン下って行きます。この辺では「紅葉の中へ飛び込んでいくみたい」って声が聴こえてきます。下っていく方向の森は一面の黄葉紅葉です。
でもって、森の中はジグザグの折れが続く長い行程ですが、こんな風景が続いていて、都度足を止めて見物になるわけです。
最後に楽しみにしていた、赤倉沢脇、両岸の尾根のスラブが樹間から見えてきました。色鮮やかです。
沢の右岸も・・・。岩と黄葉っていいです。
左岸も、こんな光景が最後の頃まで続いています。
これは、いくつもありましたが、どうやら花ではなく実と、実を包んでいる皮の部分のようです。実に鮮やかです。
最後は沢に降り立ち、渡渉して左岸を仰ぎ見ます。(p ↓) てくてく平坦気味の道を歩いて、駐車場に帰ってきました。充実の秋歩きでした、休憩を除けばコースタイムよりやや早い程度。途中たっぷり休憩と、眺望や黄葉の見物ができました。まず、同行してくれた仲間に感謝、次に自分の健康に感謝です。只見の秋は、今回始めて体験しましたが、思ったとおり素晴らしさでした。なな”の地元とかとは、また全く異なる地形や植生の為、また手付かずの自然が多いので、目にうつる景色がとにかく魅力的にみえるのです。只見の秋、恐るべし。最後に只見の自然に感謝して、駄文記事を終了です。 ■■
(最後にスバルの広告です。今回も少々荒れた林道の走行は難なく、狭い林道の道幅にもそれなりに対応で利便性あり。pop star バージョンはグリルのメッキ部が黒で秀逸です。と、親バカ)
この分では今週もまた只見でしょうね。
9・07の記事へのコメントで、私は勘違いしていました。サクラマスさん、スバルのかただったんですねー。
XV POP STAR はいいですよ、買ってよかったです。会社で乗っているランカスター6や自分の前の車2007年頃のアウトバックから、すごく進化してます。乗りやすく安心して運転できます。
私は福島の秋山は、歩き始めたばかりですが、本当にいいですね。もっと早く出会っていればと思います。
会津朝日岳は、行く3日前くらいまで全く考えてなかったんです。秋は素晴らしいって、6月に山開きの常連さんに聞いてたので、急遽行ってみました。
結果、秋の朝日岳も素晴らしかったです。
25日頃は会津の峠道なんか、美しいんじゃないでしょうか。
ううっ、今週、蒲生というか、只見の山って図星に近いのですが、24,25日は会津方面はあまり天気予報が良くないですので、思案中です。
私たちのような行動してると、車の下部の傷はある程度覚悟ですよね。ヤブで傷ついたバンパー、フェンダーは、自らの勲章と思って傷ごと好きになっちゃえばいい、と思いたいです。
やはり、この時期は紅葉は里に降りてきてますよね。
私も、25日は南郷の近くまでいきます。
山登りにはならないのですが、観光と家族サービスを紅葉見物と絡めます。
会津朝日岳の紅葉,堪能させていただきました。
此処って只見にしては栃木よりなんですネ。
日帰りでもナントかなりそうだし,来年は是非訪ねてみたいと思います。
紅葉とスラブは,やはりこの地域ならではのモノですものネェ~。
やっぱりこの時期は紅葉を追いかけてみたいです。これからは茨城のあの辺に行きたいのですが、不慣れなんですよねー。
会津朝日の登り口は、栃木からでも、そんなに遠くはないですね。あの位の距離は、遠いと思わなくなりました(笑)。
このクラスの山になると、一般ルート歩きでも、なんら不足感なく充分楽しめます。ご家族で楽しむといいと思います。
お仲間さんとの山行お疲れ様でした・・・最高の景色で楽しまれたんですね。よく伝わってきましたです。あそこからの山なみの景色はいいですよね♪・・・それにしても、あの先のエリアにどうやって足を踏み入れるか考えるだけでも、つまみに飲めます(笑)
急遽、思いつきで行った山なのに、思いのほかいい紅葉に出会えました。
あの先のエリアは、どう登るか、考えるだけでお腹いっぱい。簡単に登れそうな山容なのに、かなりロングアプローチですよね。