
入山日 2014年2月2日(日) (曇) 単独 (鳴虫山東方破線路から見た神主山と東尾根)
2日の天気は直前(前日)になって雨から曇りに変わりました。この週唯一の休日の山歩きが諦めムードから、早急な計画検討に変わりました。それでも曇り空なので、やや高山や雪山もどうかと考え、栃木市方面の低山のヤブ尾根を栃木100と引っかけ歩くことにして就寝。4時30分にアラームで起きるも、二度寝してしまい再度起きると6時30分、ちょっと遠方のその山に行く気が失せてしまいました。今週雨でもないのに山なし週にするとトレーニング不足に陥るので、昨年12月に歩いた際、気になる尾根を地形図上に見つけたり、やり残したりしたホーム鳴虫山の未知尾根歩きをしてきました。
(神主山東尾根の取りつきは、なだらかな丘を登っていくように始まる。)
COURSE: ゴルフ場入口付近(日光ゴルフパークハレル) 7:48 ・・・ 神主山 8:52 -9:00 ・・・ 鳴虫山 10:09 ・・・ 920m級ピーク分岐 10:49 ・・・ スタート地点へ 12:38
昨年12月に高平山から鳴虫山を辿った際、鳴虫/神主山間の920m級ピーク分岐から東への破線路を初めて歩いた。その破線路は当然、道標などは無く、途中で北東に折れる尾根をはずして、期待しない東方面へ尾根を辿って破線路としては未完歩きになってしまった。その時に地形図を見ていて、神主山東に、一直線に登りつめる尾根があることに気がついた。神主山はかつて何度となく通過してよく知っている山。その山の東側に明瞭な尾根があるなんて今まで歩いていて、一度も気がつかなかった。何を期待するでもなかったけれども、前回の破線路歩きの続きもあるし、天気も悪そうだし、ちょうどいいか、と思い実行に至った。
スタートは前回の高平山への出発時と同様、ゴルフ場入口付近。そこから地形図にある林道に分け入り数分山林の中を平坦歩き、途中すぐ廃屋の脇を通過し、すぐ尾根末端と思われる地点に到着した。尾根に取りつくと、最初はなだらかな広い植林の中の尾根。次第に尾根らしくなってきて、自然林も混じりだす。(P ↓)
少し尾根を登っていくと、伐採地に出て進路左方面、日光市街地が見えた。開放的な笹の尾根を登っていく。神主山を経由する一般ルートでは、鹿の落し物なんかはめったに見かけないが、この尾根には結構あちこちに落ちている。鹿も歩く場所をわきまえているようだ。
伐採地を過ぎると、植林と自然林が入り混じる尾根を登っていく。時になだらか、時に少々急に登っていく尾根は、障害ヤブもなく、踏跡もあるようなないような、。林業関係者によってしばしば歩かれているのだろうことを想像させる尾根だった。
歩き始めて約50分、前方に数えきれないほど歩いている、一般ルートの尾根が見えてきた。ということは、今いる場所が、神主山直下ということ。ここにきて、なお明瞭な尾根型の上を歩いている。この尾根、今まで全く存在に気がつかなかったな。
東尾根のラストはやや急に斜面を登って一般ルート尾根合流。合流地点は神主山の北方にほんのちょっと行った場所。こんな場所にでてくるのか・・・、というのが実感。
神主山山頂からはどんよりした天候ながら、日光連山がなんとか見渡せた。神主山は通常、単なる通過点的な存在、通常は休憩もしない。この日はここで最初のパンを食べた。
神主山に東尾根を歩いて山頂に至り天気も悪いので、このまま帰ってもいいのだけれど、ちょっとそれだけではトレーニングもならないボリュームなので、鳴虫山頂まで歩いてみる事にした。その先のことは、この時点では未定だった。歩きながら考えよう・・・
(神主山から少し先に行った地点は急登。右前方に顕著な尾根が上がってくるのが見える。あの尾根もまだ未踏尾根だと思う。)
神主山から先は地面がカチカチに凍り、雪が積もっている地点が登るにつれ増えてくる。
