このところ日本映画は元気がいい。長嶋一茂主演の映画「ポストマン」。郵便局には、チラシやらポスターがずらり並んでいる。それというのも、「JP日本郵政グループ」が映画に特別協力する第1号の作品だからだ。力の入れようが違う。
これでいくとたぶん、郵便局の力を借りて大量動員するのだろう。ヒットは間違いない。企業タイアップ作品でよくあるパターンだ。
ところが・・・。
作品のいきさつを調べると、そうした商売優先だけの作品ではない気がしてきた。
もともと、長嶋一茂は郵便局とつながりが深い。何せ「手紙親善大使」に任命され、全国各地の郵便局を訪れる活動を行っていたそうだ。この活動で地域の人々の温かさに感銘を受けたという。それがこの作品のルーツになっている。
千葉・房総半島の特定郵便局を舞台に人と人との絆、心と心のふれあいを伝える作品となっているようだ。なかなか公開が楽しみな作品。
ちょっと前までこういう作品は、「単館系」と呼ばれる劇場でこじんまりと公開したものだが。最近では堂々とシネコンで公開される時代になってきた。
それにしても一茂の制服姿、妙に似合っている。