1976年の「第1巻」以降、ベストセラーシリーズとなり、全34冊で640万部を誇る「間違いだらけのクルマ選び」がついに最終版を迎えました。
自動車評論家 徳大寺有恒著
本名;杉江博愛を隠さないといけないくらい
(なんだ、徳大寺有恒ってペンネームなんだ。初めて知った。)、
当時にしてはかなり刺激的で、自動車メーカー激怒を予想させる内容だった。
当然、雑誌を出して自動車会社から広告料を受け取っている出版社では、全く相手にされなかったとか。
(しかも、杉江博愛先生自体がまだ無名だった。)
しかし、あっという間にベストセラーになり、覆面作家 徳大寺有恒(無名作家 杉江博愛)は一躍表舞台へ。
そういう土壌だったから、今の日本の自動車産業の成功があるのでしょうね。
特にトヨタは真っ先に何百冊も買って配ったそうだし、酷評された車の開発者を処分したらしい。
ニッサンは違ったらしい。(それが今の企業規模の差なのかも・・・)
JALとANAの差も今後広がるのではないでしょうか?
ちょっと批判的な記事を週刊誌に書かれると、その出版社に対する広告費を一切カットするなんていう暴挙に出るJAL。
不祥事が相次ぐJAL。
「社会人研修なんてことを他企業に売っているが、あんたの所の接客はなってない!」
「客をバカにしてるのか!」などの批判を最近よく聞くJAL。・・・そのうち消えますよ。
話が逸れました。
僕も一時憧れました『自動車評論家』。
車に好きなだけ乗れるなんて、夢のような仕事だと思いました。
でも最近は、メーカーからお金もらっているとしか思えない自動車評論家が多くてイヤになります。
感覚的な細かいことをダラダラ書いているおたくや、
うんちくばかり語る人、要らないんですけど。
その点、徳大寺先生はポリシーがはっきりしていていいですね。
ご自身、「結果としてメーカー批判になってますが、私のねらいはユーザーの啓蒙です。」
「人気車種かならずしも良いクルマではない。」
「メーカーだけの責任を追求しているのではなく、よくないクルマを選ぶユーザーの「常識」も批評していたのです。」
とおっしゃられています。
― またこんなインタビュー記事を見つけました。 ―
Q.車を買うときのポイントというのはありますか。
徳大寺;第一は、自分が見て、そのスタイルが気に入ることですよ。スタイルが気に入らないと、どうしてもその車が好きになれない。
やはり「カッコイイな」と思わないと。
Q.知識で、燃費がいいから、この車にしようというのではなくて、まず外見で選ぶということですね?
徳大寺;「カッコイイ」と思う車を選ぶ。その後に、自分の求める性能を調べていけばいいと思います。
Q.日本ではメーカーごとにショップが違うし、同じメーカーでも車種によって会社が違ったりするから、一度にバーッと見られないですよね。
徳大寺;一度に見られるのは、2年に1回の自動車ショーしかないんですよね。
でも、近々、日本でも、東京、名古屋、大阪などの大都市に、各メーカーが車を持ち寄って、常時展示するような場所がきっとできると思います。
しかも、試乗するコースがあって、そこで気になる車に乗れるといいですね。
Q.新車ではなく、中古車を買うときは、ポイントはどこになりますか。
徳大寺;中古車って、車を買うのに一番面白いんです。
ポイントは、自分が好きな車を知ることです。
Q.つい乗っている年数や走行距離が気になりがちですが、それは最初は気にしないで?
徳大寺;それはあまり関係ないんです。
実際は3万5000キロ走っている車のほうがいい場合もあるしね。
中古車というのは、100台あれば100台とも違う。
だから、リスクはあるけれど、面白いんです。
Q.前に運転していた人の癖のようなものを吸収するんですか?
徳大寺;癖とか、使い方が乱暴だとか丁寧だとか、わかりますね。
乱暴に扱われた車は、ボディに小傷が多いです。
室内にもタバコの焦げたあとがあったり。
乱暴な人は、やはり車に対して無神経ですから。
Q.人間と一緒ですね。まずスタイルから、しかるのち性能。そして、中古はそれはそれでいいと(笑)。
徳大寺;中古車は本当に面白いんです。
中古車は2、3台乗り継ぐと、大体わかってきます。
逆に、最初に一発でいい買い物したなということはなかなかない。
2、3台乗ると、自分の自動車に対する好みがはっきりしてくるんですよ。
それがわからないうちは、「イイとみんなが言っているから」ということ以外、評価の方法がないんですよね。
自分のことがよくわからなかったら、車の好みもわからないですものね。
「さすが 徳大寺先生!よくわかっていらっしゃる。」と言いたくなりました。
当社の目指しているところを語ってくれています。
新車の量販店化!
中古車選びの醍醐味!
一般消費者が賢くなって、気軽に、手軽に、楽しくクルマ選びをすること。
(それを補助するエージェントの必要性)
まんま、当社のコンセプトではないですか!
ということは、第二の徳大寺は僕がやりましょうか?!