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永遠に僕のNo.1ドラマ、『1リットルの涙』!

僕は昔から日本のTVドラマが大好きで、今でも毎クール10本以上のドラマをチェックしているが、これまでにも相当数のドラマを観てきた。そんな中で、やっぱり今でも僕が一番好きなドラマは圧倒的に『1リットルの涙』である。2005年の10-12月期にフジテレビで放送された大ヒットドラマだが、前回一気見したのが5年前の2019年。

今回たまたまTVerをチェックしていたら、なんと『1リットルの涙』の第一話がアップされており、思わず観てしまった。そして第一話だけではあきたらず、結局家にあるDVDをまた引っ張り出して、全11話を一気見してしまった。いつも5年おきくらいにむしょうに観たくなる名作ドラマである。僕が持っていたのは、当時TV放送をDVDに録画したもので、ちょっと画像のクオリティも落ちていたこともあり、今回ついにこちらのDVD BOXを購入してしまった。でも僕が一番好きなドラマで、何度も観返す作品なので、やっぱりセルDVDをちゃんと保有しておく価値があるとの判断に至った(笑)。

先日沢尻エリカが久々に舞台で復帰したことがニュースになっていたが、それを狙ってかどうかわからないものの、このタイミングでのTVer公開は実にタイムリーな宣伝になったようで、僕と同じように今回改めて第一話を観た人が実に多くいたようだ。今再び『1リットルの涙』、そして沢尻エリカに注目が集まっている。



僕は特に、“医者もの、不治の病もの“や”記憶喪失”系のドラマが昔から好きだ。基本暗く、重いテーマのドラマは何故かとてものめり込んでしまう。この『1リットルの涙』もまさに脊髄小脳変性症という、不治の病にかかった少女が主人公で、実話をもとにドラマ化されているが、15歳の女子高生が、次第に良く転ぶようになり、物との距離感が取れなくなって、やがて歩けなくなり、言葉もしゃべれなくなるという重い病だ。意識はしっかりとしており、周りの人の話もちゃんと聞こえて、理解も出来るのに、言葉で返せない、体の自由がきかないという、ある意味何とも残酷な病気である。



そんな不治の病にかかった15歳の少女、亜也を沢尻エリカが演じているが、この作品での好演で彼女は一気に女優として認められた出世作でもある。今回5年ぶりにまた観て改めて思ったが、今見ても当時の沢尻エリカは圧倒的に可愛いし、彼女の演技力はとても自然体で本当に素晴らしい。病気にかかって絶望しながらも、何とか前向きに明るく努めながら強く生きて行くという難しい役どころを見事に演じきっており、絶妙な感情を上手く表現しているのだ。まさに天才的な演技である。ある意味、この作品が沢尻エリカの可愛らしさのピークでもあったと思えるほどで、彼女を見るだけでも一見の価値有りのドラマである。

そして、このドラマを更に秀逸にしているのは、その深い家族愛。おとうふ屋を営む亜也の父(陣内孝則)、保健師として働く母(薬師丸ひろ子)、そして二女の亜湖(成海璃子)と三女の理加、弟の弘樹(ジャニーズJrの真田佑馬)という6人家族。亜也の病気がわかってから、この家族もみなそれぞれに苦悩し、苦しみながらも亜也を懸命に支え、家族みんなで試練を乗り越えようとして行く姿が毎回涙を誘う。病気を通じて、まさに家族愛が大きなテーマにもなっているのだ。そして家族愛に加え、学校での同級生との友情物語も実に泣かせる。物語全体として丁寧に描かれており、脚本も秀逸であると言わざるを得ない。



脊髄小脳変性症の研究をしている病院の水野先生を演じるのが、藤木直人。19年も前のドラマとは思えないほど現在の藤木直人も変わっていないのが驚きだが、藤木も難しい役どころを見事に演じており、このドラマで役者としての株を上げた作品と言えるだろう。過去、別の患者との苦い経験から、亜也には病気を早めに告知し、少しでも悔いの無い人生を送って欲しいと両親を説得しようとする。そして、亜也を生涯見守り、支えて行く役を最後の最後までしっかり演じきった。



そして忘れられない役が、亜也が恋心を抱く、同級生の麻生遥斗(錦戸亮)。このドラマで僕は初めてジャニーズの錦戸亮を見たが、このドラマでの彼の演技力も高く評価され、その後の役者としての大きな飛躍の原動力になったことは間違いない。一見クールなツンデレキャラを演じるが、遥斗も父が医者であることや、兄を事故で失った経験から生きることに大きな意味を見出せなくなっていたが、懸命に生きようとする亜也を見ながら、彼も生きることの意味、そして医者を目指すことの意義を見出していく過程を丁寧に描いている。遥斗は常に亜也を見守り、そして亜也が一番辛い時に遥斗は亜也のそばにいた。遥斗も亜也のことが好きでどんどん惹かれて行くものの、好きになって、関係が近くなればなるほど、彼との未来が無いという現実が亜也を更に苦しめていく。病気の進行と共に、出来ることが少なくなる亜也だが、一方でもっと遥斗のそばにいたいという欲が出てきてしまい、現実とのかい離がどんどん広がる中で亜也を精神的に苦しめて行く過程が、見ている人の心を締め付けていく。

そしてこのドラマの魅力として最後に忘れてはならないのが、このドラマを盛り上げる秀逸な主題歌と挿入歌。主題歌は、Kによる『Only Human』という曲。毎回エンディングでかかるが、何とも涙を誘う切ない旋律だ。そしてこのドラマで一番ブレイクしたのが、レミオロメンによる挿入歌、『粉雪』。ちょうど亜也と遥斗二人の感動シーンで流れるので、“亜也と遥斗のテーマ“とも言える曲で、年月を重ねても色褪せ合い名曲だ。そのドラマにより、当時この曲が大ヒットしたのは言うまでも無い。また同じくレミオロメンの曲、『3月9日』が合唱コンクールの曲として登場。こちらは卒業をテーマにした曲で、同じく心に染みる曲だ。

今回5年ぶりに『1リットルの涙』を見たが、やはり今回も感情移入して号泣してしまったので、一人でじっくり見るに限るドラマだ。あまりにも悲しい運命の中で懸命に生きようとする姿に毎回心を打たれる。それを見事なリアリティーで演じる役者陣の見事な演技が高いレベルで結実したドラマであり、何度見ても感動してしまう最高傑作ドラマとして、これからも心に残って行くであろうし、繰り返し見てしまうだろう。

そして沢尻エリカについてだが、『1リットルの涙』をまた観て、彼女の圧倒的な可愛いらしさと圧倒的な演技力を持つ女優であることに改めて痛感してしまった。それだけに、あの有名となった“べつに・・・”問題や、麻薬事件で芸能界から一時期追放されてしまったのが本当に悔やまれる。何とかまた完全復活して欲しいものだが、彼女の実際の人格はさることながら、この『1リットルの涙』女優としての沢尻エリカの旬な演技と可愛らしさを存分に堪能出来る、まさに”奇跡のドラマ”である。

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