梅にうぐいす

”うぐいすのさえずり”

サ高住の未来

2011年11月30日 | さえずり
『サ高住』の乱立合戦開幕な年になりそうな来年度
各種セミナーや補助金目当てから本業の受け皿的な活用まで
目的は様々ですがサ高住に未来はあるのか???


一番最初に思い付くことは
乱立によるサービスの質の低下が予想されます
これは全般的なサ高住で起こることではなくて
一部の劣悪なサ高住から生まれるいわば風評被害的なモノ

いまは鳴り物入り?なサ高住ですが

”ハコモノ造るのは簡単!継続させるのが難しいケア”

ということです
数年後、各地のサ高住で要介護度悪化や周辺トラブルが
必ず起こってきます
その際、きちんとした対処を行うか否かで変わってしまうということ
「保険制度下の方がやっぱり安心」となること


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『サービスの質』

サービスの質、これは老健でも同様のことが言えます
ケアという言葉でひとくくりにしていますが
実際、入所してみれば、同じ老健でも全く異なることがあります
最近は老健~老健の転所も減りましたが
多くの転所をしている利用者の方は一番判っていらっしゃると思います

ここでいう質と言うのは
決してテクニック論や資格者の数ではありません
おそらく客観数値化できない1/f値みたいなもの
スタッフの笑顔や雰囲気、空気感みたいなもの全般

医療機関はプロフェッショナル集団
1/f値ってのは高いのでしょうか?
医療機関に居る目的は「治療」なのであくまで1/f値の優先順位は下がる
一方、介護施設は、その位置が逆転する傾向にあるのだろう

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「質」というのは本来は絶対評価で行われるべきですが
共有できるスケールが無い以上、数値という客観評価が主流となります
ただ、介護業界の方はこの客観的な見方や絶対評価というのが
苦手な人種が多いのも特徴

ついつい自分の物差しで
前体験など直近のモノと比較する相対評価に陥りがちです
「前に比べて」どうか??
これでは質の評価はいつまで経っても行えない
他方との比較を否定しているのではありません

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サ高住を利用されるであろう人
多くは介護施設を利用した経験者も多いのではないでしょうか?
その人が果たしてサ高住入居時にどう感じるか
これも相対比較でしかありませんが追いかける必要はありそうです
個の空間を優先するサ高住
自身のADLに応じても1/f値は変化するのであろう

1/f値≒CS(顧客満足度)とも考えられるか??

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サ高住には一人常駐者が必要ですが
部屋の一室を管理人室みたいな使い方ではなくて
独立ケアマネなどの事務所として活用する考え方をするほうが良い
将来、多くのサ高住にいろいろな業種が参入した際
”付加価値”となる設計がどこまで為されるか??
容積率一杯一杯で建設、部屋もミニマムで取れるだけ取り
収益性を重視したサ高住は選ばれなくなるであろう

1階部分に居宅、DS、2階以上にサ高住
できればコンビニなどもあれば

こうしたモデルは今後、次々生まれてくるでしょうから
動向に注目です

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