初乗り

遅ればせながら今日初乗りでした。
年始にジャンが足の故障で休んでいると聞き、とても心配していました。
それにジャンに乗れないとなると私が乗るのはサンディア？？？
今の時期のサンディアは例年とても怖いです（涙）。
３年前の初乗りの時もサンディアでしたが、室内馬場（その頃は室内があった）で乗っていたにもかかわらず、隣接したアパートに運ばれてきたプロパンガスのタンクを下ろす音で爆走。
落馬しかけました。
なので１月から３月（春は発情期になるのでさらに怖い）はできる限り乗りたくない馬です。

そんなこんなで行きたいような行きたくないような・・・複雑・・・
でももう２週間も乗ってないし、友達が皆初乗りを済ませたメールをくれているのに私だけ乗ってないのもドンくさい話しだし・・・
前日に同じクラブのお友達から明日行くとメールをもらったし、お天気もいいので奮起していってきました。

駐車場につくと同じタイミングで入ってきた車が。
もう何ヶ月も会っていなかった障害のお友達（メールをくれた人とは別の人）でした～
ひゃ～、今日会えるなんて！来て良かった～！
と、いきなり気分は上向きに（笑）。

しかししかし、着替えながら考えました。
あれ？？？彼が来たと言う事は私は誰に乗るの？？？
ジャンがいれば問題ないけれど今故障中だし、カラフルはずっと跳んでないみたいだし。
なのできっとサンディアに乗ることになると思って覚悟してやって来たけれど、同じく障害の彼が来たとなると彼がサンディアなのでは・・・
となるともう後は跳べるのはバンデラスか？？？

バンデラスは申し訳ないけれど嫌いな馬です。
もう随分前から嫌いであることを公言しているのでめったなことでは回って来ませんが・・・初乗りで回って来てしまうのか・・・？？？
と、一気に気分は下向き（笑）。

繋ぎ場に行くと私のコーチは前の時間のレッスン中。
で、女性スタッフが配馬を教えてくれました。
やはり予想通りお友達がサンディア、私はラシェーバ！！！
一瞬耳を疑いました。
ラシェーバで障害できるの？？？
「大丈夫ですよ。
お客さんが跳ぶのは初めてですけど。」
ひええええええ！やっぱり！

ラシェーバはどでかい若い牝馬です。
まだほとんど何も教えてもらっていない若い馬なので、何も出来ませんが・・・
以前彼女でスタッフが跳ぶのを見ていましたが、派手にバーをなぎ倒して行ってました（涙）。

するとお友達が、「ラシェーバ、跳べるようになったの？
乗ってみたい！」と。
彼は私よりずっとずっと上手な人なので誰に乗ってもおそらく跳べるでしょう。
馬を変えようかといわれて心が動きました。
今の時期サンディアが危ないのは例年のことでよくわかっています。
でもラシェーバも牝馬だし、しかもサンディアよりずっと若いしでかいし、馬が皆軽くなるこの時期跳んだことのない若い牝馬に乗るより、しょっちゅう乗ってるサンディアの方がどんな跳び方かわかってるだけにましなのでは・・・？
迷った末、馬をとり変える事にしました。
しかしコーチに許可も得ず馬を変えたことはやはり大失敗でした（号泣）。

最初の常歩も軽速歩もおりこうでした。
で、駈足はどうかというとどうもむちゃくちゃな感じです。
いつもは他の馬がでていても平気なのに、スタッフが乗っているライディーンとすれ違いざまものすごく反応します。
コーチが、「拍車危ないです。」
「え？はずす？」
「はずしましょうか。」
サンディアは拍車無しでは重い馬です。
私は脚が甘いので拍車があると無しでは大違いです。
はずしたら大変なのでは・・・と思いましたが、「今日の感じは危ないです。」といわれてはへたれの私は怖くってはずすしかありません。
思ったとおり、はずした後はものすごく大変でした。
牛のように駈足します（涙）。
本当に危ないのか？？？
牛みたいなんですけど？？？

「重い～～（涙）。」
「つけます？」
「つけたい～。でも危ない？？」
「今日は危なそうですけど・・・」といいながらつけてくれました。
すると同じく馬場に出ていたお友達の乗ったラシェーバが横木を跳び始めました。
「ああいうの（馬が）見ちゃうと危ないです。
ラシェーバと時間ずらしましょうか？」とまで言われました。
そんなに危険なのか・・・
すっかり怖くなった私はずらしてもらうことにして、横の馬場に移動して常歩しながら障害を跳び始めたラシェーバを見ていました。
意外にラシェーバはおりこうに跳んでいきます。
でも後ろ足が上がらないので低いのにはでにバーに当たっていきます。
その後ろ足がバーに当たった音で、サンディアが吹っ飛びました（涙）。
よそ見していたので、やられ放題で、手綱は馬の頭を通り越して前に吹っ飛んで行っちゃうし、跳ね上がるので私も前に跳びそうになるし、落馬するかも！！（涙）と思いながら必死に声をかけながらサンディアの首に抱きつくと止まってくれました（ありがと～～）。
怖いよ～～

