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💠幸せ時間💠

赤穂浪士討ち入りの日に寄せて

1702年(元禄15年)12月14日(旧暦)は、赤穂浪士が吉良邸に討ち入りした日です。
思い出と、討ち入り発端となった事件など個人的見解を書きました。
かなり長文になります。
興味のある方はよかったらお読み下さい!



🍀 私は故郷は茅ヶ崎と思ってますが、実は新宿で生まれました。
両親は新婚当時、新宿の早稲田の学生がにぎわうアパートに住んでいました。
山形から上京していたのです。
アパートに風呂がなく、安兵衛湯という銭湯に通いました。
私が赤ちゃんの頃は安兵衛湯が開店する一番早い時間に連れて行ったそうです。

安兵衛湯の安兵衛は四十七士の一人であり、高田馬場の仇討ちの堀部安兵衛からとったものと思われます。
かぐや姫の「神田川」(作詞 喜多條忠 作曲南こうせつ)の歌詞
二人で行った横町の風呂屋… の風呂屋がこの安兵衛湯だそうです。

カランカランという桶の音、洗い場の匂いなど覚えています。
隣の子供の家族と一緒に銭湯に行くことがありました。
その時は帰り道、チューリップアイスを買ってもらいワクワクして色を選んだな💛
親達も子供達もアイスを食べながら帰ったのが楽しい思い出です✨

3歳頃までいたのかな。
近所の年上の男の子達女の子達みんな優しくて。しょっちゅう外で暗くなるまで遊んだことを覚えています。

🌱🌱🌱

父は忠臣蔵が好きで、安兵衛ゆかりの地に住んだのが嬉しかったと話していました。
昔よくやってた映画やドラマを一緒に見ました。
大石内蔵助良雄を始め家臣達やその家族の姿に涙しました😢
脇役もいいんですよね。
脇坂淡路守や垣見五郎兵衛(または立花左近)や畳職人達とか😄

ドラマ「大忠臣蔵」の印象が強くて、内蔵助を三船敏郎さん、りくを司葉子さん、堀部父子を有島一郎さんと渡哲也さん、矢頭父子を加藤嘉さんと田村正和さんが演じて良かった♪
脇坂淡路守は中村錦之助さんがベストです!

そして私を夢中にさせた物。
父の本、「傳説と奇談」です!
(私の母方の祖父から父に譲られたそうで、父が大事にしていました)

その第8集「元禄忠臣蔵」
※ 昭和37年、発行所山田書院、編集・発行人山田米吉。



発行から61年経ちます。
巻頭は両国橋引き揚げ(国貞・筆)、いろは義士(豊国・筆)の絵
です。
以降ほとんど白黒で赤穂浪士のことが詳しく書かれ、絵やゆかりの愛用品など写真もたくさん。
大高源吾と宝井其角など数々のエピソード。 他。

上野介義央について、筆者が実際に吉良を訪れ土地の人々に取材しています。
領民のために築いた黄金堤の写真があり、慕われた名君だったと。
発端となった事件の原因についての諸説を書かれています。
今も言われている諸説と同じです。
これだけの史料をよく集めて調べられたなと思います。

🌱🌱🌱

1701年(元禄14年)3月14日(旧暦)、松の廊下で刃傷事件が起きました。
浅野内匠頭長矩が吉良上野介義央に斬りつけたのです。

長矩は湧き上がる激情を抑え場所をわきまえ(江戸城で大事な勅使接待中)、事件を起こしたらどういう事になるか(赤穂浅野家は改易、長矩は切腹 )を考え、思いとどまって欲しかったとつくづく思います。
儀式の最終日だったんですよね…😢

勅使饗応役は二回目で初回の時の指南役も義央でした。
長矩は精神的プレッシャーやストレスで拍車がかかり、怒りの激情を鎮めることができなかったと思います。

将軍綱吉の怒りを買い長矩は即日切腹、喧嘩両成敗にならず義央にお咎めがなかったというのも重要で。
時間をかけて取り調べする必要がないと判断された。
(この事が仇討ちにつながっていくことになる)

命と引き換えにするほどの遺恨の原因は何なのか本当の所は謎のままです。
「遺恨あり」しか長矩は言わずある意味潔く散っていきました。

忠臣蔵の物語はドラマチックに悲劇性をもたせるために勧善懲悪のフィクションを盛り込んだ物。
それはそれで楽しみ、史実は別物と考えないとね。

父の本「元禄忠臣蔵」で筆者が、植え付けられたイメージ(義央の極悪非道)をくつがえすのは容易ではないと書かれていました。
義央側のドラマが作られたり、昔より少しはイメージがくつがえったかな!?

現代の事象もイメージで決めつけないで違う角度から見ると、色々見えてきますよね。

🌱🌱🌱

話を戻しますが、新宿のアパートがあった場所や安兵衛湯など一度だけ母と二人で訪ねたことがあります。
その後に安兵衛湯は廃業しました。
一つの時代が終わったみたいで寂しかったです。
あれから町並みや人々の忠臣蔵への思いも変わっていってるのでしょうね…。


お読み下さりありがとうございました。
他の人物達を掘り下げたかったけどもっと長くなるのでやめておきます😅



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