(鳴虫山名物、根っこの階段みち。)
神主山先、少し進んだ所で、急登り地点にカチカチに凍った雪の斜面があり、たまらずアイゼン装着。 この山のこれまた名物のニセピーク手前の急登をいくつかこなしていく。かぜもあまりなく、フリースを脱いで薄着歩きなのに、あまり寒くない。この尾根は前回12月のほうが、雪が多かった。
誰にも会わないまま鳴虫山山頂に到達。ここに来て、空はますますどんよりとしてきて、夕日岳方面は雪雲らしきものに巻かれていた。山頂にいると、白いものがちらちらしだしたので、早々に来た道方面に引き返した。
登りに使用した一般ルートを引き返すようにした為、その後の計画が決まった。920m分岐ピークで東に折れる破線路を辿る続き歩きだ。920m分岐ピークまでに4人ほどのハイカーとすれ違う。920m分岐ピークから破線路に入ったあたりから雪が全く消えたので、アイゼンを外して、食事休憩。
植林の中の尾根を順調に下っていくと、前回、渋い思いをして引き返した地点付近に達した。前回は大岩(p ↓) を左から巻いてそのまま、大岩の向こう側の尾根を急に下っていってしまったのだ。余りにその露岩尾根が険粗な急降下になって、引き返して大岩に登り返したのだった。今回は学習しているのでだいじょうぶ。大岩の右への尾根にちゃんと移行できた。
前回、破線路を最後まで歩くことに失敗したのは、途中北東に折れる尾根を見逃してしまったからだろう。今回は用心しながら進む。小ピークでの尾根分岐で少々悩んで直進し、そのちょっと後、尾根脇に赤テープが3か所ほど巻いてある斜面に通りかかり、その方向の下方を見ると、木立の向こうに薄っすら別の尾根型が確認できた。これはわかりづらい。目印がなければうっかり直進してしまいそうだ、げんに前回はたぶんここを自分は直進している。今回はしっかり、北東方向のその尾根に折れて、下った。
(問題尾根の入り口は非常にわかりづらかった。 (p ↓))
破線路の下りからは木立越しに神主山と東尾根が見えた。
正解尾根に北東に折れてから非常に短時間で尾根末端部分のような地点に降り立つ。そこは沢の源流のような形になっていた。(p ↓)
あとはこの沢沿いに歩いていけばよいのだろう。途中、あまり荒れていない現役の林道を歩くようになり、沢の右岸、左岸のどちらに行くか迷い、右岸の林道を進む。林道はしばらく歩くと沢から少々ずれていくようなので、途中で適当な所で林の中を突っ切ると沢に降り立つった。沢を渡り、少々登り返して、雑木の中を歩いて行くと、作業道に合流。作業道を歩いて行くと、朝見た廃墟の脇に出られた。
破線路歩きは沢に出てからは、迷い歩きだったけれど、それはどうでもいいこと。尾根を末端まで行けたから、歩いたことにしてもよいでしょう。鳴虫山の東サイドは西側とちがって植林が主の景色的にあまり面白味のない山域。もうひとつのナキムシ山のよう。こんな所を歩くのも、ホームに対する愛着からだろうか。今度もまた別の未知尾根歩きを、よっぽど暇な時にでもしてみましょ。 ■■
(今回も天候の影響で、ぱっとしない色彩のフォトの連続。赤薙手前に登りつめる、スリリングな尾根を最後にどうぞ・・・)
鳴虫山の東は未踏なのですが、ハンターの気配もなく歩きに専念出来てよさそうですね。そのうち参考にさせていただいて歩きたいと思います。ところで明日は大雪みたいですね。里山も雪に覆われてしまうのでしょうか?日曜日が丁度良いといいんですけどね。
今回の鳴虫山の東の軌跡は、植林が多いながら、静かな歩きはできます。高平山からの帰りなどに使用するのにいいコースかと思います。
せっかくの週末なのに大雪とは・・。日曜あたり丁度いいのが理想ですけど、今回の予想は大雪、すごそうですね。
里山のいつもと違う表情を楽しむのも、案外よかったりして。