梅にうぐいす

”うぐいすのさえずり”

施設ケアの限界

2010年10月05日 | さえずり
ケアは個々に応じたモノが望まれる…確かに論理上はそうでありますが
街に溢れる公共建物やサービスは果たしてそうなのでしょうか?

答えはNOといえます

ユニバーサルやノーマライゼーションというのは
突き詰めて言えば「最大公約数の塊」
だから100%個々に合うかと言えば違う

施設ケアも同様
車椅子やテーブルを個々に応じたサイズで用意していくと
時間経過すれば、それらはどうなるのでしょう?
保管したり廃棄するのも費用がかかる時代です

ケアマネを含めてケア関係者はクレームを恐れ
我儘とニーズの線引きも誤ってる場合が時折見られます
例えば食事
好き嫌いと禁忌は別物
栄養管理という施設ケアの中では嫌いなものでも食べて
頂く事は必要です

決して、「理想のケア」を捨てろと言ってるのではありません
それに近づける工夫や知恵を出すことが私たちの責務です

これからのケアは個々に対応するだけの質や量があるかは
正直疑問です
だからケアに個々のオリジナルを求めていくなら
最終系はやはり在宅介護にあるかと思います

高齢者の多くが在宅介護を望む理由のひとつがここにあると言えます
自分のペースで好きなものを周囲において
好きなものを食する
お酒も飲めてテレビのチャンネル争いもないのが在宅です

こう見ると特養個室化と在宅療養
社会と隔絶されないようにしているようで実は…違うのかもって思うことも
適度な社会交流とプライベートな時間
これも個人差があるから難しい

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