テニスと読書とデッサンと!

夏の朝に。

今朝の散歩の途中で見かけた

お母さんと男の子。

せっかく早起きして虫捕りに来たのに

成果はあまり思わしくなかった模様。

なぜか虫かごも虫捕り網も

お母さんが持って道を先ゆく。

男の子はちょっと不機嫌そうで足取りも重く

お母さんとの距離が開いたと気づくたびに

ちょこちょこ早足でお母さんの跡を追う。

男の子はまだ山で虫を探していたかったみたい。

お母さんはちょっと忙しそう。

これから朝ご飯を作ったり洗濯をしたりと

そんな気持ちが歩き方に表れている感じ。

 

私の両親は共働きだったので

夏休みに母親と虫捕りに行った記憶はない。

近所に同じ年頃の友だちがいたから、

私は彼らと連れ立って虫捕りをしていた。

そこらじゅうを蚊に刺されたり

ススキの葉で剥き出しの皮膚に傷を作ったり。

いま考えるとかなり危ない遊びもした。

家に戻るともう父も母も

仕事に出掛けてしまっていて

ちゃぶ台の上に朝ごはんの用意がされ

蝿帳(はいちょう)が掛けられていた。

私は少し冷えた朝ご飯を食べながら

その日の虫捕りの話を面白おかしく脚色して

祖父や祖母に聞かせて笑わせるのが得意だった。

祖父も子どもの頃は

私と同じように虫捕りをしたのだろうか。

祖母は父の虫捕りに付き合ったのだろうか。

もうみんないなくなって久しい。

私は小学校に上がるくらいから

虫が超苦手になって現在に至っている。

私の息子は虫捕りよりも”ムシキング”という

コンピュータゲームに凝っていたため

おかげで虫捕りに一度も行かずに済んだ。

 

男の子が、茹だるような夏の朝に

お母さんと虫捕りに行ったことを

いつまでも覚えていて

いい思い出にできるといいな。

そんなことを思いながら坂道を

フレディと一緒に下って行った。


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