<小樽文学館>
北の港町、小樽文学館。小樽美術館も入っている建物は、石造りでシンプル、レトロモダンとも感じられます。こういうどっしりした建物独特の、立った時の腰下の落ち着き感や匂いが、気持ちを集中させてゆきます。旧郵政省小樽地方貯金局の建物だったそうです。こういった建築物が残っていて素晴らしいと思いました。
<共鳴する空間>
開演時間を迎える前、がらんとした会場。歩くと靴音がなります。その空間に、静かに身体を馴染ませていました。
やがてお一人ずつ、お客様がおみえになり、すーっと潮が満ちるように客席が埋まってゆきました。建物全てがお客様と私たちと馴染んで、音楽と詩とともに響きあっているかのようでした。まるで息をするひとつの生命体のように。
おとがたり(公演記録動画より抜粋)
白鳥古丹 極北の詩人 吉田一穂の世界 〜マクベス夫人・千一夜〜 OTOGATARI 小樽文学館公演 2020.9.5.Sat
https://bit.ly/3ccUhSA
白鳥古丹 極北の詩人 吉田一穂の世界 〜白鳥〜 OTOGATARI 小樽文学館公演 2020.9.5.Sat
https://bit.ly/3kZRmkf
<感謝>
感染対策をしながらの公演準備は、多くの方々のお力添えによるものでした。これまでにはなかった、お一人ずつの検温、消毒、会場換気など丁寧なお客様対応がなされました。文学館の玉川館長さんはじめ、職員の皆さん、地元で朗読活動をなさっている紫苑さんなどにより、照明・音響・受付などの会場設営、公演下準備が整えられ、開場時間。そして予定席数は埋まり、無事に開演を迎えることが出来て、本当に嬉しかったです。地元のFM小樽放送局の田口さんにもお世話になり、公演を宣伝して頂きそのことも大変助けとなりました。→https://bit.ly/2O74XdH この状況下で、会場までお越し下さった客席の皆さん、スタッフの皆さま、ご尽力とご協力をありがとうございました。
2020.9.5 (土) 19 時開演 於 市立小樽文学館
白鳥古丹 -カムイコタン- -未知から白鳥は来る- 吉田一穂の世界
おとがたり 朗読とヴァイオリン
長浜奈津子(朗読)
喜多直毅(ヴァイオリン)
< プログラム >
I 海の搖籃
II 挽歌
III ふるさと
IV 千一夜
V マクベス夫人
VI 少年
VII 十二夜物語
VIII 白鳥
おとがたり
朗読 : 長浜奈津子 ヴァイオリン : 喜多直毅
北海道ツアー2020 『啄木と一穂を訪ねて』
9月3日(木) 《函館》
漂白の歌人:石川啄木『啄木といふ奴』~A Guy called Takuboku~