馬とお昼寝

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祖父の家

2007年03月21日 14時04分44秒 | 日記
昨夜母親から電話があり、祖父の家を売却することになったので、形見分けに私に、祖父の書斎にかかっていた額を送ってもらうよう頼んだと知らされました。

祖父が亡くなったのは去年の夏前。
祖母は早くに亡くなっていたので、九州の不便な場所にある家にはその後親戚の誰も住まず、管理もままならないので売ることになったとか・・・
土地は広いけれど、家はもう築35年以上経っていて古いし、場所が場所なのであのままで買い手がつくのかどうか・・・

私は子供の頃の数年間、その家で暮らしました。
自然がいっぱいの、まさにとなりのトトロの舞台のような場所で、あの映画を見るたびに昔を思い出します。
小学校の行き帰りにお地蔵さんの周りを掃除したことや、川で泳いだことや、れんげ畑で首飾りを作ったり、養豚場をのぞいたり、近道しようとしてヘビを踏みそうになったことや、サワガニやおたまじゃくしを捕ったことや、スイカ畑から大きなスイカを勝手に抱えて帰ってしまったことや(泥棒じゃん)、大きな木にハンモックをかけて昼寝したことや、毎朝養鶏場の外に首を切られた鶏が逆さに並んで水路が血で真っ赤だったことや、木に登ったり崖から落ちたりしたことや、かわいがっていた鶏を野良猫に取られたことや、納屋でかくれて子猫を育てたことや、押入れからネズミを捕ったことや、毎夜寝るときに天井に張り付いていた大人の手のひらよりもでかい巨大なクモや・・・
他にももっともっと、きりがないぐらいたくさんの思い出がつまった場所です。
小さな子供時代を、あんな田舎で過ごせたことは、大切な宝物だと思っています。

その家がなくなるというのはさびしいです。
祖母が生きている頃は、親戚が毎年集まってとてもにぎやかな家でした。
でも亡くなってからはあまり人が寄り付かなくなり、私も祖母の葬式の後あの家に行ったのは去年の祖父の葬式の時でした。
昔住んでいた家が、あまりに老朽化してぼろぼろになっていたのには驚きました。
年寄りしか住んでいなかったので、家をきれいにしたり、家具や日用品に気を配ると言うことがなかったからでしょう。

ほかに欲しいものがあったらいえば送ってもらえる、と言われましたが、はっきり言って何があったのかも良く覚えていません。
祖父が大事にしていたハト時計は、かなり前に壊れたと聞いていたし・・・(うちにハト時計は合わないし・・・)
送ってくれる額も、どんなだったかいまいち記憶がはっきりしません。
外国土産の、蝶の羽で作られた絵画(?)だそうです。
でも、届いたら懐かしいのかな・・・(んなわけないよね、思い出せないぐらいだから)

どんな額が来るのか、楽しみです。



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