馬とお昼寝

他愛ない毎日の日記と、旅行と福袋とちょこっと映画のブログです。

タイフーン

2006年12月17日 00時36分15秒 | 映画
タイフーンを見ました。
これも韓国映画で、キャラの設定もなんとなく美しき野獣と似ています(笑)。
こちらは、野獣のような海賊のシンと、彼が盗んだ積荷を追う冷静な軍人(名前忘れ増した)ですが、深みが違います。

20年前北朝鮮から南朝鮮への亡命を望んだシンの一家だったが、受け入れられず、だまされて北朝鮮の兵士に引き渡されそうになり、ちりぢりに逃げようとして家族も仲間も皆殺されてしまう。
何とか逃げ延びた幼い姉弟。
しかしはぐれてしまい、20年の時が流れる。
弟は海賊になり、北と南、両方の朝鮮に復讐を誓う。
アメリカの輸送船から盗んだ化学兵器(??ちょっと違うかも・・・よく覚えてない)を空からまいて朝鮮全土を滅ぼそうともくろむ。
それを阻止しようと命がけで追う軍人。
二人の間には奇妙な友情めいたものも芽生えていく・・・と言うストーリーです。

シン役のチャン・ドンゴン、ぎょろぎょろした目の辺りがちょっと私の弟と似ているので、見ていて気がそがれます(笑)。
彼の家族も、彼も故国と南朝鮮にひどい目に会わされたことは良くわかりますが、生き延びて20年もたってなお両国に復讐しようとするのが悲しすぎます。
もっと違う人生を生きれば幸せに暮らせたのに・・・
行方をずっと捜していた生き別れた姉との再会のシーンは思わずもらい泣きしました。

対して、彼と彼の奪った積荷を追う軍人ですが、かっこいいです。
見た目は特にかっこよくはありませんが(おいおい)、男です!
冷静でしかし温かみに満ちています。
でも台風の中、アメリカの潜水艦も向かっていて、止められているのに同僚達と命がけの作戦を敢行してしまうのはちょっと・・・
まあ、映画としては見せ場ですが。

シンが両国に復讐するため選んだ方法も、なんだかなあ・・・と・・・
現実味がないというか・・・
チェルノブイリと同じ威力を持つ物質を南朝鮮に撒く、と言うことならもっと確実で簡単な方法があるような気が・・・
2つの台風が重なってできる上空から一気に下へ吸い込まれる下降気流(???)を利用するため、台風の中船を出し、バルーンをつけた物質を放とうなんて・・・不確実すぎるって・・・
大体台風なんだから、どっかに飛んでっちゃうかもしれないじゃん。
日本に飛んで来たらどうするのよ!!

それにアメリカの潜水艦が撃った魚雷はどこへ・・・・?
いつまでたっても到達しないんですけど(笑)。

まあ、設定に無理があったりはしますが、北朝鮮から亡命しようとする前後の家族の映像とか、悲しすぎて、生き残った姉弟も結局不幸で、それを人としてわかって一種の友情さえ感じてしまう軍人の人物設定がとても良くて、私としてはお勧めの映画です。

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