馬とお昼寝

他愛ない毎日の日記と、旅行と福袋とちょこっと映画のブログです。

アンジェラ

2007年07月30日 15時13分03秒 | 映画
アンジェラを見ました。
リュック・ベッソンの6年ぶりの監督作品だそうです。
ベッソンの名前はいろいろな映画に連ねられていますが、ここ6年はプロデューサーとしてだけで監督はしてなかったんですね。

借金を抱え、返せなければ殺すといわれてフランスのアメリカ大使館に助けを求めるアンドレ。
しかし過去の罪状が知れ、放り出され、警察からも相手にしてもらえない。
やけになって河に身を投げて死のうとしていると、すぐ隣に180センチの大柄な美女がいて、先に身を投げてしまう。
思わず飛び込んで彼女を助けたアンドレは、「あなたの言うことを何でも聞く。」という謎の美女アンジェラと行動を共にすることに。
美貌と肉体と暴力を駆使し、アンドレの借金を消し、金を作るアンジェラ。
一体彼女の正体は?

モノクロ映画なんです。
前にも書きましたが、私はモノクロ映画が苦手です。
見づらいというか・・・
主役も知らない役者だし、普通なら敬遠する所ですがリュック・ベッソン監督作品ということで借りてきました。

アンドレはアラブ系の小男で、貧相で金も無い。
対してアンジェラは180センチの身長に長い手足、ブロンドで自信に満ち溢れて奔放。
二人が並んでいる所はギャップがありすぎてどうも・・・

展開も早いし、映像も良いです。
ベッソンの世界って感じです。
アンジェラをやっているリー・ラスムッセンは、モノクロなのでいまいち美しさが伝わりませんが、スーパーモデルなのだそうです。

乗馬の思い出に書きましたが、私が乗馬を始めるきっかけを作ってくれた友達もショー・モデルでしたので、この映画を見ながら彼女のことをずっと思い出しました。
背が高く手足が長く、私自身もけして日本人の女性としては小さい方ではありませんが、彼女と歩くとまるで男性と歩いているようで、背の高い彼女に肩を抱かれていました。
自信に満ちた話し方や立ち振る舞いも彼女と同じでした。
気が短くて男性のような所も。
そこにいるだけで目を奪われてしまうような女性でした。
とても懐かしい気持ちでいっぱいになりながら、あの美しい人を失ってしまったことが今更ながらに悔やまれました。

以下、ネタばれしています。

何もできず口ばかりの自分に自信のない小男。
魅力のかけらも無い男。
でもその内面はとても美しい。
アンジェラはそのことを彼に伝えるため天上から使わされた天使だったのでした。
彼女のおかげで、徐々にアンドレは自信を持ち、彼女を愛するようになります。

ラストで任務を終えたアンジェラの背中に大きな翼が生え、浮き上がるシーンは美しいです。
でもその動き方は、実写映画のデビルマンの妖鳥シレーヌそっくりでした(笑)。


自分が何者でもなく、過去を持たず、孤独なアンジェラはアンドレを愛していることに気づき泣きながら空へ舞い上がりますが、アンドレの決死の阻止で地上へ・・・
彼女は人間になったんでしょうか?
しかし・・・それでよかったのか?
なんというか・・・その男でいいのか???

と、思ったリして~~。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カキ氷機 | トップ | 父親達の星条旗 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事