91歳のお見立て

松坂屋・静岡店　北館2階 マーガレットハウス☆アートフラワー（造花）の専門店です



ちょっと苦手なんですよ、“お見立て”、それも91歳のおばあちゃまのです。

お嫁様とご一緒にご来店です。お嫁様が一度下見にご来店くださり、

今日はお二人でお孫様のご結婚披露宴におばあちゃまがお召になるお洋服の

コサージュを探しにご来店くださいました。


お持ちになったお洋服はやや濃い目のグレイ地にラメがいっぱい。


おばあちゃまはご自分が小柄なことをすごく気にして、あまり大きな

お花にしないでねといいながら、「お任せします」と何ども。

私が「結婚式のような晴れの日には拡張の高いお花で、華やかな

ものをお選びしましょう。コチョウランはぴったりだと思いますよ。」

お二人共一番先に胡蝶蘭を手にとったくらいですから気に入っては

いるのですが、ラベンダーや都忘れのような小花で野草的なもの

ばかり手に取るので、ちょっと修正に入ります。


「野草的なものも悪くはないのですが、やはり結婚式ですから、

バラやランなどが良いと思います。」と、ワインを薄めたような

上品なバラをおすすめしました。

「う～～ん、わからなくなってきた。専門家の意見はどうですか？」

「やはりこちらの胡蝶蘭でよろしいかと思います。どうぞこちらの

全身が見える大きな鏡でご覧ください。」

ということでコチョウランに決まり、お二人、嬉しそうにお帰りになりました。

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マーガレットハウスは北館の下りエスカレーターのすぐ横ですので、

大きなお声の会話はよく聞こえます。

昨日もエスカ横の英字看板を見ながら、「マーガ・・・レット・・ハウス」

って書いてある。ここだここだ、ほらいた、あの人・・・」

お母様とお嬢様2人、と言いながらも売り場スペースに入ろうと

しません。通路から「あっ、あれも家にあるねェ。」

こちらは何とかお話をしようとして構えるのですが、売り場に

入ってくださいません。そのうち私の方を見て「あ、動いた」

「あ、笑った」「あ、何か作ってる」・・・動物園じゃないんだから・・・

ま、これは冗談ですが、シャイな方多いんですよ。


その後通路ではオシャレなご夫婦が折込のチラシを広げながら

このショップの名前が無い、とブツブツ。ご主人が指をさしました。

そのチラシは「イセタン通信」でした。