やっぱ、イントラの言うことはきくものです。
今日のサンディアには私は無理だと思ったからこそ、私よりずっと上手な友達に配馬されていたに違いないのに勝手に交換しちゃったので無駄に怖い目に会うことになって、自業自得もいいところです。

止まってくれたサンディアに声をかけながら手綱を戻そうとしましたが、頭を通り越して首の下まで行っちゃってるので乗ったままでは戻せず、降りました。
手綱を戻していると見ていなかったコーチが走ってきて、「落ちちゃいましたか？？」
「落ちなかったけど・・・」と説明すると乗り変わってくれました。
と同時にラシェーバが派手にバーをなぎ倒して行ったので、とりあえず友達の障害が終わるまで私が箱番につきました。
やっぱり後ろ足が上がらず、バーの飛ばし方も派手です。
あんなに当たって痛くないのかなあ・・・

ラシェーバがバーを吹っ飛ばしていくたびにサンディアが走りそうになっていました。
コーチが乗っているので止められてましたが、私だとどうなのよ、と思うと気がひけます。
ラシェーバの障害が終わって横の馬場に移動するとコーチがサンディアで跳び、私に戻してくれました。
「すごく乗りやすいですよ！
馬が前に出てるのですごくいいです！
でも拍車ははずした方がいいです。」
といわれ、拍車をはずして馬上へ。
駈足で跳べといわれたのにぐずぐずしていると、「出ませんか（駈足が）？｝
「ううん・・・ちょっと待って、心の準備が・・・
さっき暴れられたから怖くなっちゃって・・・」（超なさけないし・・・涙）
「今日障害やめときますか？
初乗りで無理して落ちても・・・
来週ならジャンが復活しますからジャンで跳べますし。」
といわれ、すっかりだめだめモードに入っていた私は、「うん・・・今日はフラットワークだけにする。」
「跳ばないなら片足だけ拍車つけます？」
「うん・・・」とまたつけてもらい、駈足したのですが半周もしないうちに暴れて走りかけました。
「だめですね。はずしましょう。」
と、またはずされ、必死に駈足（涙）。
すごくいいというのはなんとなくわかるけど、コーチの乗ったマジックがどんどん消えていくのがわかる（号泣）。
このところずっと拍車はいて乗っていたから、拍車無しではこんなに脚が甘いって忘れてました（涙）。
せっかく「すごくいい」状態の駈足だったはずなのに、どんどん「どうしようもない」駈足になっていくのが悲しい・・・


汗だくになって走り、くたびれて歩くとコーチが、「跳んでいいですか？」
「私も低いのでいいからちょっと跳びたいな～～。」
怖いから跳ばないといってみたり、やっぱり跳びたいといってみたり、馬は勝手に取り替えちゃうし、相変わらず言いたい放題のわがまま炸裂です（汗）。
「いいですよ～。」
「危ないかな？」
「いや～、今日は～危ないでしょう。
とにかく鞭は打たないで下さい。」
さっきフラットワークで駈足していた時速歩に落ちてしまい思わずいつもの調子で鞭をいれたらちょっと走られかけたので～（汗）。

軽速歩で回ってくるも、スピードが足りなくて止まる。
がんばって出して行くと跳ぶけれど、すごく大変です。
でも危なくなさそうなので、「駈足で跳んでいい～？」
「いいですよ～。」
何とか何回か駈足で跳んでぐったり疲れた（私が）ので、コーチと変わりました。

もちろんさすがコーチなので、別馬です（涙）。
道を通るトラックの天井が木の葉に触った音とかでいちいち走りそうにはなるものの、おりこうに私がどんどん上げていくバーを跳んでいきます。
あ～あ、こういうときのサンディアにちゃんと乗れないのが本当に情けないよなあ・・・
３年前の初乗りでサンディアに走られたときと全然進歩ないじゃん（涙）。

今までも初乗りで「すごく良かった」ことなんか一度もないし、どっちかというと「最悪」の年が多いから今日も例年通りだけど、ものすごくがっくり落ち込んで帰ってきました。