梅にうぐいす

”うぐいすのさえずり”

在宅復帰

2013年02月20日 | さえずり
老健は在宅復帰算定に懸命な様子ですが
少し介護保険全体を俯瞰で見てみることにしましょう

①24時間随時訪問
②高齢雄者向け住宅
③認知症支援

介護の3本の矢ですね


ここで私たちが勘違いしやすいのが
在宅=家族という思考です
「在宅介護」と「家族介護」は似ているようで大きく異なるということです
この点を相談員、ケアマネ、介護スタッフは気付くところから始めるべきです

3本の矢を見ていくと判りますが
家族介護は全く触れられていません
だから、私たちは在宅復帰を家族と共に話を進めるという矛盾に行き着くのです
”介護力不足”という抽象的言葉の存在がここにあります

①②③は家族以外の社会的資源の活用がメインなのです
在宅復帰して家族が介護を担うという仕組み自体が昭和なのでしょう
家族介護に代わる委託介護が①~③の中には存在します

現在は、その費用がネックですが
以前提唱した「LCC」(ローコストケア)へ市場原理で移行するようにいずれなると考えています
それだけの資金を今の高齢者は資産としても所有しているからです

家族を頼りに家族介護を期待すれど、現実は厳しい状況です
今ある資産運営という観点で①~③を自分のために自己投資しようというケースも今後は増えるでしょうし
家族側もそうした方が、いろいろな面で助かるかと思うようになっていくでしょう


少し話が脱線しましたが
①~③の3本の矢と老健の在宅復帰
見方を変えれば非常に矛盾した施策が併行して行われているように見えてきます
家族による在宅介護が在宅復帰とするなら今の老健の在宅復帰の理念は崩壊していることになるし
自宅で無い在宅でも良いなら①~③で良いとなる

3Kを思い出す
K 環境
K 経済
K 家族愛

二つのKはサ高住の台頭で現実的になりつつありますが最後のKが
この在宅復帰を妨げることになっています

いくつかの老健が連携出資して
サ高住をつくり、そこに在宅復帰させるというスタイルも将来的には出てくるかもしれないし
既に別会社でサ高住を運営する老健もあります
こう考えると在宅復帰算定の在り方や考え方は根本的に見直さないとならなくなります



”インテークの際に8割は方向性は決まってる”
これは事前申込書他でどういう生活かを予想してシナリオを組むことで
対処している相談員の格言
 

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