
体液から感染し、生物を凶暴化させるレイジウイルスによってわずか28日で壊滅したイギリス。
しかし11週後にはアメリカ軍が介入し、18週目には飢えによる感染者の餓死により根絶宣言が。
そして28週後、海外に非難していたイギリス国民達がアメリカ軍主導の下制圧下のロンドンに戻される・・・
静かな日々を取り戻したかのように見えたロンドンだが、ウイルスは新たな形で潜んでいた・・・
ゾンビものですがそれまでのゾンビとは一線を画した映画です。
たいていの場合ゾンビは死人(リビング・デッド)ですが、この映画の中ではウイルスに感染した人間であり、ゆえに隔離され食べるものがなくなり餓死することによって根絶することが出来る、と言う設定です。
それまでのゾンビならもう死んでるから餓死はしませんでしたよね~。
それにここに出てくるゾンビたちは他の映画のようにとろくありません。
むちゃくちゃ速いです!
がんがんダッシュしてきます!
しかもかまれたり体液を浴びたりすることで感染し、一瞬で発病するのでどんどん増えてものすごいスピードで群れで走って追っかけてくる様は見ているだけで絶望感を感じます。
どうせ殺されるならさっさとやられちゃったほうが楽・・・とか思っちゃいます。。。
毎回言ってますが、ゾンビ映画には秀作が多く、前作の「28日後」もとても優れた映画でした。
見たのは5年ぐらい前なので細かいところは覚えてませんがかなりショッキングでした。
当時レンタルで借りるまであまり期待していなかったんですけどいい意味で裏切られました。
あんな絶望的な状況下にあっても真の敵はゾンビではなく生きている人間・・・
続編の「28週後」もよく出来てます。
そしてゾンビたち、かなり怖いです。
あんな勢いで追っかけてこられたら・・・(以下略)

今回は生き残ったある一家のエピソードがメインに進行しますが、これがよく出来ています。
妻を見捨てて生き残った夫は国外にいた子供達と再会を果たしますが、死んだと思っていた妻がなんと生きて発見されてしまい、子供達との間に溝が出来ます。
絶体絶命だったはずの妻はなぜ生きていたのか・・・
なんと免疫があったのです。
発病はしないけれど保菌者になっていたのです。
キスして発病してしまう夫。
せっかく生き残ったのに~~~。

でもね~、妻を見捨てて走って逃げてしまう気持ち、わかりますよ。
誰も責められないと思います。
あれが自分の子供ならたぶん見捨てないでしょう。
命をかけて守ろうとするでしょう。
でも妻だし・・・
一瞬の躊躇で自分もやられるし・・・
そりゃ逃げますよ・・・(汗)
子供達がパパを責める気持ちもわかるけど、無理だよ~~。

再び感染が始まり、アメリカ軍は戻したイギリス人達を殲滅することを決定します。
まだ感染していない人たちもたくさんいるのに、全部です。
免疫を持った人間がいる、だから研究すれば血清が造れるのだと説明する軍医なんか無視の司令官。
ひどい奴だと思いましたがこの映画のラストを見たらやっぱり非情としか思えないその判断こそが正しかったのだとわかります。
血清を作ることができる何よりも貴重な発病しない保菌者の存在もそれを知っていて有効に使える人がいて初めて役に立ちます。
そんな人がいなければ保菌者はただ危険なだけ・・・
ウイルス感染、怖いです・・・
とにかくお勧めです!!!
でも、前作の「28日後」を見ていない人は先にそっちを見てくださいね

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