「しつこく」新×3もろもろ日記

今になって夫が「進撃の巨人」に興味を持ち始めました^^

ある日突然家族が認知症になった(テレビ特番です)

2009年01月08日 | テレビ(ドラマ・バラエティ)
ふとチャンネルをかえたら、特番で「若年性アルツハイマー」
になった男性を取り上げていて。思わず見入ってしまいました。
(内容が内容ですので、コメントは特にいいですよ)

その方は、北京オリンピックで一躍有名になったスエマエコンビの
末綱さんのコーチもしていたというバドミントンの名手。
「日本人はすぐ『一本!』とか声を出すけれど、彼女らは出さないで
強いからね」と誇らしそうに語る。見る限りではごく普通の59歳の男性が
「若年性アルツハイマー」なのだという。猛アタックで
人生の伴侶を得、遅い結婚をして5年目に発症したのだそうだ。
電話がかかってきても誰からの電話だったか覚えられない。
同僚も不審に思い、本人も36年勤めた市役所を悔し涙で後にしたのだという。

反射神経にはなんら影響がなく、バドミントンは奥さんとともに今も楽しむ。
しかし。。たとえば丸い図形を目の前に出されて、「10時10分を書いてください」
と言われると戸惑う。文字盤に見立てて、「3」「6」はかけるのに
「9」が書けない。

数年前に見た渡辺謙主演の「明日の記憶」をふと思い出した。

アルツハイマーというのは人によって症状が違うのだそうだが
これだけ健康でしっかりした、ご本人も『俺についてこいタイプやった』
という男らしい人が、自身の現状を受け入れるにはどんなに辛かったろう。
マンションのベランダから飛び降りたいと思ったことも何度もあるそうだ。

9歳年下の奥様はそんなだんな様を優しく支える。
ご主人も「彼女なくしてはボクはもう生きられない」とおっしゃる。
奥様も子宮頸がんを結婚後患い、再発の恐怖と闘っている。
ご主人には不安な顔は一切見せないそうだが
これから二人での生活を楽しもうという矢先のご夫婦が
どんな気持ちで困難を乗り越えてきたのかと思うと胸が詰まる。

最後のほうで二人が奈良に講演に行った時の映像が出た。
講演後「飛鳥めぐり」を楽しみにしていたのに大喧嘩。
ご主人は「私は古墳だけ見られればそれでいい」の一点張り。
奥さんは「それにはまず『近鉄飛鳥』の駅にいかんと」

ご主人は飛鳥の里に行くのにはまず電車に乗らないと
いけないというそのことがわからなくなっているのだそうだ。
何度も説明した奥さんはさすがに業を煮やし、怒ってしまったのだという。

これは難しい・・・結局その後お二人がどうやって仲直りしたのか
テレビでは映らなかったけれど。奥さんが「早く歩いて」
と言ってたので、旦那さんが折れて電車に乗ったのだろうか。


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4 コメント

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アルツハイマー (みのり)
2009-01-08 20:44:00
アルツハイマーは、ほんとにつらいですよね。
しかも若年性というのは・・・まだまだ先の人生が長いのにと思うとね。。
夫や自分自身がアルツハイマーになったら、受け入れることができるだろうか・・と、自信ないです。

昨年なくなった叔父も、アルツハイマーではないけど、認知症で、最後は人の識別もできなくなっていた。
とても穏やかだった叔父なのに、声を荒げたりするようになったり・・・それはやはり悲しい気持ちになりました。

アルツハイマーの研究も進んできているから、
いつかいい治療薬ができると期待していますが。。

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そうですね・・ (のら)
2009-01-08 21:15:38
この奥様は本当に明るく献身的にご主人に接しているんですよね。私が倒れたら彼はどうするんだ!という思いもおありのようです。

少しでも社会に役立ちたいと今、ご主人は介護福祉のお仕事をしているんですが、それがきっかけで病気が少しでもよくなるといいなと思いました。

私も自分自身がそうなったら?というとまったく自信がありませんし、夫がそうなった場合のことを考えるとどうしていいか途方にくれてしまいそうです。去年見た映画で妻がうつ病になって旦那さんは責めるでもなくただ優しく奥さんを見つめていたんですよね。こんなことが私にできるだろうか?という不安もありますね。

認知症などで親しい人の顔もわからなくなったり、穏やかだった人の性格が一変したり。。これは辛いですよね。

昨日の特番ではある程度のお年のご夫妻のケースも出てきてましたが、奥さんは認知症になるまでは温泉が大好き・旅行が大好きだったそうで、旅行すれば、妻が喜んでくれるかとご主人が神奈川の湯河原に連れて行くんですよね。

ところが奥さんは知らないところで不安なのか、とにかく「家に帰らなくちゃいけないから」と温泉に入るのも嫌がり、上げ膳据え膳の食事にも不安そうな表情。ご主人もがっかりしたのではないかと思います。

結局宿で奥さんは寝ることができず、うろうろ。ご主人もほとんど眠れなかったようでした。それでも奥さんは「お父さんが一生懸命やってくれてるからなんとかなってるの」って取材スタッフに一言ぽろってもらすんですよね。
あ~わかってるんだ、ってじ~んと来ました。

治療薬、私もいつの日か開発されるだろうと。そう思っています♪

すいません、長くなっちゃいましたね(汗)
明日は日帰りで大阪にお芝居見に行きます。

「もやしもん」テレビの番組表でチラッと見て、そのくらいの情報しかなかったんですが、みのりさんの記事を読んで「へぇ~へぇ~!」という感じでした。読みながら「動物のお医者さんっぽい?」と思っていたら、そのように書いてあったので、「やっぱりそうなんだな~」と(笑)
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まずは・・・ (秋桜)
2009-01-09 08:07:12
私も見ました。
夫婦愛に何度も涙しました。

今はまだ夫婦の若年認知症よりも、
まずは両親がそうなるのでは・・・と
不安を抱えています。

最近、母の言動が心配になってきているので
なるべく何でも自分でやってもらいます。
時間はかかるし、イライラすることも
ありますが、
老いは誰にも訪れることなので
覚悟しておかなくてはいけない事と
自分に言い聞かせながら
不安な気持ちでいっぱいです。

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秋桜さんの場合 (のら)
2009-01-09 11:11:44
年齢的にももちろんまず親御さんが・・ですよね。

うちの親は比較的若くして亡くなり(二人とも胃がんでした)もっと長生きしてくれればと思いましたが、認知症にはなりませんでしたので、その意味では幸せだったと思っています。


この特番に出てきた奥様もそうでしたが
(最初に一組放送されたんだと思いますが、私は二組目の途中から見ました)自分でも思うとおりにできないことが「歯がゆい」っていうのが、あるんでしょうね。だからご主人に「自分でできるから」あるいは「そんなこと自分でやってよ」ってつい言っちゃうのかなと。。

番組内でご主人もなるべく奥様にやってもらうようにしていたのですが、それが大事なことなのだというのは私も今までにも何度か耳にしたことがあります。
見守る側の秋桜さんは大変ですよね・・この番組でもご家族の取り組み方に心打たれ、自分ならこのように行動が取れるんだろうか、怒ってばかりいるんじゃないだろうかと思ってしまいました。
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