1/俺sec

我撮る 故に我在り

老兵は死なず、:3

2017-03-24 23:21:45 | 撮影<遠征>


小樽築港へは厨房時代にタイムスリップしに行きました。
これが鉄分摂取を少し減らしてでも再会したかったあの時代で、
今回の遠征タイトルのキーワード「老兵」なのであります。
しかし単にタイムスリップして懐古的思想に陥るわけではなく、
何と言うか、その人間の生きざまとか年輪が否応なしに伝わります。













残念だった事は華やかなムードはすっかり影を潜めている現状で、
無料の西部警察フロア以降のレッドカーペット(有料:¥1,500)では、
記念館の趣向である写真撮影も模写も録音も禁止という決まりが、
この過疎化な状態では人に因ってはかなり傲慢に写ってしまう事ですが、
私は故人のブレない性格をまき子夫人が継承していると捉えたい。




本人逝去後から暫く経って来場者数も大勢だった頃などだったら、
有料のレッドカーペット以降の「掟」もさすが裕ちゃん!と称えるでしょうが、
時代は故人を知らぬ世代が中心となりつつある平成29年ですが、
逝去は昭和天皇崩御の前々年、という理由で済ませるのは些か寂しい。


中に入ると老兵なんて言葉とは無縁の車両があの頃のまま鎮座しています。
ロケでは雨風に晒されただろうし桜島では火山灰も浴びたでしょう。



とは言っても西部警察が終わってからずっと屋内で保管されていたから、
内燃機関はともかくとして外板の色艶は思わず覗き込んでしまいます。

無理な走り方は無かったと思うのでエンジンブローは無いでしょうが、
もう30年前だからオーバーホールしたら全車走るんでしょうか。

因みに私は西部警察PART2で三浦友和が乗ったRS(のちのRS3)が好きでした。
PART3ではリアルな世界でもRSターボがR30型の中核グレードになったので、
劇中も同様にRS1・2が先行するかたちが基本フォーメーションになり、
2台の後をチンタラポンタラ走るRS3の弾けたNAサウンドは大人しくなりましたねぇ









当時は物凄くハイテク(死語w)に見えたもんですが時代は変わりました。







私はですねぇ、あの頃の舘ひろし好きじゃなかったんです。
危ない刑事のコミカルな役どころで私も着目し始めたくらい(´д`)



しかし白髪が入るようになってやっとカッコいいなぁと思うようになりました。
この舘ひろしはバツグンにシブくてカッコいいっすね。



ちょっと凝ってるのはカタナRに腰掛けた姿を撮った等身大パネルのおかげで、
左右どちらから見てもカメラ目線に見えるという粋な演出だったりします。
ほら、説明書きの右上の写真は本人が実際に腰掛けた時です。



そして舘ひろしは神田正輝の記者会見で本人をダシに下ネタを上手に使うほど、
石原プロモーションの中でも神田正輝以上の稼ぎ頭だろうし(どんな例えだw)、
こうやってファン心理をくすぐるのは旨いやり方だと思います。


どうでもいい事ですがカタナRの走行距離は257kmでした。



因みに特機隊の制服がまるでアメリカの保安官みたいで私は覚めた目線でした


カタナRに乗り換えるまでの愛車だったいわゆる普通のカタナ。
カタナRよりもこっちの方が舘ひろしらしいっちゃらしい気がします。



オープニングでカタナに股がって爽やかにアピールするシーンがありました。
あれは鳩村にも舘にも該当せずツッパリ系に無理に爽快感をアピールさせていたので、
あのシーンが流れる度に私は目を背けていたのは実はナイショです







この角刈り?アイパー?に中学時代は非常に憧れました。



まぁ、大人の髪型なのでどんな老け顔でも似合わないんですが。
というか、私もいわゆるマセガキだったもんですから、えぇf(^_^;

このZはとある裏話が発端で2台作られた事は有名でしてね。
まっ、偽物とか本物とかの話を出すと実は2台とも本物なんですよね。



PART2で三浦友和が乗るRSと共にデビューした時の最初の1台目は5速MTで、





俺ギヤ付ダメなのよ💧(ギヤ付w)





と天下の渡哲也が、天下の日暮れ坂がw、天下のくちなしの花が🌷
オオマサこと小林専務に泣きつき、オートマ仕様の2台目が作られました。



その後、マニュアル仕様の1台目は「Z、白昼の対決!」なんてストーリーで、
大門が検挙した長塚京三扮するスピード違反の逆恨み野郎が、





やい大門、俺と勝負すろや(#`д´)ノ





と、街中を瓜二つのZで暴れ回った挑発した挙げ句FISCOでバトルという、
非常に娯楽大作性が溢れるストーリーで再び陽の目を浴びる事になります。

2台ともガルウィングはパワーウィンドースイッチを流用したので、
ずっと押しっパにしないと乗り降り可能なある程度の高さまで開かず、
大門がZで現場に着いても中々降りてこれないシーンが多々ありました


単なるOHCの6気筒で5本のエキゾーストは中坊の目にも不可解でしたが、
なんとマフラーはセンター一本出しで、左右の4本は煙幕だそうですが、
警察車両が追われるシチュエーションてどんな世の中なんでしょうね



残念にも腕を伸ばしても立ち入り禁止内なので下回りの写真も撮れず、
本当にセンターマフラーか否かは確認出来ませんでした。


単なる鉄パイプというのは失礼ですがどうゆう仕組みで発砲するのか。



劇中では、長塚京三演じる深町が乗る「偽物仕様」という設定のZでは、
大門が乗る「本物仕様」と違って機関銃仕様という設定でした。
当時は銃器より車やバイク重視で観たのであまり気にしませんでしたけど。


RV車かよってくらいにタイヤハイトが高いですね



2.8リッターで太いトルクだとしてもAT車では出足も結構厳しかったかも。
走行距離は12,000kmちょっとですが、時代を考えると新車ですね。








車ヲタ的には最も性能が低く、ハッキリ言ってショボかったですが、
役者のオーラは凄まじいものが、このパネルだけでも伝わります。



しかし刑事ドラマとしては「太陽に~」よりもコミカルなシーンが多く、
ストーリーの最後にブランデーを飲む公私混同さが中坊風情の私にも抵抗があり、
どうしても西部警察の石原裕次郎はあまり好きにはなれませんでした。
でもそれって見事なまでに役者の役者たる所以に翻弄されてますよね。



私としてはこの車こそオートマ仕様であって欲しがってたですが意外です。
ガゼールっていうのも車名の響き的に石原裕次郎と合ってるかも。
もしこれがシルビアだったら何となくしっくり来ない物があるのも確かです。



余計な事を突っ込ませて頂くと、あんなところに赤灯を置いたら、
夜は勿論昼でも眩しくて運転出来ないだろっていうのは思いました。







入館前は西部警察同様、本当に大味なんだろうなぁとたかを括ってましたが、
じっくり一時間半掛けて見た世界で、そんな意識はすっ飛んでしまいました。

1階が西部警察カラーなのでその偏見で館内を観がちになりますが、
その裏にあるプライベートな空間が刑事ドラマしか知らない私には新鮮でした。







まぁ、なんと言うか、、、
時代の流れって奴は本当に寂しいもんですねぇ(´・ω・`)





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