感化

今朝玄関の前にカミキリムシを見つけました。
珍しいので王子が学校から帰ってくるまでいるといいな～と思いながらそっとしておきました。

昼前に用事をしていると、「ママ～。」と外から呼ぶ声が。
王子が帰ってきたようです。
でもいつもならチャイムを押すのに、なんで今日は外から呼んでるんだろう・・・
不思議に思いながらドアを開けると、ドアからかなり離れた所に王子が立っています。

「ママ～、カミキリムシが・・・」

なんと玄関前に陣取ったカミキリムシが怖くてドアやチャイムに近づけないのか・・・！！

びっくりしましたがそれを顔に出さず、平気な顔で外に出て、「そうなのよ！カミキリムシがいるの。朝見つけて、王子が帰って来るまでいたらいいな～と思ってたのよ。珍しいから。」と言いながらカミキリムシの前にしゃがみこむと、それまで怖くて近づけなかった王子の表情がガラッと変わりました。
それは安堵の表情。
「珍しいんだ～。」と言いながら一緒にしゃがみこみます。

こういう反応の劇的な変化はこれまでにも何度も目にしました。
これは本当に興味深いおもしろいことだと思います。

人は皆自分が好きだと思っている人の感情に程度の差こそあれ左右されます。
子供の場合、一番好きなのは親（たいていの場合母親）ですし、大人以上に感化される度合いが大きく顕著です。

犬嫌いの母親の子供はやはり犬を怖がりますし、虫を怖がる母親の子供は虫を怖がります。
動物大好きな私の王子は生まれた時から家にインディたちがおり、猫にかまれたり犬に踏まれたりしながら育ったので動物大好き。
でも私が虫が怖いのでやっぱり王子も虫が怖いのです。

しかし私の虫嫌いは虫全般ではありません。
セーフな虫も何種類か存在します（笑）。
幸いカミキリムシはセーフなので（笑）、王子にこれは平気だよ、と伝えることが出来ました。
男の子だから虫全部が怖いと困るものね。