川越の総鎮守、川越氷川神社は1500年前の創建。
高さ15mの大鳥居は木造の鳥居では日本で一番高いと言われている。
勝海舟の筆になる社号。
拝殿
拝殿の裏側から本殿へ
入母屋造りの本殿には、江戸彫と呼ばれる関東特有の精緻な彫刻。中には入れないので、板塀のわずかな隙間に望遠ズームレンズを挟んで撮影。
彫刻師は江戸の嶋村流嶋村源蔵が中心で、熊谷岩次郎の手も入っている。
ふつうは龍の彫り物の位置に浮世絵の広重調の波が入っている。
ここにも波が彫ってある。
胴羽目には、源氏が題材となった彫り物。
籠彫りの中にも鶴がいる凝りよう。
以下は下部にある腰羽目。川越祭りで曳かれる山車の人形を主題とした彫刻。いくつか紹介しよう。
「諫鼓の鶏」 唐子の闘鶏が描かれている。
関羽と周倉。中国三国志の二人が歓談。
小槌。打ち出の小槌。
手力男命。
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名物 絵馬トンネル
川越氷川神社は「縁結び」でも有名な神社。釣り竿で鯛みくじの一本釣り。
あい鯛みくじ。鯛のしっぽにみくじが入っている。
安産祈願の「戌岩」。本殿に鼻先を向けた犬の形。昔から犬は安産・子宝を象徴する動物と伝えられていて、鼻先を撫でると良いそう。
最後に「人形(ひとがた)流し」。境内の小川に和紙でできた「人形(ひとがた)」を流して、心身の穢れを祓うもの。
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(追記)
拝殿には影が出たものの・・。本殿の彫刻にうまい具合に光線が当たって、江戸彫りが見事に”浮き彫り”になった。全てタムロンの重宝な望遠ズーム1本にて撮影。昨年12月13日、正月投稿予定で撮影するも、投稿が大幅に遅延。