梅にうぐいす

”うぐいすのさえずり”

老健に個室は必要か

2012年08月30日 | さえずり


リハビリして在宅復帰する老健の機能と役割を考えたとき個室は不要だろう

福祉で無く医療に属する老健なら自宅へ戻すという原点を忘れてはいけない
個室を長期利用の担保として動かすならサ高住で十分だと思うし
特養の個室とどう違うかを明確にするべき
特養の待機場所の延長に個室があるのはオカシイ

制度で報酬に誘導される私たちですが
改定ごとに報酬に踊らされ当初の主旨がぶれて来ている

個室ながら、在宅復帰算定をしているかどうかが
個室料有きで事業計画を作成しているかの見どころ


私が以前関与した老健は1/2までが個室OK時代でしたが
1/2は多床室、1/2が個室というスタイルになりました
そこのベッド稼働を見ていれば
個室と多床室での回転率が大きく異なる点があります
個室の方はある意味長期永住権を個室料を支払うことで得たような感じに映りました
これらを否定はしませんが
これから訪れるボーダレスな介護施設戦国時代に突入するとどうなんだろう??


サ高住が低価格で商品を打ち出した時に
価格サービスで競合するのか?それとも機能と役割で競合するかを
考えておかないといけません

サ高住以外でも特養の解体化が進むとどうかということも?

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少子高齢化、介護業界マンパワー慢性不足
こういうことから考えられるのは
マンパワーの有効活用

各事業所に属していたのでは
人員基準が緩和されない限り潤うことは無いだろう


外付けサービスの発想で
マンパワーをデリバリーするというほうが少ない労力を有効に使える
個室を有する介護施設に
「人材派遣」というスタイルは十数年後、いや数年後には生まれているだろう

サ高住では既に行われているし
囲い込みや受け皿としていくつかの医療法人などは動きだしているからだ


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こう考えれば
多床室老健は、病院からの在宅復帰予定者を引き受け
リハビリをしっかり行い在宅へどんどん帰すというのが逆に生き残りには必要となる
3か月余りなので個室化する必要なく
共同生活を経て在宅へ

在宅と言うのは解体化された個室老健、個室特養、特養、サ高住も含まれる
解体と言うとイメージはあれだが外付けサービス付き住宅類といったところ


多床室であるケア・スポット梅津では
こうした在宅復帰機能のための準備を進めて居ます

①施設専任ケアマネ3名
②リハビリ常勤スタッフ6名(PT・OT・ST3職種)
③支援相談員2名

在宅復帰算定を算定する老健はせめて
こうした陣容で利用者や居宅と対応していくべきだと思います
制度の変更を理由にしたり、報酬ありきでは無く
きちんとソフト面を整備して再構築する時期が老健には必要です

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